黄泉の国へ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-07-31 17:01:00 | 日記
 昨日のこと
ワタシは父の七回忌の法要のことで
お寺の住職さんに
直接電話を入れた

コロナ禍に行った三回忌を
お寺さんにてやっていただいた様に

七回忌も
そのようにやってもらいたい旨を
話したいためだ


「ご無沙汰してます」 


ワタシの声を聞いてすぐ

「元気かねーー」

からすぐ



「あのひと(女性)はどうなった?」



直ぐに女性の話になった

「初めから怪しいと思うたんぢゃけどねーー」



住職は
ワタシの心の代弁者



誰にでも気さくに接してくださり
ストレートに思いを伝えてくだる


父がワタシに遺してくれたのは
折につけ
常にワタシに優しく
応援をくださる
人間関係だ


住職も
張り詰めたワタシの心を
緩めてくださり
気が一瞬で楽になる
魔法をいくつもかけてくれる



七回忌は
ワタシひとりでお寺に参ることにして
昨年25回忌だった母の法要も
一緒にお願いすることに



まだ命日まで1カ月
日にちは盆以降に
またあらためて相談して決めることになった







だから
急いでブログを進めなければ




では
愛と感謝と祈りと共に
当時からの話に戻ろう


経済的に苦しい時期を
やっと乗り越えて
生活にも
心にも
少しずつ余裕が生まれはじめたワタシは


時々父から電話をもらえれば
直ぐ実家へ向かうのだけど


車がなければ港にも行けないわけで
魚釣りに行けていないのか
父からの連絡が
少なくなり


2012年
夏がきた


花火大会でも
ビヤガーデンでも
誘ってみようかと
父の携帯に電話をすると


出ない


まさか
実家で倒れてるんだか?
それとも
耳が悪いから
聞こえないんだろうか


実家にもかけたら


やっぱり
出ない


ワタシは直ぐに
実家へ向かった


女性が乗り回す車もなく
家の中にも父の姿がない

また父の携帯にかけると


ブーブー鳴っている


ダイニングテーブルの上に
父の携帯が置いてあった


父は携帯を忘れて
どこへ行ったんだろうかと


心配だから
そのまま
実家で待つことにした



連絡のとりようがないって



なんだか
怖くてたまらない



だから
とにかく
待つだけ待っていようと



待つこと


2時間近くたっただろうか



お勝手口外の
駐車場に車が戻ってきた


降りてきたのは
女性ではなく


父だった



このときは
安堵して
胸をなでおろすほど
どんなに嬉しかったか



でも
父は少し疲れていて



「ちょっと、あってな......」



つづく























詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-07-30 15:46:00 | 日記
船のイケスから
ほいっ、ほいっと
投げ上げた魚をシメて
クーラーボックスへ

漁協の氷の販売機から
氷をザーっと入れて

「持って帰れ、みなやるよー」

ワタシに全部くれたので
父に持って帰らないのかと聞いたら


船を見に来たことを
女性に知られたくないというから


なんだか


ワタシを不安にさせた


父を実家に送り
「またおいでーよー」


手をあげる父の姿が


また少し
淋しい気がした



そして



そのあと直ぐ


思いもしなかったことを
父から話されることになる


つづく


詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-07-29 16:36:00 | 日記
 2012年の2月
ワタシと息子の大切な家族の一員
うさぎのチャッピーが天へ召され

