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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

甘さと切なさ🌹 ※飛蔵R18 2冊通販開始のお知らせ

2023年01月31日 22時25分46秒 | イベント、同人誌関係
ちょっとぶりです。寒い中皆様お体にお気を付けください。

手の乾燥が気になるので、最近は Laline というところのハンドクリームを使っています。
死海のミネラルを含んだハンドクリームで、とても好きです。

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寒い季節って、飛影が蔵馬を凄く甘やかす時期だと思います。
この間書いた、飛影が、百足に来た蔵馬にハンドクリームを塗る話、
ブログ小説にしてみようかなと思います。週末くらいに。ブログに上げようかな…と思っています。

カサついた蔵馬の手を取る飛影、蔵馬には見せないけど心配性なので。
凄くいいハンドクリームを塗る。飛影は世話焼きで優しいので、
大人になるにつれ、蔵馬を甘やかしそうです。

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何度か書いている、

飛蔵小説の本の通販を開始しました!!

フロマージュ様で 既刊とともに、販売をしております。
こちらです→ストロベリーキャンドル


2冊ともこちらから

🌹R18 鈴蘭の口づけと秘めやかな花の蜜  飛蔵
蔵馬の片思い小説です。

ある屋敷の主人、飛影。世話係蔵馬の話。飛影に恋をして、
その気持ちに耐え切れず主人の部屋に忍び込む。
言葉に出来ず、近くにいればいるほど想いが募る。優しくされればされるほど苦しくなる。

そんな蔵馬に目をつけ、手に入れようと手を伸ばす男がいた……。
(鴉)

SEIさまの綺麗な絵が表紙です!!


🌹月に溶ける花の恋歌 R18

飛影に会いたくて魔界に足を踏み入れる蔵馬。しかし足を踏み入れた街に取り込まれ、
男に襲われてしまう。飛影に見つかり抱きつく蔵馬。飛影を呼び助けを求めていた。

この話はR18が3回入ります。

※飛影が百足で蔵馬を抱く場面
※小さい妖狐になった蔵馬を抱く飛影
※謝る蔵馬を抱きしめて百足で抱く飛影

の場面です。全体的にとても甘い飛蔵本です!!冬にぴったりの、心温まる、でもねっちりエロい話です。
飛影が蔵馬を甘やかして優しい、そしてべったりと愛する話!

飛影が蔵馬を大事に思っているのを前面に出しました。




2冊とも、とても甘くて濃い、エロシーンが入っています。
特に 月に溶けるは、飛影が蔵馬を甘くねっとり抱いています。
エロシーンの中にも、二人が愛し合っている感じを練り込みました。
よろしくお願いいたします。


冬ってふさわしいですよね……☆通販の告知

2023年01月28日 21時25分06秒 | イベント、同人誌関係
お久しぶりです。皆様お元気でしょうか。寒いので身体を暖めてゆっくりお過ごしください。

私は結構元気です。日々、蔵馬受けの妄想とかしているので
エネルギーはあります。皆様も、同人誌とか読んで、妄想で
楽しいことを考えてくださいませ。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

冬ってとてもきれいな季節ですよね。飛蔵には冬の切なさが似合うと思います。
でも私は冬が嫌いなんですけどね――――。
飛蔵には似合うよねと言う話で…。

手がカサカサになっている蔵馬のために魔界で保湿クリームを買って渡したり…。
飛影って気づかいが出来る気がします。ある日突然に蔵馬のために街に出て買い物をするの。
で、躯にからかわれたりする。
躯にからかわれる飛影っていうの、好きなんですよね。

ずいぶんきれいな袋だな、とか、わざわざ百足に戻ったときに言われるの。

突然人間界で渡してもいいし、蔵馬が百足に来た時に、抱いてから、起きたときに渡してもいい。

でも、蔵馬が百足にきて、飛影を待ちつかれて眠ってしまって
飛影が来る→で、眠ってしまっている(ベッドじゃなくてソファで)蔵馬を見て手を取る飛影。
「ベッド使えと言っているのに」と言って、手がカサついているのに気づいた飛影が
保湿クリームを塗ってあげるというのもいいな…。

