かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

津軽塗りのお箸

2014年05月05日 | 好きなもの
漆塗り用の刷毛は、人毛なのだそうだ。

東洋人女性で、パーマも毛染めもしていない、ヴァージンヘアーでないといけないのだそう。

「だから、塗師の娘は黒髪のロン毛が多いんですよ(笑)」



弘前城公園脇の藤田記念庭園内で、津軽塗りの箸を作る体験をさせてもらった。
紙やすりでこすって模様を浮かびあがらせる砥だしという過程。


箸をやすりでスリスリしながら、のんびりした津軽弁の優しいイントネーションで、他でも聞いたことのある、現代の伝統工芸の問題を色々ときいた。


津軽塗りのお箸は欲しいと思って来た。
祖父母が津軽塗りのお箸を使っていて、子供のころは「なんだか変な模様だなぁ」と思っていたが、この歳になると良いと思うようになったから不思議だ。

自分でほんの少しだけれど、手作りしたものを手にいれられてよかった。

最後の仕上げをあと何工程かしてから、二週間後くらいに自宅に郵送してくれるそう。


今でこそ桜の名所である弘前城、昔は漆が植えられていたのだという。

「今はきれい、きれいと桜見てよろこんでますけど、昔はかゆい、かゆいの城だったんですよ(笑)敵の浸入も防げましたしね」


面白い漆職人さんだった。



そのあとは、庭園を眺めながらお茶を一服。
訪れる人も少なく、しばし縁側に寝転ぶ。
なんか、のんびりしていいなぁ…

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