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黄泉の国へ

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詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2025-03-30 13:14:00 | 日記
兄に連絡をすると
女性の言った通りだった



兄は
家を残してしまえば
いつまでも女性は
執拗にお金を無心くるだろう

女性と縁を切るためにも
家を売却してしまった方がいい


それが兄の意見だった


ワタシのスマホを持つ手が震え
胸がぎゅっと詰まり

「それでもお兄ちゃん、家には大切な思い出がいっぱいあるのに.....」


兄の返事は
「実家はもう、あのひと(女性)に汚されたけえ、住む気もないし.....」


兄とワタシが実家への思いが違うのは
仕方ない


実家で生まれて育ち
地元に残ったワタシと違い
兄は増築した今の実家で
小6、中学高校と7年間過ごした後
東京の大学に行って就職した


下の兄も同じく
大学からは県外へ出て就職した



実家では
父と母
そしてワタシ


長い間3人で暮らしたのだ



だから兄と気持ちが違うのは
当然だ


それに
兄の気持ちもわかりたい


ただ

ワタシに反対する権利はない



でも、父と母が天国で聞いていたら
どう思うだろうか




そう思った途端
スマホを持ってうつむくワタシの両目から
大粒の涙がポタポタ流れ落ちた


鼻をすするのを堪えて


「なら....しょうがない....しょうがないね....しょうがない.....あきらめるしかないね....わかった」

泣いているのを悟られないように
それしか言えなかった


後のメールで
手続きが既に進んでいることを知った


このA不動産は
地元でも認知度の高いところだ



気丈だと思っていたワタシは
ついに
情けないかな
腎盂腎炎になり
倒れてしまい
心穏やかに
健やかな身体を取り戻すために



これ以降は
女性からの電話にも
一切出ないと決めた
ひっきりなしにかかってくる時に
1度だけ元夫に出てもらい
病気だから電話には出られないと
断ってもらった
女性は相当心配しているようだと
元夫から聞いても


心配なのは
お金なのだから



相手にしないことにした



そして女性も母国へ帰り
父の1周忌にも現れなかった


A不動産との
約束の半年も過ぎ
そちらからの連絡もなかった


(2025年2月に理由を知れることになる
そちらも先で記事にします)





2020年
年を明け







弁護士にいきさつを話し
ワタシ達兄妹と女性が
関わり合わなくなれるようにするために
家庭裁判所へ女性が出頭して
解決をする方向でと
15万円の着手金を兄が支払い
成功報酬として残りの15万円を
後で支払うことになった




そして
また弁護士からも
全く連絡が来なかった



つづく


















詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2025-03-28 20:37:00 | 日記
支払い等を全て兄に丸投げし
ピアノまで処分することが
ワタシ達
兄妹への嫌がらせかと思ったら


そんな事は大した事ではなかった


女性は
A不動産屋(仮にAとする)に実家を査定してもらっており
売却したいという

もし売却しないのなら
査定してもらった金額の半分が欲しい


そんなことを言い出した



実家には住むつもりがない


母国に家を構えたいということだ


日本で暮らすつもりは全くないのだ



父が大切にしてきた
家と庭までお金に換えたがる


流石に
怒りが湧いた




「おにさん(兄)も、反対してないみたい〜」
女性は兄に気持ちを確かめたという




またワタシと兄との間に溝を作るつもりだろうか
兄だってワタシと同じ気持ちに違いない


女性の話なんか
信じるものか


この時はそう思った


父は
年に2度ほど
帰省してくる兄に
お酒を汲み交わしながら 
「将来、仕事を引退したら、こっちへ帰ってくるんか?」
と聞くと

兄は先で帰るつもりがあるような言い回しをし
父はそれを聞くと、とても安心していた



業者に庭を手入れしてもらい
自らも植木の剪定もしていたのは
実家を綺麗に残しておきたかったのだ


近くに母の墓を建てたのも
実家を拠点にしてくれるかもしれない
そう思ったからだ



だからワタシは
実家を売却することだけは
猛反対をした


実家がなくなってしまえば
日本の住所がなくなるわけだ


きっと困ることになると
女性に言うと



女性は妙なことを言った
この妙なことは
後々ブログの終盤で
話があがる


さらっとは
聞き流さなかった
重大な話だ



ただ
今は当時からの話を
先に進めよう



つづく


















詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2025-03-26 14:53:00 | 日記
ピアノがない


