栃木発「ちゃりあん」ブログ

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日本の名水百選!塩谷町「尚仁沢湧水」遊歩道をゆく その②

2014年06月29日 21時31分45秒 | 歩く
川の水の流れる音は

意外に大きいものだ。



山歩きの必需品のなかに

必ずや「熊鈴」が出てくるものだが


この「川の音」に

僕が携行した「熊鈴」は打ち消されていた。


バッグの「揺れ」程度では

音は響かない・・・



とにかく僕は

熊鈴を手で強く振り

うるさいくらい


鳴らし続けて歩いた。


・・・・


いままでクマに遭遇したことなど一度もない。


けれども


クマの恐ろしさはビビリ屋にして


よく心得ていることである(笑)



だが


山は


クマが脅威、ではなく


人間が


クマの生活圏に侵入している、と理解しなくてはならない。



つまりは


クマに遭遇することは


ある意味覚悟すべきこと、ということだ。



けれども


安心してほしい。



クマは「人を襲うから怖い」のではなく


クマは「臆病であるから攻撃してくる」のであることを。



熊鈴は


人がここにいる、ことをクマに知らせる道具である。


「退治」することではない。



クマは臆病な生き物。


だから


単に人を襲うことはないのだ。




襲う例としては


クマのテリトリー(生活圏)に人が侵入した場合や


メス熊が子クマを守るための防衛手段としてや


暑さやエサ不足で興奮して里山へ下りてきた場合


などが考えられる。



基本的には


早朝や夜間でなく


整備された登山道を歩いていれば


クマに遭遇することは珍しいと僕は考える。


人が多く往来する付近にテリトリーは作られにくいからだ。



ただ

勘違いしてはならないこと。


「クマに遭遇したときに”熊鈴”は効果はありません!」



逃げたり


大きな音を立てたり


物を投げたり


クマが興奮させる要因と考えられます。


よく言われるのが


「クマを見つめながら、後ずさりする・・・」のが効果的。




・・・けど


実際、それはできないでしょうね。


遭ってしまったら


どうなるのでしょうかね???



・・・・そう考えると


とにかく


熊鈴は鳴らしました。


手は痛くなりますが


近づけさせない、ことが最も大切。。。


さぁ進みましょう。





ジメジメして暑い。


風が当たらないため


清涼感はまったくない(笑)






なにゆえこんな枝になるものか。。。





誘導案内板であるが


このような文字は


ここには要らない。


同じものが2つあるのは無駄。


税金の使用の告知を


この森の中でする必要は・・・ない。


もっと掲示場所、景観を考えたほうがいいような気がしますが・・・





並行していながら


なかなか見られない、川をちらりと。





ここからは


真新しい木道を歩きます。




登った、と思ったら


すぐーに下りです。





この緑が好き。


なにも飾らない

ただの木の緑が・・・好き。





湧水にまつわる遊歩道を歩いているのですから


一枚くらい、川の撮影を。





太陽のスポットライトを浴びて

クモの巣がキラリ。





また下ります。





いくつもの支流を越えます。


水量は勢いがあり


かなり豊富と見えます。





あまりよく見えませんが


滝もあるようです。


音は大きく


吸い込まれるような恐怖を感じます。




木道の橋を渡ると


穏やかな流れの川が。





ここもスポットライトが浴びているよう。





尚仁沢湧水の名水百選の認定は


昭和60年7月22日。


思った以上に古い歴史があるようです。



認定された当時のテレビニュースは覚えていますが


場所はその時

知る由もありませんでした。





駐車場から1.5キロ。


クマにビビりながらも


無事、湧水群の源泉に到着です。





くねくねの木の奥にも


川が流れていますが


それは「別物」のようです。






湧水のスタートはここです。





静止画ではわかりにくいですが


光が強く当たる部分から


水が湧き出ていました。


源泉のようです。





モニターもありました。






折り返し


駐車場への復路スタートです。




源泉の周辺では


いくつもの支流があり


勢いよく一つの川に合わさってゆきます。


森の木々の合間を


水がいくつも流れている様は圧巻です。





滝のある関係で


川はいきなり低く遠く流れてゆきます。


吸い込まれそうで


やはり怖いです。





また登って


帰ります。





緑を楽しむのが目的ですが


そのなかに溶け込む「茶色い木々」も

なかなか乙なものですね。




撮影テスト。





先ほど途中で追い抜いたグループさんたちに


また会いました。



お話によると


東京から


この尚仁沢湧水がキレイ、とのことで


4名(男1名・女3名)で来られて


ずっと撮影されているそうです。



僕も撮影しながらなので


進むのは遅いですが



それよりも


さらにじっくり撮影する人たちがおりました。。。


お疲れ様です。



これから源泉に向かうそうです。


(さっき会ったときは帰路かと思ってたので驚き)






崖下の水をズームで。






山間部で見られる葉。






源泉から500メートル戻ってきました。


残り駐車場までは約1キロです。



また


あのグループとは離れて歩きます。



クマの脅威はまた自然とよみがえりました。


・・・ったく


どんだけビビリ屋、なんだ自分?



汗は十分出ました。


緑の風景は目に多く焼き付けました。


歩くこと、楽しいです。



・・・でも



クマ、怖いです。。。



続く


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