でぃすかばりぃ☆CHACA

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2005年02月10日 | なにかの感想
や、ずっと言いたかったんですがまとまらなくて。
昨夜、これ以上ないという生涯のオタク友と語っていて、スッキリまとまったので書いてみます。


よかったよハウル!!

世の評価が低いのは宣伝とのギャップのせいだよ……。
なんかいかにも、城が戦争まっただなかで活躍しますみたいな宣伝だったもの。
あたしは事前の特番で、宮崎監督が「おばあちゃんとの恋愛なんか描けるのか、話にできるのか」と悩んでいる、というのを観ていたので、初めから恋愛もの観る気で行ってたんですよね。
だから人より素直に面白かったのかと。

むしろあたしは、千尋の評価が高いのが分からないです。
「ゴチャゴチャ」「バラバラ」という感じで、あれだけ雑多なのにエンディングでスッとしたのは見事だったと思うけど、2回観たいとは思いませんでした。
まあ、あの歳の女の子だから、巻き込まれと勢いで話進んでもアリなんでしょうけど。

そういう私なので、ハウルの乙女チック路線一本はとても見やすかったです。

あとね、共感層の問題だと思う。
ハウルは、とても「おばあちゃん向け」だと思いました。
おばあちゃんがすごく元気になれる映画だと思います。
少女時代の戦争も身に迫るだろーなー、と。

あたしも、ばーちゃんになったらもう一回観たいです、ハウルは。
千尋は共感層が広かったんだよ。
知らない日本の神々がでてきたので、皆で焦って解釈本読み漁った感があるし。

そして叩かれまくっている声優さんですが、あたしはとてもよかったと思います。
ナウシカとかの、こう、慣れてない感じの声の清々しさみたいな、宮崎ヒロインそのものの声だと思いましたが。
おばあちゃんとの行き来もすごいうまかったし。
ハウルも、登場でこそ「うわ来た木村」と思いましたが、あとは全然気にならず。
むしろ、多分初めて素直に木村さんを褒めましたよあたし。
よかったです。

あと、あたしの周りでけっこう言われている「説明不足」ですが、原作があるから不足部分が見えるだけで、あれ以上語ったら台無しだと思います。
意味はとろうと思えば、原作に沿わなくてもいくらでもとれるし。
この映画単体で観るんだったら、別に原作どおりの解釈をしなくたって全くかまわないわけだし。

てか、宮崎アニメって基本的に説明しないじゃん……。
ソフィが若返る理由なんか、映画の中で明かしてどうするんだよ!
語ったら台無しだよ、あんなに見事だったのに!!

最後の方、キスをしすぎだろうというツッコミがありましたが。
私的には、ソフィが愛を与える(単に「愛する」でいいのかな?)という行為がこの映画のネックになってると思ったので、むしろキュンとなって観てました。

キス連発にツッコむ側の心理は「羞恥心」だと思うのですが、ハウルはおばーちゃんに「あなたも恋をしていいんですよ」という元気と勇気を与える映画だと思って観ていたので、ラスト、城の高いところで惜しげもなくキスをするソフィというのは、すごくふさわしかったと思います。
ソフィが自力で呪いを解いた力がなんだったのか、それがあのキスに現れてたというのがあたしの解釈です。
あれを恥ずかしがって「しすぎだ」とツッコむ人は、正しくハウルを観られてないと思うんですがー。
どうがんばっても正しく観られない人とかいそうだ。いっぱい。残念……。



世で叩かれるとついつい肩入れしてしまう、少数派擁護癖のある私なのでした。
でも絶賛されてても好きだったと思うなーあたし、ハウルは。

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