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ここで、
🌹1月に出すはずだった本の通販と、
以前にお知らせした
🌹主である飛影への片思いの話(’鈴蘭の口づけと秘めやかな花の蜜R18)の通販の話です。


🌹1月に出すはずだった本→月に溶ける花の恋歌
飛影×蔵馬 R18
飛影に会いたくて魔界に行く蔵馬の話。
会いたくて魔界に行くけれど、怪しい街に迷い込んでしまう。
危険な目に遭った瞬間飛影に助けられる蔵馬。

「甘ったれだな、お前はいつも…」

R18場面が3回出てきます。
※飛影が百足で蔵馬を抱く場面
※小さな妖狐になった蔵馬を抱く場面
※謝る蔵馬と、切ない蔵馬の気持ちを受け止めて抱く場面
です。この本は。ラストに蔵馬が、「ごめんなさい」と謝る話です。
蔵馬のことを大事に思う飛影をえがきました。
R18が多いです!!むしろその中にいちゃつきを詰め込みました。

蔵馬を想い願いをかなえたい飛影と、
飛影に謝る蔵馬の話。


🌹鈴蘭の口づけと秘めやかな花の蜜 R18
前にもブログにあげた本です。

主である飛影に片思いをする蔵馬の話。苦しい片思いを抱き、声には出せないで
苦しさを閉じ込める蔵馬。主である飛影の部屋に忍び込み……。

蔵馬を狙う男がいた。→鴉。
鴉→→蔵馬 蔵馬に手を伸ばし、襲う鴉。蔵馬よりもずっと身分の高い男が蔵馬を狙う。


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それから期間は少しだけ在庫があるのでこちらで販売をしております。

既刊販売→こちら
ダウンロード販売があるものもあります。

本で読むよりも気楽に読めると思います。よろしくお願いいたします。







唇で始まるのがとてもいい ※飛蔵小説R18 通販の告知とか

2023年01月14日 21時54分40秒 | イベント、同人誌関係
少しぶりです。寒い中皆様お元気でしょうか。手荒れには、私はLalineというところの
ハンドクリームを使っています。死海のミネラルを含んだもので、すべすべになるので
おすすめです。

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以前、冬コミで委託をさせていただいた本、

🌹鈴蘭の口づけと秘めやかな花の蜜 R18
についてのお話です。冬コミで手に取ってくださった方々、ありがとうございました。
委託していただいたSEI様、ありがとうございました。

この本のきっかけは小さな一言だったのですが、
書き始めたら、「ここは蔵馬だと飛影に片思いをしているのでこんな感じで……」
とか色々考えることが楽しくなり、進めることが出来ました。


でも、小説って、文章だけで、書きたいことを表現しなくてはいけないので、
いろいろ立ち止まったりして、ふと冷静になってしまってと言うことも何度かありました。

だけどそういう時、大好きな音楽を聴いたり、「これじゃだめだ」と思ったり、
自分で自分を鼓舞する感じの状態を維持しなくちゃ……という意識を持ったりして、
最後は自分がしっかりしなくちゃ最後まで出来ないんだなと言うのを実感したり。


それから、この本は
素晴らしい絵を描いてくれた
SEI さまに感謝です。

🌹ある屋敷の主人、飛影に仕える蔵馬の片思いの話

🌹思いを抱え込み苦しむ蔵馬は飛影の部屋に忍びこみ……。

🌹蔵馬を狙う黒い影があった。……その人は、ためらわず蔵馬に手を伸ばす。

※飛蔵R18 初めての二人の行為。甘く、戸惑いながらも蔵馬を抱く飛影の場面が
結構ねっとりとあります。



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この本を通販に出そうと思っています。通販分が届くのが先なので、少しお待ちください。
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それから通販のことで一つ……

サークル活動で復帰をしようと思う話を書いたのですが、1月に出ることが出来なくなってしまいました。
(コロナ禍というせいではないのです)

