WOWOWオンラインオペレーション・ミンスミート-ナチを欺いた死体-
原作が大好きで、映画化のニュース以来、テレビに来るのを待っていた。
番組:ジェームズ・ボンドを夢見た男 Fleming: The Man Who Would Be Bond - 真似屋南面堂はね~述而不作
この中に
ベン・マッキンタイアー 『ナチを欺いた死体-英国の奇策・ミンスミ-ト作戦の真実』
へのリンクも貼ってあるのでね。
ミンスミート作戦 - Wikipedia
それにしても、タバコ吸いながらちょっと客観的に作戦の模様を執筆中の「スパイ小説」に描写している風の「イアン・フレミング少佐」にジョニー・フリンを起用したセンスは素晴らしい。たたずまいがいい感じ。
キャスティング大賞を贈呈したい!
実話をもとに作劇された劇映画を観ると、「実際と比較してみると」の類の記事を読みたくなるマンなのだが、本作はその手の比較対象記事がゴマンとあり、きりがないくらい。
といいつつ、目にとまったものを貼ることはやめられない。
大きな相違点は、チームリーダーのユーエン・モンタギュー少佐は、ホームレスの死体からでっち上げた「マーティン少佐」に真実味を持たせるための所持品にまつわるストーリー作りのために、(「パム」の)写真を提供させた部門の秘書ジーン・レスリー嬢Jean Leslie (1923 – 2012)
(Sirなんたらの娘=エエトコのお嬢さんで当時19歳~当該写真の本当の撮影者のカレシは近衛歩兵連隊所属。
Is Operation Mincemeat's Jean Leslie Dead or Alive?
映画では夫に先立たれて何年も経過している女性で、写真提供の見返りにチーム参加を求めて認められる)
とデートのような行動をとるうちに憎からず思うようになったとされるが、映画ではモンタギューとチャールズ・チャムリー空軍大尉(Cholmondeley~知らないと決してそうは読めない超難解綴り。会議に初登場の際に自己紹介で綴りを紹介するが、日本語字幕/吹替えでは完全無視)の二人が魅力的な寡婦(未亡人)のジーンに夢中になってしまい、互いに焼きもちを焼いてけん制し合う!
なんのこっちゃ感マシマシなんだけど、商業映画としての成功を狙う場合、この架空の三角関係は欠かせないという判断だったのだろうね。
理解してあげることにするわ。
実話を描いた原作をベースに、うんと脚色した劇映画だもん。
チャムリーは6 feet and 3 inches = 190.5 cmで、サイズ12の大足だったと。
Easy Shoe Size Conversion Charts » US | UK | EURO
(29.2 cm かい)
マシュー・マクファディンは6 feet 3 inches だそうなので、モデルのチャムリーと一致~足のサイズは違った模様。
Matthew Macfadyen - Biography, Height & Life Story | Super Stars Bio
コリン・ファースは187cmだそうで、2人が並んだシーンは、モデルのモンタギューとチャムリーが並んだ写真のように、あまり身長差がない。
「マーティン少佐」(に起用された死体の中の人)に敬意を表すべきと主張するチャムリーが海軍の許可を得て(艦長が司令部からその旨連絡を受けましたという演技)英潜セラフHMS Seraph (P219) - Wikipediaに同乗し、スペインのウエルバ - Wikipedia港外で死体を放流後に帰国してロンドンの本部にひょいと現れるシーンは、うーん(史実は、同乗せず)。
何処で降りてどうやって帰国したことにするというわけ?
重要局面で担当者が不在でいいわけ?
リーダーが知らなかった(聞いてない)なんて、あり?
