スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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燃焼気味、手抜きご飯。

2018-12-29 | ハーブ・食べ物・レシピ
この夏から仕事が(ほぼ)フルタイムになり、日本語のレッスンが始まり、ここ数カ月はマルツェルの出張が続き、もう休暇を前にすでに燃焼気味、仕事納めまでの最後数日は気力だけで乗り切るかのように過ごす中、自分の誕生日などもうどうでも良かったのですが先週誕生日を迎えました。

誕生日って自分のために祝うのではなく、お世話になっている周りの人たちに感謝する日なんですよね。こちらに来てから学びました。だから、職場にはケーキを持って行き、そして家族や親しい人たちとは誕生日パーティーを開いてもてなす、日ごろの感謝を形にする日だから、だから祝わなくてもいいよじゃ済まないんです。

そうは言ってももう燃焼していた私、職場に持っていくケーキを焼く気力もなく、注文しようと思っていたら義母が焼いてくれました・・・。そして週末に家族で誕生パーティーをしたのですが、そのときにもまたケーキを焼いてきてくれました。ダメな嫁で新しい年をスタートしましたが、次の一年も頑張りたいと思います。



先月あったマルツェルのおじさんの還暦祝いのケーキやデザート(全て招待客の手作り)にインスピレーションを得、義母が今回はこんな日本のケーキ屋さんで買った風ケーキを作ってくれました。本当は透明のプラスチックのカップが欲しかったそうなのだけれど、手に入らなかったと。中身は我が家に代々伝わる特別なオレンジケーキです。

さて、マルツェルも私も今年は完全燃焼で、もう正直のんびりするだけで幸せ、何もしたくないんです。クリスマスはまるで日本の寝正月、テレビとクリスマス料理とクリスマスのお菓子で、義父母宅と親戚の家と家で過ごしています。(日ごろ忙しすぎて家でのんびり遊べないので子供たちは家で自分のおもちゃでトコトン遊べて、それはそれで楽しいみたいです)

クリスマスイブと言えばチキンではなく、カプストニツァ(すっぱいキャベツのスープ)と鯉のフライとポテトサラダ、手作りのお菓子10種ほど、この時期は胃にこたえます。それに面倒くさいが拍車をかけ、我が家の夕食はかなり手抜き・シンプルになりつつあります。今日の夕食は完全にスロバキア流、ベークドポテトでした。おかずも何もなく、これだけです。食品目数が少なすぎてどうなんだろうと、来た当初の私なら思うはずですが、もうすぐ10年目に突入、慣れって恐ろしいですね。こんな夕飯はありですし、それでも人って育つんですよね。子供の食事の栄養バランスに初めの頃は神経質になっていましたが、こんな食生活でもちゃんと育っているマルツェルとその家族を見るとたまにはいいかと思います。

食欲があまりなくたって、じゃがいもをオーブンに入れて1時間、家の中が香ばしいじゃがいもの香りで満たされる頃にはお腹も空いてくるものです。アツアツのじゃがいもを切ってバターをのせて一つ口に運ぶと次々と進み、気付かぬ間に天板いっぱいに焼いたじゃがいも全部がなくなっています。今日はスーパーのじゃがいもでしたが、(義父から分けてもらう)家庭菜園で採れたじゃがいもに塩をふりオーブンで焼き、バターでいただく、考えてみたらこの上ない贅沢ですよね。

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