呆然としていると
女性が淡々と話すのだ


「ピアノはあ〜あったらあ〜じゃまになるじゃー」





女性は話を続けた
「ピアノ売ってちょうだい〜ってよくあるじゃ、来てもらったけどねータダだってえー」


買取できないと言われて
引き取ってもらったそうだ


「10,000円もなったら、S子に半分やろうーおもったけど、だめじゃ」



女性が話している間
怒りの気持ちは
もはやなく


話の内容に嘘があったとしても
ピアノはもうそこにない



こんなことまで
して退けるのかと
呆れるよりか
感心してしまいそうだ


「やるね、なかなか」

嫌味で言ったワタシに
上機嫌になり


「わたしはあ、すぐ動く女だからね〜」
得意げな顔した


ワタシの心の内も知らずにだ
ついでに言えば
父や母の気持ちも考えずにだ



下手ピアノは中二でやめたのだが
実家のピアノは
アップライトのものでも
特注品だった


母は亡くなるまで
またピアノを始めるかもしれないと思い
定期的に調律師を呼んで手入れしてもらっていたし
そのたびに調律師からは
とても良いピアノで珍しいと言われると
ピアノを弾くワタシより
母の方が自慢げで嬉しそうだった


父が我が家に最後に来た時
電子ピアノがあるのを見て
「まだピアノが弾けるんかー1曲弾いてくれ」
そういうので
父の好きな曲を
耳コピで弾いてみた


静かな曲で
ゆっくり体を揺らして
聴き入る幸せそうな父の顔は
今まはっきり覚えている


「ウチにあるピアノ、ここへ持ってこようか」

そんなことも父は言っていたが



我が家にやってくることはなく
女性に消されてしまったのだ



大切な想い出だけは
女性に消されはしない



今はなくなってしまっても
そこにはピアノがあったのだからと
忽然と消えた場所を
眺めた






そして
この後
もっとワタシの気を動転させるようなことを
言い出した



つづく















詐欺に出会って、お父様は天国へ行きました

2025-03-25 19:17:00 | 日記
年内のうちには
現金が欲しいという
女性とは司法書士に間に入ってもらい
何度も話し合いが設けられるも



当然ながら
女性の希望は叶う事はなく
生命保険の死亡保険金も
株も
家も
兄と女性で半分ずつ
きれいに相続することになった



相続税を払うほどの金額でもなく
現金にしても10,000,000円も満たず
女性が理想に描いていたものより
はるかに少ないわけだから
嘆き方も半端ない


年明けにすぐまた母国へ帰っていき



2019年の春
ふらっと
実家に戻ってきた



まだ相続に関して一向に諦めていない女性は
毎日毎日ワタシに電話をしてきて
「おにさんからあ〜お金を〜わけてもらって
私にい〜くれ〜助けてくれ〜」


こんなことだ



女性は車の保険も払えないから、と
車を手放した


そして
電気、水道代の請求書も
兄のところに郵便でまとめて送り
固定資産税も兄に丸投げをした


誰が代筆したのか
兄に手紙を書き
妹であるワタシが
女性にとても協力的で
兄とは意見が合わないという
変な手紙も送ってきたと言う



ワタシと兄を
仲違いをさせるつもりなのは
すぐにわかったが



兄はどうやら誤解をしてしまい



この時は
兄と少し溝ができたような
嫌な気持ちになったが



兄とは揉める気は無いので
言いたい事は胸に抑え
悔し涙をのみ
その場しのぎで謝った




兄に叱られると
父の部屋へ入り
泣いて訴えるワタシを
父が慰めてくれた頃が
恋しくてたまらなかった



女性は何を考えているのだろうかと
先読みできず
困ったワタシは
実家へ行った



応接間に入ると
あったはずのものがないことに気づいた




つづく












詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2025-03-24 17:05:00 | 日記
相続の手続きは
女性が母国にいたら
進まない


司法書士さんも
兄もいささか困っていた


女性はドコモの自分の携帯は
実家のテーブルの上に置きっぱなしにして
母国に帰ってしまったので
連絡の取りようがないのだ


兄と半分ずつ相続をすることに
1度は承諾したものの
騙されたといって
怒って母国へ帰ったのだ



そういえば....と
思い出したことがあった
母国にいる時に
父に電話をしてくる時は
ドコモの携帯ではなかったような....



早速、父のスマホが役に立った


ワタシが引き取った
父のスマホには
女性の母国で使っていた携帯の
電話番号が残っていたのだ



とりあえずいつ帰国するのかを
聞いてほしいと
兄に頼まれたので


電話をかけた


電話に出た女性は
騙されたから
年内には帰らないと
はじめのうちは言っていたが

そうすると
期限が過ぎて
また初めからの話し合いになり
相続するのがどんどん先延ばしになるし
株もどんどん下がっていって
期待通りの現金は手に入らない


そう言うと


電話の向こうで
イライラし始め


よほど早くお金が必要なのか
それは困ると言い出した



そして
なるべく早く帰るといい



母国に帰ってから
1ヵ月以上も経って
やっと実家に戻ってきた



つづく