シェラブドール

創作人形作家です。

処分するのに困っていると、90年前のアンティークドールを頂いた。

2013-10-10 10:17:18 | Weblog

おはようございます。

今日はね、とってもご機嫌なのです~♪

朝の楽しいお散歩が、
「この日」の為にあったような・・・・
そ~んなお散歩でした。

「この日」の為だったんだ!!!
それは必然的だったんだ!とオーバーな表現。


いつものグループに初めてお会いする方が。

「あぁ~丁度良かったわ、この写真観てくれる?」
優しそうな雰囲気の方。


そこには古いレトロと言う表現では済まされないほどの
シャビーな2体の人形のお顔が。
わぁ~可愛い!かわいい!!!
思わず携帯を覗き込む。

これ貰ってくださらないかしら???と彼女は仰った。

欲しい欲しい欲しい!!!

「あの。。。。おいくらなんでしょう ?」

「いえ。。。。処分に困っているの、母が趣味で大事にしていたもので
90年以上は経っているらしいの、棄て様と思ったけれど
人形だしね。。。。。」

え???処分に困っている???
興味のない方にとって「レアな物」ほど
困るものだ。

私は散歩も途中で切り上げ、彼女の家にお邪魔した。

シューズケースを大きくしたほどの箱に2体の
人形は納められていた。
顔を観ただけで

「これだ!!!!!!!!!!」

ビスクの顔はどこも欠損はなく美しい。
瞼のところどころがペイントロスが見られるが
「眉毛」の描き方が素晴らしい。
面相筆で「サ~ッ」と書いたのだろう。
赤い唇からは2本の歯が。

コンポジションの身体のパーツも全て揃っている。
組み立てのゴムが伸びきっているだけで
球の「受け」に欠けるところはない。

「ゴムが伸びきってばらばらなのよ」と彼女。

任せてください。
パーツは全部揃っているので
ゴムを通せば完璧な2体が出来上がる。

すこし汚れを落そうか・・・・

いやいやこの「汚れ」こそ勲章、証なのだ。
すっかり「世界」にのめり込む。

それがこのアンティークドールです。
90年以上は経っているとの事。

「髪は母が切ってしまったのよ」と仰ってました。

 

「目」がくるくる方向を変えるのにはびっくり。
それにしてもなんて素晴らしい。

この眉毛の描き方の素晴らしい事。
「歯」を撮ったんだけれど、見えなかった。



50センチ位はあると思われます。



アンティークなベビードールがかなり好き。
去年は海外のオークションでこの人形を落札。




我が家にいらした数人の方は

「あら、お洋服が古いから新しく変えるといいんじゃない?」

私は寂しく

「そうね」と。

興味のない方に

「薀蓄」は、話さないことにしているの。


「違うの違うの!これはね~」と話してところで
詮無いこと。
興味のない方にとって「薀蓄をたれ流されること」ほど
辛いものはない。

 

http://www.cherubdolls.com/