昨年の今頃…
地震と津波による被害で避難生活を余儀なくされた石巻の渡波小学校避難所の
５５名のみなさんが フェリーとバスを乗り継いではるばるこの丘の町へと
やって来てくださいました
６月６日は それぞれ無償でご協力くださった宿に分宿し
震災以来初めてご家族やお友達とプライベートな夜を迎えられていました
「テーブルでご飯食べるなんて３カ月ぶりだ」
「布団で寝れるなんて幸せすぎる」
「こんなにゆっくり風呂入ったなんて…」
発案から１８日間というとても短い期間で企画し
携帯電話ひとつでやりとりをしながら作り上げた
『
びえいちょこっと旅プレゼント』でした
信じられないことに その頃の避難所にはＦＡＸもＰＣ回線もなかったのです
それどころか…避難所の皆さんの暮らしは
本当に不自由なものだったと思います
きっかけを作ってくれた友人からの現地での話を聞いて
自分がここにいてできる精一杯のことを…と美瑛の友人知人と相談し
走りだしたものの キャパを遥かに超え
それでも何かしなくては…という思い一つで
美瑛の仲間たちと一緒に必死で準備をし思いを寄せた日々でした
写真は 最終日にお別れする前に撮った集合写真です
皆さんの笑顔が輝いていたことを思い出します
大切なご家族や仲間や家や仕事 思い出のアルバムも何もかも
海にさらわれた皆さんでしたが 笑顔を忘れずに
私達美瑛の人に 優しく穏やかに接してくださり
たくさんの感謝の言葉をくださいました
「今回の震災で大切なものを何もかも奪われて つらくて
ユートピアなんて絶対にないと思っていたけど、ここにはありました！」
そう叫ぶようにおっしゃって下さったその言葉に
私達のほうこそとても救われ どれだけの感謝を感じたことでしょう
ありがとう 心からそう思いました
あれからもう１年が過ぎたのですね
同じ６月の日々を 今年は家族との時間をゆっくりと過ごしています
あの時に出会ったみなさんから教えていただいたことを
思い出しながら・・・
先日 元避難所体育館館長さんと久しぶりに長電話をしました
今も
ボランティアナースの団体に所属し
仮設住宅を廻り 心と身体のケアをされています
もう１年だね… でも なんも変わってないな
ＴＶ見てたら腹立つことばっかりだね 何にも終わってなんかないのにな
ちゃんと現実を見てほしいな
そうだよ 館長が語らなきゃ！
そんな会話を延々繰り返したのでした
館長が語りべになるならば 私はそれを人に伝えるよ
ずっとずっと 語り続ける限り^^
そしてきっと誰かさんも誰かさんも 同じ気持ちで
また会える日を楽しみに今日を終えましょう^^
明日もよい１日に・・・
あの日の願いと変わらずに
