黄泉の国へ

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詐欺に出会って、お父さんは天国に行きました

2024-09-27 16:20:00 | 日記
怒りを顕にして
父のもとから去ってから
当分の間は音沙汰なしでいた
あの女性は


そろそろか


ボチボチかって


頃合いをはかり



父に電話をかけてきて

「げんきですか?さみしくないですか?」

「わたしは、さみしい、前いったことは
怒ったからいっただけし〜」

「おとさん、日本語わすれそうですよー
会いたいですよー」


あれやら
これやら
父に電話をかけてくる


その女性の声に
いささかニンマリな父に


ちょっとイラついたけど


「時々娘が来てくれとるから、心配いらないよ」


ワタシがいるときは
父がそう言えば
「わかりました」と言って
女性は電話をきった


でも
ワタシも四六時中一緒にはいないのだから




色仕掛け電話を毎日のようにかけてくれば



話は少し変わってくるわけで



時には慰謝料払えば離婚に応じるとか
相続の受取人を自分(女性)にすれば
直ぐ父のもとに帰りたい

とかいうようになり


そう言い出すと


父はきっぱり
「それは駄目」


言い切れていた



こうなると

泣き
わめく


そして
少しまた時間をおき



淋しがり
会いたがり
父の身体を気遣う様子で


また涙する



あの女性は
父の家からいなくなっても

しつこく付きまとい
父から離れない



いや父というより
父の預金と
遺族年金だ



父はまだ元気でいる
っていうのに.......



つづく








詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-09-25 14:43:00 | 日記
器用で几帳面な父は
健康管理
お金の管理
料理、洗濯、片付けなども
面倒がらずにやれる

いつも感心するワタシに

「後でどうせやらないといけんじゃ、その方が面倒じゃ」

面倒なことを、後でやるのは
面倒だから

っていうわけだ



女性がいることで
お金の管理
健康管理が
崩れてしまったようだけど


いなきゃ
たちまち
父らしい生活を送れる


女性がいなくなったので
2台も車は必要なく

ワタシに車を返そうかと言うも



いやいや
また同じことを繰り返してはいけない



もう処分をしていいと
ワタシが言うと


すぐに
車屋さんに引き取ってもらった


女性に乗り回されていた車が
自分だけの車に戻り
その車で
時々銀行を周り
競艇場へ行きはするものの


「他にやることがないからなー....
ちと淋しい気もするよー」


言い始めた頃には


女性から
連絡がくるように
なっていたようだった



「たまには、遊びにおいで」


と父がいえば


ちと淋しい気もするという
父の言葉を思い出し


時間を作って
実家へ行き


父とお喋りをして
一杯やっていると


父の携帯に
女性から電話が入り


父は何故か笑顔で話す



あー
またあの女性
なんか
父に仕掛けてるわ





つづく












詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-09-23 18:59:00 | 日記
 女性が母国に本当に帰ったのか
日本のどこか別のところへ行ったのかは
知らないけど


父も
ワタシも
少し落ち着いた日々に戻った


ただ
離婚した訳じゃないし

女性のそれまでの行動や言動を思うと


疑心暗鬼になってしまい


女性の風貌に似た人を見かけるだけで


ぞわっとして
二度見、三度見して
はらはらする


父に女性と連絡をとっているのか
聞こうと思いながらも


聞けずにいるのは



返答がワタシの望むものではなかったらと



嫌な気分になるのも
避けたい



少しのモヤモヤと
平和な暮らしができる
「今」という穏やかな気持ちの間を

いったりきたり



女性は
半年以上
父のところに姿を見せなかった


つづく





詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-09-21 15:36:00 | 日記
兄はその日のうちに東京へ帰って行った


たちまちの解決はつかなくても
どうにか父と女性が別れる方向へ


希望は少なからずあるわけだ




けれど

ワタシが心配だったのは


まだ女性は父と実家にいるわけだし
何かされてやしないか
睡眠薬でも飲まされてたら


とか


変なことばかり
頭をよぎり



一日明けた翌朝
父に電話をかけた



あの女性は
ある程度荷物をまとめて
母国へ帰って行ったそうだ



兄が前日実家を出て直ぐ


怒り狂って
出て行ったのだと


とにかく
父が生きてて良かった


「別れてくれそう?」



父は


「このままならなー.....」



え?


このままじゃ
いけない


けど
とりあえず
女性が父の側から離れて
良かったと

胸を撫で下ろした



つづく




詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-09-19 16:23:00 | 日記
 それまで生きてきて
「いたたまれない」って言葉を
ワタシは初めて聞いた


それも兄の口からで

兄が
ガックリ肩を落とす
その姿も

ワタシは初めて見た




実家では
女性がイラつきながら
兄に相続放棄するように
まくし立て


自分の国では
子供が親の経済を援助するのが当たり前なのに
何故子供にお金を残すのか
反対ではないのかといい



荒々しい口調で
言いたい放題で


父が少し反論でもしようものなら


自分を虐めるのかと
女性はますます感情的になったという



兄は女性に
「父に愛情はないんですか?」


そういうと


女性は
「この年になって、日本人の年寄りにー
愛とかで結婚するとか、おかしいでしょお!」


兄は
もう黙ってられないと


「離婚して国へ帰ってください!
帰国費用を今すぐ俺が払いますから」



そう言うと


「長男は話がわからない」


といい



自分の都合でしかものを考えず
お金の請求をするばかり





自分の娘たちが父を大事にするのに
妹(ワタシ)は親を想わない最低の娘だと
非難しまくり



父の顔を見た兄は

「俺もう、いたたまれなくなって.....」



父も
「ワシから、また話をしてみるから、すまんじゃった」





兄はワタシのところに
戻り
実家での一部始終を話した


つづく