気候不順で雨ばかりだけれど、彼岸花が咲き彼岸だと知れせてくれて、墓参りに行く。
そして金木犀が強い香りを放つと夕暮れが早くなる。花は季節を忘れない。
毎日、ヤフーニュースなどを見て憂鬱な気分で過ごしている。
新宿で週2回アルバイトをしているけれども、帰りがけめずらしく、靖国通りでデモに出くわした。たくさんの幟や籏が見え、マイクで声を張り上げているけれど、人は50人か60人くらいだろうか。100人もいない。警官が大勢回りについて、信号を操作して文化センターのほうの遊歩道へ導いて早く終わらせようとしている。「全学連」と書かれた幟が見えるけれど、ほどんどが中高年の人たちだ。 年配のの人から「前進」のチラシを渡された。通りを行きかうのは中国人やその他の外国人とキャバクラやホストクラブの人たちで、うざいとつぶやく。 40年くらい前、この通りはデモの人々で埋まっていたけれど、時代は変わりこうなった。私はまたもや、「攻殻機動隊」のシーンを思い出してしまった。私は新宿の一過性の見せかけの繁栄、実のところ荒廃している姿をみると、他国に侵略され何かにコントロールされている国、そのアニメのシーンを思わずにはいられない。
新宿で変わっていないところは、タカノのフルーツパーラー、中村屋、紀伊国屋書店、三峰、アカシヤ。靖国通りの大看板、東京大飯店。
昔はこうだったなあなどと、いろいろ懐かしんでいるとき、ラジオでフォークソング特集をやっていた。
泣きたくなったのは、及川恒平の「思い出橋」。その時自分が何をやっていたのか、思い出せないけれど、ひどく懐かしいのはこの曲の素朴さゆえだろうか。
♪面影橋 から天満橋 天満橋から日影橋
季節はずれの 風にのり
季節はずれの 赤とんぼ
流してあげよか 大淀に
切って捨てよか 大淀に
あと、ケメの「とうりゃんせ」
♪さみだれ五月よ来るがよい 実らぬ恋もあるがよい 私のぬったチャンチャコ 着る方もなく衣がえ ... 通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ
さみだれ五月よ来るがよい 実らぬ恋もあるがよい 憎い八卦見言いおった 三十すぎ嫁がずと
こんなに昔を懐かしむのは人生の終焉に至ったということだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます