水にただよう浮草日記

自称文人、でもあっちへこっちへ行方定まらない。そんな浮草が芝居、映画、文学、美術、旅に関してのコメントを書き連ねます。

シェークスピア十二夜

2015-02-24 16:24:49 | 日記・エッセイ・コラム
シェークスピア 十二夜の演劇を12月からとある劇団で練習していて、その公演が終わり、安堵感と虚脱感に身を浸している。 一日おきに夜、中目黒まで行って7時から9時半くらまで練習をしていた。自転車や徒歩だった。バスの時もあったけれど。結構遠いしひどく寒かった。でも頑張った。
私は役人の役で出番は少ないけれど、人の演技を我がことのように緊張状態で見ていて、NGが出ると連帯責任のように改善点を確認するのだ。
長セリフはないのに、舞台に立つと金縛りになった。
演技しながらセリフと言うという行為が、これほど難しいものだったとは。
どんなセリフであっても、シェークスピア劇という型の中から発せられる言葉なので、日常使われる言葉ではないし。なにしろ腹の底からでっかい声で発しなければいけない。
4回公演があったのだが、必ずどこか間違え、まともだったは最後の回だけだった。
情けなく、悔しいが、チャレンジャーだから、次回頑張ろう!

襟裳岬 歌

2015-02-10 14:51:27 | 日記・エッセイ・コラム
毎日寒い、空は澄んで空気がキーンとしている。
富士山の白いてっぺんがあちこちで垣間見える。夜歩いているととんでもない場所(中目黒に向かう遊歩道など)から東京タワーの上半分が眩く見えたりの贈り物がある。空気があまりにも透明だ。
昨日などは朝洗物が、かちんと凍った、タオルは風が吹いても四角いままだ。
暖冬に慣れた身にはきつい。
ラジオから襟裳岬が流れている。
なぜかこの歌を聞くと、今寒くしんどいけれど、春はもうすぐだよ、っていう気になってしまう。歌の内容は別に冬ってわけではないけれど、
♪北の街ではもう、悲しみを暖炉にもやしはじめてるらしい、て始まって、冬がイメージされ、
♪わけのわからにことで悩んでいるうち、おいぼれてしまうから、で全くその通りだと思い、
♪襟裳の春は何もない春です、で
そうだ!とにかく春が来るんだという明るい気持ちになるのです。
 


青年座 をんな善哉

2015-02-04 17:22:10 | 日記・エッセイ・コラム
青年座 「をんな善哉」 
場所は北千住のシアター1010せんじゅう 千十 千住だから?
テレビでおなじみの長いお顔の高畑淳子がお贈りする、劇「おんなの一生これでよかったの?」
私、このまま朽ち果ててしまうの?まだ52歳なのに。
景気の良くない下町の老舗の和菓子屋。両親が亡くなって私が後を継いだのだけれど。キャリアを捨て、結婚もしてない。 もうひと花咲かせたい! 朽ち果てる前に。 
親友といえば、女性初めての取締役になって、彼氏もいる、私だって辞めてなければ広報部で活躍していたのに。 商店街の飲み屋のちゃらお君でもいいから恋人になってくれないかな。商店街と言えばどこの店もさびれて、酒屋の頑固おやじがぐちをこぼす。
それにうちの和菓子職人の繁さんも高齢で体調が悪い
そこになんと再就職の話が! 店をたたんで、キャリアウーマンとして起死回生、もうひと花咲かそうか!
さらに、なんとかつての恋人との再会! もちろん彼は結婚しているけど、一緒に買物に行ったりして楽しい。見違えるようにきれいになって、明るくなった私
しかし、再就職先が、この商店街を地上げで壊してショッピングモールをつくる計画の一端をに担っていたとは! 
繁さんときたら、「俺は和菓子を作ることしかできませんから、死ぬまでやらしてください」、だって
一番大事なことは、キャリアウーマンになることじゃない、人を大事にして人のつながりを守ること。仕事はあきらめるわ。
この商店街を守り、再生させるのよ! それが私のしごと!
繁さんの善哉美味しいね、みんなで善哉をすすってほっ、
吉本新喜劇風ドラマ、でもそこは青年座です、テーマはしっかりとぶれてはいません