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晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

三上と三多

2012年06月14日 23時59分38秒 | よしなしごと
ひらめきや良い考えの生まれやすい状況をまとめて「三上」(馬上、枕上、厠上)と言うのはよく知られていますが、

文章を上達させる秘訣をまとめて「三多」と言うそうです。


3つの「多」は、看多、做多(さた)、商量多を指し、

それぞれ「多くの本を読むこと」、「多く文を作ること」、「多く工夫し推敲すること」という意味だそうです。


どちらもポイントを3つにしていることで、説得力のある表現になっているのではないかと思います。

企画書やプレゼンテーションなどでの理由付けにおいても、

「この理由は3つあります」

というような形で「3つ」を意識して使うと内容が引き立つものと思います。


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のんびりモード

2012年06月12日 23時45分13秒 | よしなしごと
個人的な話になりますが、

何かを行う際において、時間に余裕があるときの方が、かえって時間が余計にかかるということがよくあります。

逆に時間に余裕がないときの方が、てきぱきと物事を処理している自分に気付きます。


あまりせかせかし過ぎるのもよくないですが、反対にのんびりし過ぎるのも考えものです。

何事も適度なペースで進めるのがよいとは思いますが、

根がぐうたらなのか、そこまできちんとできない自分もいて、なかなか悩ましいところです。


お仕事において時間に追われていることが多いので、

それ以外の時間はのんびりモードで息抜きしている、ということで、うまくバランスが取れているのかもしれません。


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疲れがたまりやすい時期

2012年06月07日 23時51分22秒 | よしなしごと
だんだんと気温が高くなり、同時にムシムシしてくる季節となりました。

今の時期は、気温の上昇に対して身体がまだ対応しきれていない頃だと思いますので、

なるべく疲れを残さないように、しっかり休むようにしましょう。


※なお、毎日好きなことばかり行っているから疲れ知らずです、という方はそのまま突き進んでいってください(笑)。


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ソックスレー抽出器

2012年06月04日 23時13分07秒 | よしなしごと
ソックスレー抽出器は、その名前が示す通り、ソックスレー(F.Soxhlet)が発明した抽出器です。

サイフォンの原理を利用していて、比較的少ない溶媒で抽出できるのが特徴です。


以前に、接着剤や粘着剤に含まれる樹脂成分を抽出して分析するために、よく使っていたことを思い出します。

フラスコに溜めていた溶媒が加熱されることで少しずつ上に溜まっていき、ある一定のところまで溜まるとサイフォンの原理によって一気に流れ落ちるのですが、それは見ていてなかなか楽しいものでした。


ただ、本来ならばそれは「お仕事」のひとつだったので、そんなにぼんやり見とれていてはいけなかったのでしょうが、

もう時効(?)ではないかと思いますので、許して頂ければと思っています(笑)。


もしまだ使ったことがなく、そして手近なところにこれがあるようでしたら、一度試してみてもよいかもしれません。


※なお、ソックスレー抽出器の図についてはこちらを参照ください(Wikipediaのページより)。

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ある意味でハードな一週間

2012年06月01日 23時59分30秒 | よしなしごと
今週は、ある意味でハードな一週間でした。

お疲れさまでした。

疲れてしまったときには、無理せず休むに限ります。。。

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ファインケミカル

2012年05月29日 23時36分33秒 | よしなしごと
付加価値が高く、複雑な構造の有機化合物を合成する化学工業を、ファインケミカルズ(精密化学製品)工業といいます。

本来は医薬品や染料、農薬などの、技術的な特徴を有していて利潤が高い分野がそれに当てはまりますが、

言葉の響きの良さから、素材に関わる一般の化学製品についても「ファインケミカル」であるということにしてしまっているところも(一部に)あります。

企業の製品を表現する方法として、響きのよい言葉や、イメージのよい言葉をどうしても使いたくなりますが、

なるべく本質を表した適切な言葉を使っていきたいなぁ、と個人的には思います。


どんな分野でも、イメージ先行ではなく、その本質を見極めていきたいですね。


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週末の旅行

2012年05月27日 23時54分49秒 | よしなしごと
週末を利用して、近場に旅行に行ってきました。

天気にも恵まれ、いい旅行になりました。

たまにはのんびりしながら、違う風景や自然に触れるのもいいなぁ、と思った次第です。


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学習について

2012年05月26日 23時51分25秒 | よしなしごと
学習とは「既知」と「未知」を結びつけることである。
(ジェームス・スキナー)


