黄泉の国へ

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詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-19 16:55:00 | 日記
送迎のマイクロバスに乗る組
自家用車で向かう組

それぞれが
お墓へ参り


健康パークでの食事会も
和やかで
母がいるときのような
楽しい優しい
よい会だった


女性のことを
あれこれ聞いてくる人もおらず


わざわざ聞かないようにと

そこには
気をつかわせてしまっているんだと
感じるも


女性が居なくて
本当に良かったと思った



当然、女性は
私達が実家を出て直ぐ
パチンコへ急ぎ
マイクロバスが自宅へ着いたときには
姿がなく


翌日には
福岡へ戻って行った



2012年
年末は
父とワタシと息子と3人で
遠慮なく呑みながら
マッサージ好きな
父の肩を息子と代わるがわる揉んで
お互いを労い


2013年を実家で迎えた



つづく





詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-17 15:34:00 | 日記
 ぞっとした

いないはずの女性が
目の前にいて
無表情でこちらをみている

じわりとワタシは兄の後ろへ下がり


兄も絶句するも
「どうも」と
会釈をした

ワタシもついて
「おはようございます」
普通の挨拶くらいはするのに


女性は挨拶もなく
「奥さんどこいる?って、立場がないからね
いないと駄目でしょ」

体裁を気にする言葉をいう



女性が気にする立場は
自分の立場


ワタシ達が気にするのは
父の立場だ



気持ち悪いけど



母の大事な13回忌なんだから


気持ちなぞ
かなぐり捨てきって


笑顔でいなくちゃ



不動な心
平常心だ


ワタシはおかげさまで
感情は割とコントロールできる



そして



親戚は
早くから来てくださった



お寺さんを待つ間
互いに懐かしがって会話をし
ワタシの息子の成長も
叔母や叔父たちも喜んでくれたし


女性にも気を遣ってくれた


実は前日まで数ヶ月留守だったなんて
思わせない雰囲気をかもす女性の演技には
驚くばかり


ワタシの息子をつかまえると
「これは、私の孫だー私はこのこのおばあちゃんですー」
紹介するのは

もう恐怖



息子は逃げられないのが分かると
笑顔でいるしかない



うまく利用されているのは
息子が
父のこと(おじいちゃんのこと)を
尊重しているからだ



自宅での法要が済み
自家用車や
マイクロバスで
それぞれお墓へ参り
健康パークへ移動する旨を
父が皆んなに説明をすると


女性が
「みなさん、お元気でいてください」
なんていうもんだから


叔母達は留守番だろうか
一緒に行かないのかと
ざわついた


居ないはずだから
健康パークでの席が足りないわけで
その事情を話せずにいる
ワタシは
まるで仲間はずれにでも
しているような気持ちになるじゃないか




そう思うのは
叔母たちも同じで
それぞれが席を作ってあげて
自分が遠慮するからと



譲り合いをする一幕が起きた



でも
女性は
この時は頑なに断っており



父が
「留守番をするいうから、ワシもそうせーいうたんよ」


そういうと


ザワザワは
直ぐに収まり



実家での法要は
無事に終わった



つづく

















詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-15 18:11:00 | 日記
母の13回忌で
一斉に親戚が集まるのは
最後になるかもしれないと
父もワタシも思っていて