「セラフは死体放流後にジブラルタルに立ち寄ってチャムリーを退艦させ、チは飛行機便で急ぎ帰国した・・・とかいうことにしちゃおう」という訳なのだろうけれど。
1984年のモンタギュー氏 (29 March 1901 – 19 July 1985) 最後のお願いが聞き入れられた件が後年の情報公開で明らかに~という29 December 2017 付記事
Operation Mincemeat spy was granted deathbed request by PM | Daily Mail Online
映画では最後にチャーチルから入電し、「ミンスミートは---消化された」(日本語字幕/吹替えは大幅省略。原台詞は"Mincemeat swallowed rod, line and sinker”)と知らされて一同歓声!だが、事実は逆。
首相側がそんなことわかるわけがなく、MI5側から首相官邸に報告したのが史実。
「ミンスミートは、竿と糸と錘ごと狙った相手に丸呑みされた。入手できる最善の情報から、相手はその線に沿って反応していると見做される。」
Ewan Montagu's team sent a telegram to Winston Churchill, stating, "Mincemeat swallowed rod, line and sinker by the right people and from the best information they look like acting on it."
作戦承認前の説明の際に、魚は嫌いだというチャーチルの反応から作戦の暗号名を「ひき肉」にしたが、上首尾で成功した段階で、「やはり当初の我々の案のごとくフライフィッシングにちなんだ名前にしておくべきだったでしょ」と暗に主張している(まんまと丸呑みさせることに成功して、ここはドヤらせていただきますよ!)と思われるぞ。
Trout memo - Wikipedia
ルアーごと丸呑みどころか、釣り具一式丸呑みというあり得ないレベルの完全丸呑みは、当方の意図通りに相手が完全に欺瞞にはまってくれましたと言っていることになる。
フライフィッシングに拘っているな。
入電文 "BEACHES HELD" を日本語版字幕/吹替えは「海岸を占領」としている(単数/複数の区別無視は毎度のこと)が、「海岸線を確保」の方が軍隊内の通信ぽいと思うぞ。
占領だと、敵方の行為のような感じになるのではないかね。
‘Mincemeat [had been] Swallowed Whole’
そっか。今年は80周年か。
Lorne MacFadyenがSgt. Roger Dearborn(ジーンの新しいカレシの米兵で、シチリアに上陸する)とマーチン少佐の中の人=死体(Glyndwr Michael)の二役なので、歩いて登場すると、「あ、死体の人だ!」と心の中で叫んでしまうんだわw
原作が大好きで、映画化のニュース以来、テレビに来るのを待っていた。
番組:ジェームズ・ボンドを夢見た男 Fleming: The Man Who Would Be Bond - 真似屋南面堂はね~述而不作
この中に
ベン・マッキンタイアー 『ナチを欺いた死体-英国の奇策・ミンスミ-ト作戦の真実』
へのリンクも貼ってあるのでね。
ミンスミート作戦 - Wikipedia
それにしても、タバコ吸いながらちょっと客観的に作戦の模様を執筆中の「スパイ小説」に描写している風の「イアン・フレミング少佐」にジョニー・フリンを起用したセンスは素晴らしい。たたずまいがいい感じ。
キャスティング大賞を贈呈したい!
実話をもとに作劇された劇映画を観ると、「実際と比較してみると」の類の記事を読みたくなるマンなのだが、本作はその手の比較対象記事がゴマンとあり、きりがないくらい。
といいつつ、目にとまったものを貼ることはやめられない。
大きな相違点は、チームリーダーのユーエン・モンタギュー少佐は、ホームレスの死体からでっち上げた「マーティン少佐」に真実味を持たせるための所持品にまつわるストーリー作りのために、(「パム」の)写真を提供させた部門の秘書ジーン・レスリー嬢Jean Leslie (1923 – 2012)
(Sirなんたらの娘=エエトコのお嬢さんで当時19歳~当該写真の本当の撮影者のカレシは近衛歩兵連隊所属。
Is Operation Mincemeat's Jean Leslie Dead or Alive?
映画では夫に先立たれて何年も経過している女性で、写真提供の見返りにチーム参加を求めて認められる)
とデートのような行動をとるうちに憎からず思うようになったとされるが、映画ではモンタギューとチャールズ・チャムリー空軍大尉(Cholmondeley~知らないと決してそうは読めない超難解綴り。会議に初登場の際に自己紹介で綴りを紹介するが、日本語字幕/吹替えでは完全無視)の二人が魅力的な寡婦(未亡人)のジーンに夢中になってしまい、互いに焼きもちを焼いてけん制し合う!