でも1月に出すつもりの本は作っているのです。

以前に告知した

🌹月に溶ける花の恋歌 R18
飛蔵本です。

飛影に会いたくて魔界に足を延ばした蔵馬が、襲われそうになる話。
そしてその蔵馬を抱く話。
※R18場面3回出てきます。

百足で蔵馬を抱く場面が2回、
小さな妖狐になった蔵馬を抱く場面。

クリスマスシーズンに向けて書いたので、

🌹自分のせいでクリスマスが出来なくて謝る蔵馬の話

でもあります。
こういう風に書くと、蔵馬が切ないみたいですが、それでも中身は飛影が蔵馬を

めちゃくちゃ慈しむ話です!!
甘ったるいエロが3回入って居ます。
なので、これを後で通販に出そうと思います。

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1月出られないのですが5月はエアブーで出られたらいいなあ…と思ったりしています。

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寒い日が続くと、飛影が蔵馬を甘やかすように撫でたり、可愛がるように抱く話ばかり考えて
しまいます。それで、今暗黒武術会の最中の話を……ちょっと練っています。
イベントに出られるかわからないのでもしかしたらサイト小説にするかもしれないのですが、
とにかくイメージ的には「すれ違う二人、でも蔵馬を気にして堪らない飛影」の話です。
細かい部分を手直ししつつプロットを練っているので、もう少し細かい部分が決まったらここで
少し語ります。

ところで!!
鈴蘭の口づけと秘めやかな花の蜜とは違う話なのですが、

飛影が蔵馬に、(蔵馬の意識がない時に、)唇を重ねるのとか好きです。

蔵馬が、飛影にそっと口づける(飛影の意識がない時に)というのもおいしい。

(ママレードのMOMENTという曲の様です)


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冷たい夜の微笑を (ブログ内小説)

2023年01月03日 19時26分18秒 | イベント、同人誌関係
ブログ内小説続きます。今回はちょっと甘ったるい飛蔵です。
このあと、いちゃつきが始まりますが…ブログ内小説でどこまで書いていいのか分からないので、
二人が素直な感じもいいかなと思いました。…と言いつつ、蔵馬は躯さまに遊ばれた感じになっていますけどね。
私、躯さまの手の上で転がされる蔵馬、好きなんです。
ちょっかい(本気じゃだめ、ちょっと可愛い子をいじりたいみたいな)を出してもいいかな……。

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バサッと、書類が手渡され、呆れた顔で女王は相手を見た。
「また随分と無愛想な報告だな」
「これで充分だろうが」
何枚も重なった書類を見つめ、躯は机の向こうの飛影を見た。


バンと、執務室の扉を閉じて飛影は背を向けた。
おい、と躯の声が聞こえたが、黒衣を翻して飛影は廊下を歩いた。

荒れているわけではない、ただ苛立ちの混ざる妖気。
穏やかさのかけらもない、グレーの妖気を纏う飛影に、すれ違う誰も声を書けることができない。

は、と息を吐いた。
腕に残る傷も、今の飛影にはかすり傷でしかない。

『これで全部だ』
躯に書類を押し付けて、そのまま背を向けて部屋に向かう。
ここ10日……大して面白くもないパトロールに飛影は苛まれていた。
遠くの森に、次々と落ちた人間たち……落ちた衝撃で記憶が混乱し、傷を負った者までいた。
時雨を呼び出し『早く来い!』と言霊で怒鳴り散らした。
帰りに降った雨が飛影の服を濡らし、魔界の空を飛びながらいら立ちだけが募っていった。
木々に擦れた腕に、かすり傷がついた。チッと舌打ちをしたのは何回か……。
沁み込んだ水が、黒い服を重くしている。


廊下を歩き、飛影は傷だらけの腕を見た。

『この薬塗って、ほら……』
腕を出して、と瞳を揺らしてさすってくる存在が、ふと浮かぶ。

「蔵馬……」
そっと呟き、窓の外を見る。


百足の外では、何組もの親子がはしゃいでいた。新しい年の始まり…子供たちは祝いの花束を
もらい、外を駆け巡っていた。百足の中でも、始まりの日には花火があがり酒を酌み交わす。

