かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

機動隊

2007年06月06日 | 昼下がりの外来で
去年の11月、Tさん(56)は検診で肺に影が指摘されて来院。
そのときから私のススメにしたがって禁煙を続けている。
幸い胸の影は悪いものではなさそうだ。

Tさんのカルテの職業欄には公務員と書いてある。
間違いではないけれど、実は警察官。
この春から機動隊なんとかっていう、とにかくスゴイところに配属されて、平均年齢28歳というバリバリの警察官たちを指導しているとか。

「昨日は潜水訓練したんですけど、あいつら皆タバコ吸いやがるんで、息が続かなくてバテバテなんですよ」

あらま、それはマズイじゃないですか

「先週の岩山訓練じゃあ、息切れなんかしたら若いもんに示しがつかないなあって内心不安だったんだけど、大丈夫でしたよ。禁煙のおかげですかね」

そうでしょ、そうでしょ

「センセイの警察学校での禁煙講話、評判いいですよ」

ワタシも毎回行くのが楽しみなんですよねえ

『では是非オタクの若い人たちにも話をさせてくださいな』

「そりゃ嬉しいけど、予算がないんで謝礼が出せませんよ」

『そんなのいりませんよお』

といいながら、禁煙したおまわりさんにスピード違反を見逃してもらってる自分を想像しちゃった
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