Cafe+Zakka CHABANA カフェと雑貨と暮らしの話

丘のまち美瑛でペンションとカフェを営む店主の日記&美瑛情報です!

日に日に緑濃くなる美瑛です

2012年05月12日 | 美瑛の話
*本日通常通り11時-17時営業しています。
昨日は雪もちらつき・・・今日も寒い美瑛です^^;



丘の景色は毎日クルクルと変わっています
畑では連日トラクターが朝から晩までフル稼働
遅れていた春の作業を挽回すべく農家さん達が頑張っています



田んぼにも水が張られ・・・
ハウスの中では稲の苗が日々育っています
田んぼデビューももうすぐです^^

このところ寒いので 農家さん達も生育や作業の遅れを
とても心配されています
それでも・・・ハウスの中では補助のビニールを
毎日朝夕取ったりかけたり… そして水をやり 草を抜き
まさに手塩にかけて育てられています

美瑛の丘がきれいなのは
そうした農家さんの作業があるからこそ…

販売されている米粒を ただ主食として口にする
都会にいたらそれが普通のことなのですが
自分が食べているもののルーツを知ることって
大切だと思いませんか?
美瑛のように生産の現場を見ることができる観光地って
実はかなり貴重なのではないかと思うのです
我が家でお出ししているお米は800m下の田んぼで作られています^^
お客様にご飯をお出しする時に それをお伝えすると
みなさんにこにこと嬉しそうです おいしいの笑顔も輝きます

その一粒ができるまでを感じ 知ることができる・・・
それによって 日々口にする物を選び考える
放射能や農薬の害をただ紙やデータで判断して語るのではなく
生産の現場を知り 作り手の立場や思いにも心を向ける
そうして私達食べ手が生きていく上で 食べたい と思えるものを
作り育ててもらえるように少しずつ少しずつ
お互いにリスクを背負いながら
一緒に考え選んでいけるようになるといいですね
 
自分は農業者ではないけれど
農家さんの苦労を近くで見ることができ聞くこともできる者として
宿屋でお客さまに美瑛の野菜を『おいしいですよ!』と
お届けしている者として
間にいるからこそ 聞いて感じて そして伝え 繋ぐ
そんな役割ができていくといいなと改め思っています

昨日は知人が主催している
『子どもの食と未来を考えるネットワーク』の
『今を知り、これからを語り合う』という会合に参加してきました
昨年の震災直後に発足したネットワークですが
答えをだそうとかはっきりした方向性を示すのではなく
答えが出せないからこそそれぞれの立場や思いを
顔を合わせてつながって 知ることから始めましょう・・・
なにもできないかもしれないけれど
それでも知る努力を続けましょう そして子どもの未来に向けて
できることがあるならば 気付いた人が声をだしていきましょう
そんな集まりでした
今回は福島から札幌に移住してきている果樹農家さんや
飯館村で18代続いた旧家の農家の跡取り息子さんも参加され
それぞれの思いを語られていました

なにか支援を とか アドバイスを とか お気の毒に とかでなく
ただ真実をきちんと知ってほしい聞いてほしいとおっしゃっていました

昨日までの当たり前がそうではなくなってしまった
そしてこれから先の生きる場所も生き方も…
なかなか答の出ないことを抱えてそれでも生きている人達が
この同じ日本の中に沢山いることを
私達はしっかりと感じていなくてはいけないと思っています
明日は・・・また違う所で何かが起こるかもしれない
そんな危うい今だからこそ
そうなって初めて気づくのではなく そうなる前に
…せめて耳を傾けることだけは忘れずにいなくてはと思います

美瑛の桜 とってもきれいです
人のいなくなった福島の地でも桜は咲いていたのでしょうね
自然の中に人間が入り込み
科学の力を使ってどんどんと浸食しながら作り上げてきた
今の日本

こんなに狭い土地なのに農薬の散布量は世界一!?
葉っぱが青々しているのって 自然じゃない!?
・・・知らないことだらけです・・・
そして知らないほうが幸せかも なんて
目を背けたくなる気持ちももちろん湧いてきます

桜がきれいです! というだけのブログのほうが
読む人にとっても心地よいのも十分感じつつ…
本日は勇気を出しての長編でした^^
読んでくださってありがとうございます