新しいことを効果的に学ぶためには、すでに知っているものと関連づける必要がある、

ということですが、言われてみれば、なるほどその通りだと思います。


たとえ話で説明されるとわかりやすいのは、

それがすでに知っていること(イメージできること・理解できること)と、これから新しく学ぶことについて関連付けられているからでしょう。

また、教え方の上手な先生は、意識しているかしていないかは別として、この関連付けについて理解しているのだと思います。


教える側からは、教えられる側が何をどこまで知っているかを把握することが重要でしょうし、

逆に教えられる側としては、なるべくたくさんのことを知っている方が有利になります。


場合によって、どちらの立場にもなり得る社会人としては、このポイントを押さえておくとよいように思いました。


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根拠のない自信

2012年05月17日 23時05分54秒 | よしなしごと
大変なとき、しんどいとき、つらいときは誰にでもあると思いますが、そんなときに、

「今は少し(or かなり)つらい日々が続いているけれど、きっとよい方向に向かっている!」

と思えるような、自分だけの「根拠のない自信」があれば、必ずそれを乗り越えていけるように思います。

※もちろん何らかの根拠がある自信を持っているのでしたら、それに越したことはありません。


ただし、その根拠のない自信というものは、その人だけの思い込み(想いの強さ?)でもあるわけなので、

それを他の人に強制したり、それを使って迷惑になるような行動をしないという前提があります。

そしてその前提を踏まえている限りは、どんな想いや信念でも、ないよりはあった方がよいように思います。


結局のところ、自分の問題(課題)は自分でなんとかしていくしかないので、

何か他のものや他の人にすがってしまうよりは、

自分だけの思い込みでもなんでも使って乗り越えてしまう方が、あとあとよい結果になるのではないか、と考えているところです。


精神論ではないかと言われれば、たぶんそれに類するもののような気もしますが、

それでも、つらいときに自分のなかにあるものに拠り所を見つけるという意味において、こういう考え方があってもよいような気はしています。


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小さな努力の大切さ

2012年05月13日 22時08分45秒 | よしなしごと
今日気になった本の中の一節です。


雨は小なるも漢[水]は故に潜(ふか)し。

夫(そ)れ小を尽くす者は大に、微を積むものは著われ、徳の至れる者は色沢あまねく、行の尽(きわ)まれる者は声問遠し。

小人は内に誠ならずしてこれを外に求む。


(以下は上記の現代語訳です)
 ↓
雨は少しずつでもそれによって漢水(中国の河川の名前)も深くなる。

そもそも小事を努力していく者は偉大になり、微小を積み重ねる者は著名になり、道徳最高の者は顔の色つやにまでゆきわたり、行為の最高の者はよい評判が遠くまで聞こえる。

つまらない小人は、自分自身に誠心を持たないでいて、よい評判を外に求めるものである。

※荀子 大略篇第二十七[五十三](金谷 治 訳注:岩波文庫)より引用


めんどくさいなぁ、という思いから、小さな努力を怠ってしまいがちな自分に対して、多少なりとも戒めの言葉になりそうです。


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凍結乾燥

2012年05月12日 23時14分40秒 | よしなしごと
水溶液や含水物の試料を凍結して減圧することで、氷となった水を昇華させて除去する方法です。

0℃の水の蒸気圧は4.5mmHgなので、理論上はこれ以下に減圧することでそれが可能となります。
(実際にはもっと真空度が高い状態で行うことになると思います)。

熱による分解や変質などが抑えられ、また再度水を加えたときの保存性も比較的よいので、生体関連試料に対して使われることが多いです。


個人的な話になりますが、

学生のときに、とある民間の研究所で凍結乾燥機を使わせてもらって感激した思い出があります。

当時、水溶液からエバポレーターで水を除去するのは難しいなぁ、と思っていたところだったので、

こんないい方法があるのか~、

といった感じでした。

その後、社会人になってから別の案件で使うことになりましたが、

界面活性剤が入っている試料の場合には発泡しやすいことがわかり、装置を「なだめたり、すかしたり」しながら、なんとかしていたことを思い出しました。

今から考えれば若気の至りでしかありませんが、思い出してみて、なんだか懐かしい気持ちになりました。


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ぼんやりする時間

2012年05月11日 23時55分35秒 | よしなしごと
普段仕事などでいそがしい人ほど、ぼんやりする時間を確保することが必要だと思います。

休日でも家族サービスなどがあるから、そんな時間は取れないよ~

という人も多いとは思いますが、それでも工夫次第ではなんとかなるものです。

今週末は、自分だけの「ぼんやりのんびり時間」を確保するようにしてみましょう!