一年の始まりの日から、数日経っていた。飛影はその日、ここにはいなかった。

ふと、その人の笑顔が浮かんで、消えた。

「もっと気をつけて……」
小さな傷でも、顔を暗くしてそういう蔵馬を、飛影は何度も見た。
「仕方がないだろうが」

このやりとりも、何度も繰り返した。何度も会えるわけではない、一年の数回に、飛影の小さな傷も、
蔵馬は見逃さなかった。
……声が、聴きたい。
妖怪は数日眠らなくても身体を壊すことはない。それでも……襲ってくる妖怪とやりあうほうがずっと楽だ。
殴り合い妖気を爆発させる、一日それでつぶれても、そのほうがずっとましだ。
高めた妖気をぶつけ合った後の、身体から嫌なものが抜け落ちたような感覚のほうがずっといい。
疲れが、確実に飛影の神経を苛んでいた。刺激にもならないパトロールの日々。

……会いたい。
こんな風に思うのはきっと向こうも同じで……。
ハッと、飛影は指先を見た。心配そうに蔵馬が握ってくる指先。会いたかったと抱き着く腕。
唇の温かさを、思い出す。

「蔵馬……」
こんな寂しさを、蔵馬も味わっているのだろうか。腕を伸ばしてもそこにはいない存在に、
飛影はぐっと腕を握った。

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荒々しく部屋の扉を開けた。ガン、と剣を壁に押し付けるように投げた。
カラーンと、剣の鞘が壁にぶつかる音まで神経に触る。

笑い声が、部屋の窓の外からも聞こえた。何がそんなに楽しいのか、ただ1年が始まるだけだ。

悲しいのか何なのか……自分でもはっきりと分からない衝動に駆られ、飛影はベッドに近づいた。

ベッド脇のチェストに置かれた瓶をとり、ぐいと飲み干した。
喉の渇きがおさまらなかったのだ。水を飲み干し……ベッドを見た目が留まった。

なにか、白いシーツが少し盛り上がっている。
子犬か何かがいるようなほど小さく、シーツが少しあがっている。小さな山を作っている形が、
そっと動いた。

少しずつ、飛影の妖気が揺らめいた。

そっと、そっと手が伸び…シーツをずらした。その瞬間、飛影の息が止まった。


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シーツの端から見える、長い髪……。覚えのあるこの気配。

「んっ……」
小さな声がして、シーツが剥がれた。ゆらゆらと、夢の中にいたように丸い瞳が転がり、飛影を見た。

「蔵馬……」
言葉をなくした飛影の、手が伸びた。小さな肩にそっと触れ……顔が近づいた。

「おかえり、なさい」
花のような笑顔で、蔵馬は身体を起こした。
グレーに染まっていた部屋の空気が、蔵馬が名を呼んだ瞬間に、春の綻びのような輝きに満ちた。

「躯に、呼ばれて……それで」
「はっ…?」
ベッドに座り込んだ飛影の肩が上がった。
「百足の人に使う薬届けてくれって…昨日…」
言いながら、それでも蔵馬は、はにかんでいた。

『おお、今日暇だろ!ちょっとこっちへ来てくれないか』
躯から通信が入ったのは昨日のこと。
『最近隣の国の国境でもめ事が多くてな。けが人が出ているんだ、薬届けてくれよ』
ブツッと、そこで画面が切れた。

「え、ちょっと…躯!」
言ったけれど、通信を返しても躯から返事はなかった。
―――飛影は…

聴こうとしたけれど、出来なかった。
百足に来るしかなかった。いいように使われている…いつまでパトロールか、教えてもくれない。

でも、気が付いたら足が向いていた。魔界の穴をくぐると、躯がそこに立っていた。
『わ!!っ――…』
即座に抱えられた身体…躯は、蔵馬の身体を抱えていた。
『一人で魔界をうろつくよりいいだろ』

執務室で、蔵馬は小さな袋を渡した。
「薬、これです」
おずおずと、蔵馬は言った。小さな袋を渡し、そして唾を飲んだ。
その瞳が、扉の外をうかがうように彷徨うと、躯は笑った。
『…飛影に、会いたいんだろ』

