かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

なんかちがう

2008年10月23日 | お医者さんの一言
大学時代はオケやジャズ研で音楽三昧の日々だったけれど、卒業後、丸々5年間は全く楽器に触る余裕がなかった。
余裕がないというか、音楽をやろうという気持ちに全くならなかったと言うほうが近い。
とにかく、毎日が新鮮で、医者として学んだり経験することが楽しくてしかたなかった。
睡眠時間が短いことも、まったく苦にならなかった。
今と違って、朝、病院に行きたくないと思ったことなど、1日もなかった。

いまメンバーになっているオケに、卒後2年目の研修医君がいる。
楽器はヴァイオリン。
卒業して研修先が決まってから、同時に社会人アマオケ探しもしたそうな。

『研修医でオケ活動もするなんて、ずいぶん余裕あるのねえ』と、ちょっとオバサン的感想を述べたら、「きっとセンセイが研修医だった頃とは時代が変わっているんですよ」と言われてしまった。

時代・・・ね

医師不足だの、医学部定員を増やせだのと騒いでいるけれど、単に医者になる人数を増やせば解決する問題ではないような気がする。
今、若い医者達の意識が、かなり変化してきている。
うちの病院にも、勉強に来ている若い医者がいるけれど、画像診断や内視鏡診断が専門で、入院患者を持っていないのをよいことに(?)、職場から遠く離れた家に住み続け、当直も拒む勢いで、週5日の完全9時5時生活をしている輩もいるしね。



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