欧州での2週間の休暇を終えて帰ってきた。
暑い。
時差ぼけと(なぜか)筋肉痛とで、体調を崩しそうだ・・・
夏休みの絵日記は、わすれないうちに少しづつ書いていこうと思う。
今回はオーストリアはLichtenau(ウィーンから車で75分くらいの場所)にあるEの実家へ1週間滞在。
その後、車でチェコを経由してドイツに戻り、フランスのアルザス地方に1泊旅行もした。
休暇の終わりに、Eに感謝の気持ちを伝えつつ、最も心に残ったことは何だったか考えてみた。
そうしたら、Lichtenauに着いた最初の日の夜、家族みんなで散歩をしたときのことが最も思い出深く、なぜだか涙が出てきた。
Lichtenauには、Eの両親はじめ、母方の祖父母、弟たちやおじさん、おばさん、いとこなど、多くの親戚が近所に住んでいる。
父方の祖父母はコロナ感染で相次いで亡くなっており、Eと一緒に集落にあるお墓にキャンドルを供えてきた。
この日の散歩には、Eの飼い犬グリス―と、Eのパパとママ、弟のPと彼のパートナーのJと犬のサミーと出発し、途中でおばさん(ママの妹)も合流した。
「オーストリア人はドイツ人に比べると賑やか」という通り、みな明るくてお喋で世話好きな印象。
田舎で顔見知りばかりだということもあるのだろうけれど、子供たちも必ず通りすがりにきちんと挨拶するので驚いた。
欧州中央部はどこに行っても同じような田園景色が広がっている。
麦畑、ひまわり畑、ポピー畑、トウモロコシ畑・・・
このような中、所々に教会を中心とした街(集落といったほうがいいような規模のところが多い)が点在している。
Lichtenauもそういう集落のひとつ。
信号はない。
散歩したのは夜の8時過ぎ。
まだ明るい。
湿度はそれほど高くないので、すごしやすい。
「この夏の夜の香りが好きなんだ」
たしかに、土と色々な草花の入り混じった独特の匂いがする。
日本の夏と違うのは、虫の声が全く聞かれないこと。
小麦の栽培に殺虫剤を使ってきたせいで、虫がいなくなってしまったのだとか。
現在は、いわゆる里山のような森にさまざまな草花を育てて、虫たちを復活させる努力をしている最中なのだという。