晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

化学構造式

2012年08月06日 23時24分24秒 | よしなしごと
大学に入ってから、化学にもいろいろな分野があることがわかりましたが、

比較的早い段階で、有機化学を専攻しようと思っていました。

理由は簡単で、有機化合物の構造式が好きだったからです(笑)。


多くの人は、いわゆる「亀の甲(化学構造式)」のようなものがあるから化学はわけがわからない、というように言うと思いますが、

私の場合は逆に、実際の実験よりも、実験器具よりも、まず構造式ありき、でした。


文字だけではうまく伝えられないですが、

あの独特のくさび形の記号を用いることで、平面に描いているにも関わらず立体的に見えるというのがなんとも衝撃的で、

この表記方法を考えた人はすごいなぁ、と感心していたことを思い出します。


その化合物がどうしてこういう構造をしているのかをぼんやり考えているのが、当時としてはなんだかのんびりしていてよかったのですが、

今ではそういうわけにもいかなくなり、大学の頃の感性を忘れつつあります。


時間を見つけて、少しでも初心に返れるようにした方がよいのかな、と思っているこの頃です。




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