徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

トビの飛翔(1)

2021-06-16 | 野鳥
トビは俗称トンビとも呼ばれるタカの仲間です。
自分の大切なものを突然、横からさらわれてしまうことを「トビに油揚げをさらわれる」といいますが、このことわざはふだんは悠々と空高く飛んでいるのに獲物を見つけると急降下してさらっていくトビの生態に由来しています。

海上を飛ぶトビを撮影しました。
トビはカラスと同じく雑食性で、動物の死骸から魚、トカゲ、ネズミまでなんでも捕食するのでマイナスのイメージがある鳥ですが、身近にその勇姿を観察できる猛禽類です。
 









正面から迫りくるトビの姿は猛禽類らしく精悍で迫力があります。















ゴイサギのひなが誕生

2021-06-15 | 野鳥
ゴイサギの巣でひなが誕生しています。
ゴイサギの巣は木の枝を組み合わせて作りますが、オスが巣材となる木の枝を運びメスが組み立てるようです。
卵を産んでから約3週間でひながかえります。



全部で5羽のひながかえっているようです。














オスとメスが交代でひなの世話をします。
ゴイサギは夜行性の鳥ですが、ひなが食欲旺盛なこの時期は昼間でも餌とりに出かけます。
ちなみに巣立ちはふ化から約1か月です。


ササゴイの捕食

2021-06-14 | 野鳥
ササゴイの捕食シーンからです。




水面近くを泳ぐ魚に慎重に狙いを定めていますが緊迫感があります。


首を大きく伸ばして水面に頭を突っ込む瞬間です。

体が水面に落ちていかないだけの強い脚力を持っています。



狩に成功したようです。

小魚をクチバシにくわえています。



魚は小さくてもくわえなおして頭のほうから呑み込みます。
ちなみにササゴイはエサを水面に投げ込んで魚をおびきよせて漁をする鳥としても知られています。

警戒しているシーンからです。





立ち止まって

頭の毛を逆立てて緊張しているようです。

上空をトビが旋回していたので、首を大きく伸ばして警戒しています。

仕草や表情が可愛い鳥です。


カルガモの親子

2021-06-13 | 野鳥
カルガモは他のカモ類とは異なり、留鳥として一年中同じ場所に生息しています。
また他のカモ類がメスが地味でオスが派手なことが多いのに対して、カルガモのオスメスはほぼ同じような姿をしています。

この週末に河原で撮影したカルガモの親子です。
ちなみにひなをつれている親はメスです。


カルガモは産卵に適した環境と子育てに適した環境が異なるので、全ての卵が孵化してひなが歩けるようになると引っ越しをします。
親はひなにエサを直接与えるようなことはしないので、ひなは自力でエサをとり成長していかなければなりません。

ひなが親の後を追って泳ぐ姿にはほのぼのとした感じがありますが、また同時に自然界の厳しさも感じます。





















セグロカモメの着地シーン

2021-06-12 | 野鳥
沖にある波消しブロックにいるセグロカモメですが、着地の連続写真からです。


扇状に広がった白い尾羽がとてもきれいです。













足趾には水かきがあり、着地直前には足趾を広げてソフトランディングです。






エゾムシクイ

2021-06-11 | 野鳥
エゾムシクイ、センダイムシクイ、メボソムシクイなどのムシクイ類は形態がとてもよく似ていて、ぱっと見では識別が困難なことが多いです。
しかし、種類ごとに鳴き声が全く異なっているので、一声さえずってくれると識別になります。
ちなみにエゾムシクイのさえずりは「ヒーツーキー」、地鳴きが「ヒッ・ヒッ・ヒッ」でヒタキの声に似ています。
肩羽が緑褐色、頭部が暗褐色で色調に差があるのがこのムシクイの特徴です。
また中雨覆と大雨覆に白っぽい二つの翼帯が見られる傾向があります。

白くて明瞭な眉斑の先端にはバフ色味があり、胸から脇腹にかけては灰褐色味があります。
下クチバシは暗色です。









ムシクイ類は動きが速く、しかも込み入った枝葉に隠れていることが多く、ゆっくりと観察しにくい鳥です。

ミサゴの飛翔(4)

2021-06-10 | 野鳥
ミサゴがホバリングの体勢からダイビングのため、翼をたたんで急降下するシーンからです。








落下している最中も翼をたたんだり広げたりして、落下スピードや方向を調整しています。





ちなみに落下スピードは最高速度130キロと言われ、水面に飛び込む時の衝撃はさぞ大きいものと思われます。











ウミネコの飛翔

2021-06-09 | 野鳥
ウミネコはその鳴き声が「ミャーミャー」と猫の鳴き声に似ているのが名前の由来になっています。
ウミネコの繁殖地は日本近海に限られ、ウミネコ以外のカモメ類は冬鳥なので夏場に見かけることはありません。

