もうひとつは、もっとくだらない
小さい子供の言う話は
時には正直すぎて残酷なこともある
保育園での体操着
一年通うだけなので、前の幼稚園のもので構わないということで
他の子供さんたちと同じものに合わせずにいのですが
「Dちゃんちって、お金ないん?」
「貧乏なん?」
そりゃ、お米が白くなかったことでも
なんで?なんで?
どうして?どうして?
聞かれたことはあったろうけど
私が特別だといえば、息子も特別なのだと思うのだし
それを言えば
「ふーん」で済むのだ
でも貧乏なのかと
お友だちから言われれば
そのままストレートに私に聞いてくるのは当然で
貧乏じゃないと言ってわからせても
他の子供さんと決して同じようにとはいかないことで
いつかはわかる時がくる
お金がないの?って
息子に言わせるって
どうなんだろう、親として失格だな
お金がなくても
いいものが買えなくても
今は仕方ない
今度はどうやってごまかそうか...
せめて心だけは
いつも豊かでいよう
そう思うと
私はすぐにバカげた遊びを思いつく新米、貧乏ママ
新しい遊びだと言って
息子と向かい合って始まったのが
「ゆたかと、ゆたこでヨイヨイヨイ」
先ず
せっせっせーの
よいよいよいっ
を
ゆたかとゆたこのヨイヨイヨイ
で始めると
「心は、いつも」
や
「今日も、朝から」
など
テキトーな号令をして
パチンと手を叩きながら
右、左と手を合わせて
「ゆたか」
「ゆたこ」
と連呼しながら
手合わせをする
つられた方が負け
っていう
全くくだらない
手遊び
母の前でやった時には
ハンカチで両目を覆う母が
肩を震わせながら
涙を拭いていて
ヤバい
泣かせてしまった
と思ったら
涙が出るほど可笑しくて
笑っていたのでした
久しぶりに母が爆笑するのを見て
今後は母が笑えるように
孝行せねばと思ったものです