その直後から
ワタシ達も自然に流れが変わり出し

まるでワタシ達に憑いていた何かを
チャピーが持って行ってしまったのかと
おもわんばかりに

環境も整い始めた


息子は大学進学へ向けて
勉強に励み


ワタシは当時暮らしていた家から
建築中の駅近マンションに
2013年の3月に引越しをすることが決まり


まだ先ではあるけど
大家さんにも
思い出深い
この家を綺麗にしながら
残りの1年を
大事に暮らすことを伝えた


あの女性が現れてからは

ワタシと息子にとって
大家さん達が
まるで実家のようにワタシと息子に
優しく接してくださり
温もりを感じる環境を与えてくださった


そこで
息子が育ったことは
本当に良かったし


そのおかげで
今がある



父にも勿論
直ぐに伝えに行った



父はこの頃
魚を釣りに行っていないのか
ワタシを呼ぶことが余りなく

女性がパチンコへ行っているだろう
時間を見計らい
父に電話をかけて
向かった


のんびり
マッサージソファに座り
テレビを見ている父に


「一年後に、駅近に引越しするんよ」


ワタシの環境が変わることを話した


「ありゃー、そりゃええぢゃあないかー
ワシもその方へ引っ越そうかほいぢゃ〜」

そして
そのあと
「生きときゃーええがのー」



そう言った
父の顔は
何故か

にーーーって
ワタシに笑顔だったので


「ここんち売って、お父さんも引っ越したらええぢゃ」


って
ワタシも冗談ぽく言うと



「売ったお金は誰かさんに持っていかれてしまうで」


笑った

そして
その日は

「船のイケスを見に行きたいんぢゃが、車が帰ってこんから、一緒に行くかね」




ワタシの車で港へ行った


お酒を呑むときは別だけど


船でゴソゴソする時の方が
父は普段より
よく話す



そして
また女性の普段の様子を
聞き出した



「困ったもんで〜ワシの顔見りゃ〜お金くれくれ〜いうばっかりぢゃ、やらんにゃしつこいしな.....」



つづく






詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-07-27 13:38:00 | 日記
2011年の年末に兄は帰省をしなかった

2012年の2月に帰省をするも
実家ではなくワタシの自宅へ直接来たのは
実家にいる女性に会いたくないからだ



息子が高校の修学旅行へ行っている時だった



父が焼肉でも行こうというので
兄と2人して向かうと
女性も一緒に行くことに

父はどうやらワタシと兄に
女性と仲良くさせたいようで
女性も父にベタベタと
これ見よがしに見せつけてくるも

兄は顔色ひとつ変えず
黙々と焼肉を食べ終え

ワタシの自宅へ向かう車の中で
「何だよ、あのひと(女性)態度悪いし!」
って
イラつきながらも


ワタシの自宅では
我が家の家族
ウサギのチャッピーに癒されて
「また夏ね」と
翌日直ぐに都会へ帰って行った



それから数日後
チャッピーは天国へ召された



ワタシと息子とチャッピーと
10年の月日は大切な思い出になり
今でも心の支えになっている


父のところへ連れて行くと
「おいチャッピー!ワシにシメられて鍋にされるでー!食われたいなら、もちーと太らにゃー」
なんて言って

料理しながら
キャベツや白菜の端っこを
チャッピーに食べさせくれたり


どっかに隠れていなくなったときは
「おい、チャッピー!あんたうさぎじゃろ?
飛び跳ねて出てきてみんさい」と
家ん中を探し回ってくれる姿に


ワタシも息子も爆笑した


チャッピーの10年には
ワタシと息子と


そして父もいたのだ



その父の大切なものも


この頃


またひとつ


奪われてしまうことに


つづく






詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-07-25 18:22:00 | 日記
ご近所さんが車を出してくれて
何度かはゴルフに行くも

迷惑をかけてまでは


父はゴルフは
この時ごろまでで
本当に辞めてしまった


「まだ、わしには船があるからな」

そう言う父も
港まで車で行かねばならないし
女性が軽自動車に乗って
パチンコへでも行けば
なかなか帰らないわけで

そこは
早起きな父
時々は
なかなか起きてこない女性より
さっさと支度をして出かけたり
港へ車を走らせた


女性も
父の乗用車を売り飛ばしても
軽自動車までは手放せない


パチンコへ行かれなくなるからだ




そのうちに
女性はまた
再々福岡へ行くようになり



ワタシと息子は
お魚をもらいに行ったり
一緒に食事をしたり
時々の大事なひとときを
父と楽しんだ


あの女性が父から色々奪っても


父と
ワタシと息子の
大切な思い出は
決して奪われない




ワタシが父に歩み寄り
それを父が喜び
父もまたワタシ達を面白がらせ
笑わせてくれる




ワタシ達の父への想いが強まり
女性を福岡へ吹っ飛ばしてやった
気にもなったけど


父は
ちょっぴり


淋しそうな時もあった



つづく