かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

庭園美術館

2008年10月25日 | おんがく
東京都庭園美術館新館大ホール。
緑豊かなお庭が見える落ち着いた雰囲気の広間で開かれた小さな演奏会。
皇居にお呼ばれしたことはまだないけれど、こんな雰囲気かもしれない、などとふと思う。

心配していた雨にも降られず、演奏中に時おり、はらはらと静かに枯れ葉が舞い落ちる。

3曲のうち1曲は、音大を卒業した若者たちによる死と乙女。

地に足が着いていないというか、重心が高い感じがするのは、彼らの若さゆえなのかしらん。
たしかに皆さん、音程もアーティキュレーションも正確。
でも、それだけでは観客は感動しない。

もう少し、こちらに熱さが伝わってくると良かった。
終始、能面のような表情で、4人の呼吸がほとんど「見えなかった」。
すぐ目の前で演奏しているのに、気迫が伝わってこない。
うらやましいほどの高い技術を持っているのに、なんとももったいない。

〈追記〉
高い技術をもった演奏家は世の中にたくさんいるのだろうが、人並みではない情熱を内に持ち、かつそれを音楽に表現し、聞いている者の心を動かすことのできる演奏家にこそ、魅力を感じる。
もちろん、それはプロアマ問わず。
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