そして言ったのだ。

『ベッドで、待ってろよ。あいつ、ずっと会いたがってるんだぜ』

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「ごめん……なさい」

肩を落とし、蔵馬が飛影を見た。
「勝手にこんな…ところに――」
続きの言葉が、消えていく。『だって…』その言葉の裏は、わかっている。
『だって、会いたかったから、ここに来たら会えるかと……』
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ベッドの中に隠れていたら喜んでくれるだろ、と言って笑ったのは躯だった。
『そんなこと』
赤くなり俯いた蔵馬の顎を上向かせ、躯は耳元で囁いたのだ。
「最近ストレス溜まってるみたいだぜ。お前がベッドで待ってたらあいつも機嫌よくなるだろ』

街にでも出かけて来いよ、と……蔵馬に握らせたチケット。
魔界に出来た、繁華街の奥にある、観覧車のチケット。

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「いきなり来たら、どんな顔するなって…思って…」

言った瞬間に、手が伸びた。
飛影の腕だった。
強く、抱きしめられていた。

「よく……来たな」

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お久しぶりの ブログ内小説 🌸 C101ありがとうございました(委託)&一人語り

2022年12月31日 18時44分14秒 | イベント、同人誌関係
こんにちは。今日はお久しぶりのブログ内小説です。
ふと、こういう話もいいなと思い書いてみたくなりました。

その前に。
今回 C101(冬コミ)にて、
ある屋敷の主人飛影に仕える蔵馬の片思い話
”✿鈴蘭の口づけと秘めやかな花の蜜 R18
本を手に取っていただきました方々、ありがとうございました。
委託で東6タ34a AZUREDRAGON 様で出していただいた本です。

思い切り内容はパラレルで、でもちゃんと飛蔵になっています!
飛影を飛影らしく書くことを意識していたので、
この本を書くとき飛影のことばっかり考えていました。
この時飛影らしい感じだったらどうやって言うのかな…とか。そういう感じで。
あまり長くしゃべらせたくない、でも大事なことを込めたいという。

逆に、(唐突に名前出しますが)
黄泉なら一々要らないことまでしゃべりそう。
長々と蔵馬への気持ちを語りだしたり…。
飛影はそういう感じではないのでサイトの小説書いていても、
「長くしない!でも気持ち伝える!」って意識します。


☆彡この本久しぶりの本で、今回C101では
東6タ34a AZUREDRAGON 様で委託をしておりました。
久しぶりの本で、色々、思い出しつつ書いたのですがとても楽しかったです。

蔵馬の片思い本、蔵馬が飛影に寄せる思いをえがいた話で、こういうテイストの
蔵馬を書くのはとても楽しかったです。
絵を描いてくれた SEI様ありがとうございました。




憤る気持ちとか抱きながらそばにいる蔵馬、
その蔵馬をずっとそばにいて見てくれている人もいる、
片思いだけではなく、ずっとそばにいる人の大切さも描きました。
※この本は一部私のところにもあるのでサークル参加するときに持っていきます。
➡サークル活動復帰すると以前告知したのですが多分短期なので、スケジュールの関係で
幽白オンリー出られないので、出られるイベントに出ると思います。
また近くなったら告知しますが、復帰する期間、よろしくお願いいたします。
この話出したいな、と思っている間サークルやると思いますので…。


鈴蘭の口づけと秘めやかな花の蜜 手に取ってくださった方々、ありがとうございました。
久しぶりに作った本を手してくださった方がいて本当にうれしいです、ありがとうございました。

☆:::::::::☆:::::::ここからブログ内小説:☆::::::::☆::::::::::☆::::::

蔵馬も飛影も逆らえないし隙間をつくことが出来る人、といえばやっぱり
躯様で…。本気な躯様ではないけれど、蔵馬を見ていたら会いたくなってしまうというね。

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”その距離は。近くて遠い”
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一年もそろそろ終わりになる12月…魔界にも冬は来ていた。
吹雪の夜が過ぎ、躯は部屋のソファーに腰掛けていた。