特に母の姉妹夫婦には
礼を尽くしたいということで


法事は実家で行い
後の食事会は
健康パークの広間で食事をして
ゆっくり入浴をしたり
遊べるようなスタイルを決めた


母の7回忌の時には
女性の姿に母方、父方
両方の親戚に気を遣わせたような
変な空気感があったので


13回忌は
和気あいあい
呑んで食べて
楽しんでもらいたい

父とワタシの気持ちは同じ


法事の案内状も
なるべく来てもらいたいことが伝わるような
文面を考えて送った


おおかた
仲良くしてくれている
親戚が大勢参加をしてくださることになり


母の姉妹ご夫婦方も
遠方からも来てくださる


会場と食事を頼み
実家に車を置かれる方がいても
よいように、と
マイクロバスも出してもらえることになった



当日前には
実家も少し片付けて
お茶菓子の用意
お土産ものも揃えおき


安心して
13回忌の日を迎えた



ワタシと息子は
兄が我が家に前日から来ていたので
3人が
タクシーで実家へ
早めに向かった




玄関が両開きで開いてあり
いつでもお客様を迎えられるようにしてあるのは
父のおおらかで、律儀な性分の現れだけど


まだ早いのにね
兄と笑いながら


「来たよー」

って
声をかけながら
中に入ると




奥から
父が出てきた


そして
後ろに


あの女性が立っていた


いないはずだったのに



つづく







詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-13 15:49:00 | 日記
 久しぶりに父と息子と3人で
食卓を囲み、お酒を呑む
ワタシ達のお楽しみ会だ

女性が居ないわけだから
遠慮せず父も大好きなお酒が呑める

お互いの
近況報告を
面白可笑しく話す
以前のような晩酌タイム


女性が留守な理由は
毎度お馴染みで
福岡でお金稼ぎをしているという話だけど

父は
こっち(地元)でパチンコばかりして
しょっちゅうお金をねだられるより
県外へ行ってもらってる方がいい
ひとりが気楽だ

といい


「人影が、ちと恋しいがなー」

とも言う


少しばかりの期待と
あきらめと
後悔が混じるようだった



ワタシには
女性がいない方がありがたい

冬には
母の13回忌を行うので
父と相談しながら
計画をたてなくては

そう思うワタシには
都合よく
父とワタシは時々一杯やりながら
色々支度を始めていった


女性から呼ばれて
一度は福岡へ行ったようだけど
何をしに行ったのかは
聞いていない





12月に法事にも
きっと女性は現れないだろう

といい

女性は
年内に戻ってこないようなので


ワタシは
いささかほっとした



つづく











詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-12 19:03:00 | 日記
2012年の父は
少しのお金で遊べるから
良いといって



競艇場へ時々足を運んで
遊び


時には
おめかしをして
街の銀行へ行き
コーヒーをいただきながら
行員さんと談笑をし
色々相談にも乗ってもらったりするそうだ

あとは
かかりつけの
歯科、内科、脳外科へ
時々行く程度




船やゴルフで楽しむお金は
女性へ流れていき


もしや
女性に
計画されていたのだったら





ワタシの不安は消えないまま


この年の
9月16日の父のお誕生日
電話をかけた


前にプレゼントをした
履きやすい靴が
少し傷みかけており

父は気に入っていたので
同じタイプを新調しに
靴屋へ行こうと
誘ってみたら


珍しく2つ返事だった



テキトーに
買ってきてくれ

そう
言いそうな父が


迎えに行くと
玄関の外で
にーーっ

笑顔で待っていた



この時に買った
父に似合いの靴は
生前ずっと履き続けて
今も実家の玄関に
父がいた頃と同じまま
ちょこんと置いてある


この日
父を実家へ送り
玄関先で
またねーと別れたのは


不機嫌な女性が
家にいるからだ

迎えに行ったときに
父が外で待っていたのも


そういうわけだ



不機嫌な原因は
パチンコ代を
父が渡さないからだと
怒っているらしく

父は
渡しても
また直ぐ足りない

いくらも欲しがるから


駄目だというと
怒りだしたところへ


ワタシが丁度よく電話をかけたのだった



不機嫌な女性から
ワタシまで嫌な目に合わないように


玄関外で別れたのだ



ワタシに手を振ると
「帰ったでー!」と
玄関を開けながら
大きな声で
機嫌よく入っていった


少しして
また父に電話をかけたら



「たまには、遊びにおいでー」
父からのお誘いには


 
あの女性が
いないんだとわかり






ビールを買い込んで
向かった


つづく