なんのこっちゃ感マシマシなんだけど、商業映画としての成功を狙う場合、この架空の三角関係は欠かせないという判断だったのだろうね。
理解してあげることにするわ。
実話を描いた原作をベースに、うんと脚色した劇映画だもん。
チャムリーは6 feet and 3 inches = 190.5 cmで、サイズ12の大足だったと。
Easy Shoe Size Conversion Charts » US | UK | EURO
(29.2 cm かい)
マシュー・マクファディンは6 feet 3 inches だそうなので、モデルのチャムリーと一致~足のサイズは違った模様。
Matthew Macfadyen - Biography, Height & Life Story | Super Stars Bio
コリン・ファースは187cmだそうで、2人が並んだシーンは、モデルのモンタギューとチャムリーが並んだ写真のように、あまり身長差がない。
「マーティン少佐」(に起用された死体の中の人)に敬意を表すべきと主張するチャムリーが海軍の許可を得て(艦長が司令部からその旨連絡を受けましたという演技)英潜セラフHMS Seraph (P219) - Wikipediaに同乗し、スペインのウエルバ - Wikipedia港外で死体を放流後に帰国してロンドンの本部にひょいと現れるシーンは、うーん(史実は、同乗せず)。
何処で降りてどうやって帰国したことにするというわけ?
重要局面で担当者が不在でいいわけ?
リーダーが知らなかった(聞いてない)なんて、あり?
「セラフは死体放流後にジブラルタルに立ち寄ってチャムリーを退艦させ、チは飛行機便で急ぎ帰国した・・・とかいうことにしちゃおう」という訳なのだろうけれど。
1984年のモンタギュー氏 (29 March 1901 – 19 July 1985) 最後のお願いが聞き入れられた件が後年の情報公開で明らかに~という29 December 2017 付記事
Operation Mincemeat spy was granted deathbed request by PM | Daily Mail Online
映画では最後にチャーチルから入電し、「ミンスミートは---消化された」(日本語字幕/吹替えは大幅省略。原台詞は"Mincemeat swallowed rod, line and sinker”)と知らされて一同歓声!だが、事実は逆。
首相側がそんなことわかるわけがなく、MI5側から首相官邸に報告したのが史実。
「ミンスミートは、竿と糸と錘ごと狙った相手に丸呑みされた。入手できる最善の情報から、相手はその線に沿って反応していると見做される。」
Ewan Montagu's team sent a telegram to Winston Churchill, stating, "Mincemeat swallowed rod, line and sinker by the right people and from the best information they look like acting on it."
作戦承認前の説明の際に、魚は嫌いだというチャーチルの反応から作戦の暗号名を「ひき肉」にしたが、上首尾で成功した段階で、「やはり当初の我々の案のごとくフライフィッシングにちなんだ名前にしておくべきだったでしょ」と暗に主張している(まんまと丸呑みさせることに成功して、ここはドヤらせていただきますよ!)と思われるぞ。
Trout memo - Wikipedia
ルアーごと丸呑みどころか、釣り具一式丸呑みというあり得ないレベルの完全丸呑みは、当方の意図通りに相手が完全に欺瞞にはまってくれましたと言っていることになる。
フライフィッシングに拘っているな。
入電文 "BEACHES HELD" を日本語版字幕/吹替えは「海岸を占領」としている(単数/複数の区別無視は毎度のこと)が、「海岸線を確保」の方が軍隊内の通信ぽいと思うぞ。
占領だと、敵方の行為のような感じになるのではないかね。
‘Mincemeat [had been] Swallowed Whole’
そっか。今年は80周年か。
Lorne MacFadyenがSgt. Roger Dearborn(ジーンの新しいカレシの米兵で、シチリアに上陸する)とマーチン少佐の中の人=死体(Glyndwr Michael)の二役なので、歩いて登場すると、「あ、死体の人だ!」と心の中で叫んでしまうんだわw