お互いに放出しない静電気ため込んでいて触れてはいけない
巷にはひと括りにしてミキサーにかけても恋の歌はあふれて
最終の電車がゆけば北風の唸り声はハイジのアルプス
求めれば一瞬触れて繋がって弾けて飛んで無くなる恋だ
冬に間に合うかぬかるむ道をゆくゲリラ豪雨の夏が名残が
いつもよりお喋りな柄のハンカチで今日の無口な私を飾る
残酷な仕打ちを人に向けぬようチーズが縦に裂ける日本
聞き慣れた「大丈夫」さえ出る口が違えば見える色とりどりに