真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『シークレットサービス―大統領警護の舞台裏』ロナルド ケスラー (著), 吉本 晋一郎 (翻訳)

2021-02-25 | 読書-現代社会
In the President's Secret Service: Behind the Scenes with Agents in the Line of Fire and the Presidents They Protect
の邦訳。
暴露話と問題点指摘に重点。
歴代大統領の警護対象者としての評価は、人によってずいぶんと違うものであるな、と。

密林社でも賛否分かれる


ジミー・カーターは(子供たちも含めて)ボロクソに。
以前、雑誌で読んだ歴代大統領についての話は、明らかにこのケスラー本に依拠していた(記載されていたエピソードを紹介していた)。

本書よりも後から出た昭和天皇訪米時の警護も担当した元警護官ジェリー・パーの回顧
では、カーターを、警護官など周囲のサポート要員にも気を配った人として自分の家族のエピソードを紹介している。
本書での酷評ぶりに反発して、良き思い出を紹介したのかもしれない。

称賛している人と、酷評している人の差が激しい。
クリントン夫妻(特にヒラリー)もかなりの酷評ぶり。ゴアも酷評。
子ブッシュの双子の娘たちが、自分たちのはっちゃけた振舞いのために警護官の負担、ひいては納税者に無駄な支出を強いていることへの理解がない点を強調するなど~今となってはこれなど可愛い物なのだろうが、記憶に新しかった当時は許せない感があったのだろう。
まあ、父親が政治家で大統領になんか当選したばかりに、メディアに付きまとわれるわ、警護と称して役人にも密着されるわで、冗談じゃないっ!!と反発したくなるキモチはわかるが。

父ブッシュ夫妻やオバマ夫妻は高評価。
警護官たちへのインタビューに基いているようなので、それぞれの部分は根拠はあるのだろうが。
密林社書評

オバマ就任までが対象なのだが、トランプ一家について警護官たちに語らせたら、どんなことになるのか、そのうちだれか試みるのだろうが、と思うなど。
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