無題

頼るものが何もなくなって、
つかまるものが何もなくなって、
やっと私は強くなれる。

守るものがあって強くなれることを、
最近ようやく知った。



私のなにかを守ろうとする力は、
まだ脆い。

強くありたい。
強さは、優しさでありたい。



しなやかに、強くありたいと思う。
弱くても、強くありたいと思う。

世界の車窓から

初めて行った国で、バスや電車が夜の町に着いたときの景色は、
なんだか不思議でなつかしい。
あたたかな明るさがぽっかりとここだけにあって、
自分の暮らしている場所とは遠く隔たっていることを、
視覚で感じて静かに震える。
心細さでわくわくする。

ああ、遠くに来たんだなあ、と思う。
なぜだか、その感覚は、なつかしい。



旅の中の大好きな一瞬。

好きだなあ、この番組。