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小さな成功体験

2012年05月02日 22時57分00秒 | よしなしごと
仕事や研究などで、なかなか成果が出ないときの特効薬のひとつとして、その分野における小さな成功体験を得ることが挙げられます。

まぐれでも単なる偶然でも構わないのですが、その人にとっての小さな成功体験は、ある種の自信を与えます。


もちろん、いきなり大きな成功を目指してもよいのですが、それにはたぶん時間がかかるでしょうし、

また普通の人では、それを得るまで耐えることが難しい面もあるので、

個人的には、まず小さな成功体験をいくつか積み重ねる方をおすすめします。


また、小さな成功体験がいくつか積み上がっていくと、そのうち雪だるま式に様々な大きさの成功体験が増えていくようになります。

そうなればしめたもので、自分に対する自信とともに、仕事や研究に対する手応えをしっかりと感じることができると思います。


もし自信を失いかけている人がいましたら、まずは小さな成功体験を得ることを目標に、やるべきことを日々行っていってほしいと思います。

ほんの小さなきっかけから、道が開けていくことを実感することができるはずです。


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運命の出会い

2012年04月27日 22時19分06秒 | よしなしごと
イギリスの化学者(物理学者)として有名なマイケル・ファラデーは、家が貧しかったので、初級学校を終えた後、製本屋で徒弟として働き始めました。

周りを本に囲まれた製本屋という環境の中で、お客さんから依頼のあった本を、仕事の合間に時間をつくっては読むようになります。

特に化学や電気について興味を持って学び、自分で簡単な実験をしてみるようにもなりました。

また、わずかな給料の中から費用を捻出して科学に関する公開講座に出かけ、きちんとノートをとっては製本し、自分用の教科書を作ったりしていました。


そんな中、ファラデーが熱心に勉強する姿を見たお客さんのひとりから、有名な化学者ハンフリー・デーヴィが王立研究所で行う公開講演のチケットを譲ってもらいます。

当時の王立研究所での公開講演は、一般の人たち向けであったとはいえ、聴衆のほとんどが上流階級の人たちでした。

普通であれば、とても聴くことのできない講演を聴けることになったファラデーはとても喜びます。


そして期待をはるかに上回るデーヴィの講演に感激した彼は、どうしても科学への情熱を抑えることができなくなりました。

いろいろと考えた末に、講演のノートをきれいに製本し、それを進呈して助手にしてもらえるようデーヴィに頼みに行きます。


科学に対する情熱を語るファラデーに対しデーヴィは、

「せっかく身につけた製本職人としての技能をこれからも活かしていった方がいい」

と諭して、いったんは断ります。

しかしその直後に王立研究所の助手のポストが空いたことから、彼を呼び寄せることにしました。


こうしてファラデーは科学への道を進んでいくことになります。


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リービッヒとヴェーラーの友情

2012年04月22日 21時59分21秒 | よしなしごと
リービッヒとヴェーラーは、ともにドイツの有機化学者ですが、二人が最初に出会ってから48年間続いた友情が有名です。


リービッヒは激しい性格の人だったと伝えられています。

当時の著名な化学者との学問上の議論が行き過ぎて、喧嘩同然となって相手と断交したり、疎遠になったりすることが多かったようです。

その一方、ヴェーラーは穏やかな性格で、なるべく口論などは避けるようなタイプの謙虚な人柄だったと言われています。


一見すると水と油のような性格の違いですが、こういう友人同士の組み合わせというのは、いつの時代にもあるうまくいく典型的な例のような気がします。


またリービッヒは単なる激情家ではなく、人間味のある人であったことは、彼の元に世界各国から多くの学生が学びにきたことを考えても容易に推察できます。

そんなリービッヒに対してヴェーラーは、時々は「しょうがないなぁ」と思いつつも、なだめたり忠告したりしながら共に向上していったのではないかと思います。


リービッヒとヴェーラーの間でやりとりされた手紙が往復書簡集という形で多数残っていて、彼らの厚い友情を現在に伝えてくれています。


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