「さっみぃなあ」
魔界育ちで、育った環境も過酷な故、身体の寒さも心の寒さも慣れてはいる…はずなのに。

最近顔を出さない小さなあの子が、気になっている。
窓の外を吹きすさぶ風を見て、コーヒーカップを手に取った。
「あっちも、寒いだろうなあ」
ソファーにある、小さな包みに手を伸ばし、立ち上がった。

キラキラと光る金色のリボンと、膨らんだ大きな袋。
金色のリボンのラッピングと、薄ピンクの袋が、魔界の女王の持つものとは思えない
かわいらしさを醸し出す。

コーヒーを一気に飲み、躯は雪の積もる、百足の門をくぐった。

最近何も刺激的なことがない。パトロールで出会う妖怪たち征伐したという報告ばかり。
百足の中のもめごとも解決が早い。読みかけの本も、進まない。
…会いに行ってみるか。

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「さむっ……」

12月も終わりに近付けば、手は凍えて、夜の住宅街は無言の人々ばかりが行きかっている。
22時。駅の改札をくぐり急ぎ足で歩いても、寒さはますばかりだ。

白い息を吐いて、蔵馬はコンクリートを見た。
こんな日…あの人も寒いだろうな。一瞬思い、そして自嘲した。
そんなはず、ないか。雪の、氷の国の人だから。
でも、会いたいと思ってくれているかな……。
小さく笑い、マンションの自分の部屋のドアを開けた。
そして一度立ち止まった。

身体が、重い。
額に手を当てれば、ほんの少し熱を帯びていた。
「え……」
今こんな。だるいと思ってはいたけれど……。
冬のこの時期、倒れるわけにはいかないのに。
音のしない部屋が、蔵馬を迎える。
「はっ……」
深い息を吐いた。足先まで冷たくなり、肩が冷え切っていた。

コートを脱ごうと、そっと手を伸ばした……一瞬感じた気配。
「あっ……」

深い碧の瞳が開いた。
誰の気配もないはずの部屋に…静かに腕を組んで佇んでいる人。

「む、くろ」
「よぉ、元気か、人間の仕事も大変…」
そこで躯の言葉が切れた。

白いフワフワのコートを羽織り立っている躯を蔵馬が見つめ……しゃがみこんだ。
「どうしたっ!」
蔵馬の肩からずりおちたコートをとり、躯が掌に触れた。
「お前……」


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ふわりと、蔵馬の身体は浮いていた。躯の腕の中に……。

「ここで、いいのか」
目に入ったベッドにその体を落とすと、そのわきに躯がしゃがみ込んだ。
「は、い。ありがとうーーーーー」
言葉が、続かなかった。
氷の様に冷えた手が、布団の脇からはみ出た。
「な、にか……大事な用事で…ここに」
心配げに、蔵馬は躯を見た。丸い瞳が頼りなげに躯を見つめていた。
相変わらず、吸い込まれそうな瞳。柔らかな微笑みは影を潜め、蔵馬は体を震わせていた。

「別に。お前のことを思い出しただけだ」
ふっと、躯は立ちあがった。

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そっと額に当てられたものに、蔵馬が、あ、と言った。
躯の首にかかっていたストールを、濡らし蔵馬の額に当てられていた。
「ありがとう、ございます」
弱く、蔵馬が言った。
「本当に、何か大事な用事では」
「別に。ちょっとお前の顔見たくて来てみただけだ」
この時期浮かれた人間どもが落ちてきてばかりで飛影は駆り出されてばかりだ。
自分の大事なものに会えなくて、このところ飛影の機嫌が、黒龍よりも荒れていた。
しかし実際、邪眼師など都合よく見つかるものではない。
隙間なく埋められていくスケジュールに、飛影は次第に無言になっていた。

飛影の代わりにと思ったのは、吹雪が収まった夜。
様子見にいって……軽い気持ちで思い立った、吹雪が去った日。

こんな、弱ったこの子を見るとは思わなかった。

思い切り優しく、頬を上げて躯は微笑んだ。
「待っていろ」

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「これ……」
けふっと、せき込みながら蔵馬はそれを見た。

小さな器に盛られた、おかゆだった。奥を見れば、土鍋に湯気が立っている。
「このくらい俺も作れる」
蔵馬の肩に手を回し……匙でおかゆを掬い、躯が暖かい手を伸ばした。

瞬間、ガタんと音がした。
閉じられていた窓を開ける音だった。二人の視線が、そちらに向いた。

「何忍び込んでやがる」
飛影だった。荒れた妖気が、飛影の身体の後ろから漂っては部屋を支配する。

「なんだよ、おでましかよ。寝込んでいるのを看病して…!!」
ぐいと、躯の服を、飛影は掴みかかっていた。

「どうしてお前がここにいるかと訊いているんだ!なんでもいい!出ていけ」
ふふん、と躯が笑った、大声で。
「せっかくおかゆまで作ってやったのになあ」
「飛影っ、いきなり来たけど、躯はわざわざ…」
言いかけて、蔵馬は喉をかきむしった。
「お前はしゃべるな!」
蔵馬の身体を抱きしめるように手を伸ばし、飛影が躯をにらんだ。
バチバチと言う空気が触れ合うように見える二人…けれど躯は余裕を湛えて、長い丸い瞳を転がした。

「クリスマスプレゼントまで持ってきたのによ」

キラキラと光るリボンと袋を、ソファにおいて、窓の取っ手に足をかける。


「ブランケットだ。大事に使えよ」

手をひらひらと振り、躯は気配を消した。

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「蔵馬……」

何を考えているか普段は分からない飛影のまなざしに、明らかな心配が浮かぶ。
蔵馬の頬に触れる手のひらが暖かい。
飛影の、温もりだ。いつも、寒い季節蔵馬に触れるとき、飛影の手は暖かい。
飛影全体から漂う、包み込むような空気が、蔵馬を満たしていく。

「大丈夫。ちゃんと休めば治る、から」
言う蔵馬に、匙を飛影はとった。
何度も、飛影は粥を蔵馬の口に運んだ。

「あいつが作ったものをとは、気に入らないけどな」
ほんの少しできた隙間に蔵馬のところに来るしかできない自分のもどかしさが飛影を包んだ。

「ごめんなさい……せっかく…きてくれたのに」
沈んだ声は、床に吸い込まれて消えそうなほどだった。

どんなに遠い道を超えて来てくれているか、わかっている。
人間のスケジュールとは違うほどの過酷な時間を飛影が費やしていることも。
それでも会いに来てくれる時は優しい。
多くはない言葉の中にある気持ちが、じわじわ伝わるのだ。

「治ったら…俺が…」
続く言葉を、飛影は遮った。何が続くか、飛影はわかっている。

「ひとりで魔界に来るな」
言う飛影の顔が近かった。迫る距離で、飛影の瞳に真剣な光が宿った。
「呼べば、迎えに来るから」
蔵馬の髪を撫でれば、泣きそうな顔でその人は頷いた。

長い髪を撫で、飛影は言った。
「ちゃんと眠れ」

蔵馬の瞳が、閉じられた。
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すうすうと、寝息が聞こえた。繋がれた手が、強い。
飛影の手を離すまいと、蔵馬が両手を重ねていた。

『ねえ、飛影――』
眠りに落ちる前に、蔵馬は何度か言いかけてはやめた。
ゆらゆらたゆとう瞳が、不安定に回った。そして飛影の瞳を捕らえて、止まった。
『心配するな』
蔵馬の手のひらをすっと撫でれば、んっと、甘い声が一瞬漏れた。
『こうしてそばにいるだろ、今も――明日も』
不安げに揺れていた瞳が、光を取り戻した。

眠る蔵馬に布団をかけなおしてやり、呟いた。
「お前が治るまで、いるからな」

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今年一年、PCサイト、スマホサイト、ブログ読んでくださりありがとうございました。

1月も唐突に更新するかもしれないです。