ウミネコが河川の上空を飛翔しているシーンを撮影しました。


ウミネコは飛翔時には尾羽の先端の黒い帯がよく目立ちますが、他のカモメ類には見られないので識別ポイントになります。

黄色い目の周りに赤いアイリングがあるので目が鋭く見えて、なんだか怖いイメージの目です。

クチバシの先端には赤と黒の斑があります。
















繁殖期のゴイサギ

2021-06-08 | 野鳥
ゴイサギは昼間は林の中でじっとしていることが多く、夕方になると餌を探し始める夜行性のサギです。
魚類や甲殻類、両生類などを食べます。
ゴイサギという名前は昔、醍醐天皇から五位の官位を授かったという故事が由来になっているようです。


濃い青色と白のツートンカラーがオシャレな鳥です。



羽を屈曲させて開いている姿です。

赤い虹彩が印象的です。


一見、その姿勢や配色パターンからペンギンに似た雰囲気があります。


いろいろなポーズで羽繕いをしているところです。









首がグーっと伸びます。



後頭部には三本の冠羽が伸びています。


巣には雛が誕生しています。




燕尾ではないイワツバメ

2021-06-07 | 野鳥
イワツバメは岩の崖に巣を作るのが名前の由来になっていますが、近年ではコンクリート製大型建造物の橋の下や高速道路、鉄道の高架などの人工物に集団営巣することが多く、いわゆるコンクリートツバメになっています。
ちなみにツバメ類は種類によってそれぞれ巣の形状が異なり、イワツバメはどんぶり型の巣を作ります。

河口で撮影しました。

背中は黒く、喉から体の下面は白色で、白黒のシックな色彩です。
腰は四角形の白色をしており、飛んでいる時にはよく目立ちます。
 
尾羽は燕尾ではなくて短めの凹尾です。
足の趾まで細くて白い羽毛が生えています。

スズメより小さなツバメですが、体の割に頭が大きく、とても可愛い風貌をしています。
キョロキョロと周囲の様子をうかがっています。












繁殖期のチュウサギ

2021-06-06 | 野鳥
シラサギは白色をしたサギ類の総称で、体の大きい順にダイサギ、チュウサギ、コサギの3種類がいて、それにアマサギがいます。

繁殖期のチュウサギです。


チュウサギの足の指は黒く、目先の婚姻色が黄緑色をしているので、足の指が黄色で目先の婚姻色がピンク色、後頭部に2本の冠羽があるコサギとは識別できます。
またダイサギとはダイサギの婚姻色が青緑色で口角の位置が目の後端を超えるのに対して、チュウサギの口角は目の後端とほぼ同じ位置にあることより識別できます。

いろいろなポーズで羽繕いしています。

レース状の飾り羽が繊細でとても美しいです。






チュウサギの飛び出しのシーンからです。















ミサゴの飛翔(3)

2021-06-05 | 野鳥
ミサゴが魚を捕らえた後、運ぶシーンからです。
捕らえた魚の種類はよく分かりませんが婚姻色のウグイでしょうか。


小さな魚は片足で持ち運びますが、ある一定以上大きな魚になると、両足を前後にして魚の頭を進化方向に向けて縦に持ち運びます。
おそらく飛翔時の空気抵抗を減らすためと思われます。
まるでミサイルを搭載した戦闘機のようです。

ミサゴの足趾は可変対趾足(かへんたいしそく)といって、第1趾と第4趾が後方を向き、第2趾と第3趾が前方を向いているため、物をしっかりとつかみやすい構造になっています。
また、第4趾は状況に応じて前方にも後方にも向けたりできます。






















ミサゴの飛翔(2)

2021-06-04 | 野鳥
ミサゴの英語名は「オスプレイ」で、あの有名な軍用機オスプレイの名前の由来にもなっています。
ミサゴのホバリング(空中停止)や急降下などの高い飛行能力にちなんで名付けられたものと思われます。

ミサゴのホバリングのシーンの続きです。





















片足で小魚をつかんでいます。




ミサゴの飛翔(1)

2021-06-03 | 野鳥
ミサゴは魚を主食としているタカ類てす、
河川の上空でヘリコプターのようにホバリング(空中停止)をして、魚を捕らえるタイミングをはかっているところです。
ホバリングは運動エネルギーが大きく、かなりの体力を消耗するものと思われますが、狩が成功するまで何度もダイブを繰り返すだけのスタミナを持っています。

ミサゴがホバリングをしているシーンからです。



















ホバリングしている間は常に視線は一定で頭の位置は固定されています。


水田で採餌中のチュウサギ

2021-06-02 | 野鳥
シラサギは白色をしたサギ類の総称ですが、体の大きい順にダイサギ、チュウサギ、コサギの3種類がいて、もう1種類、繁殖期に美しい橙色の羽を持つアマサギがいます。
そのうち、チュウサギとアマサギは夏鳥なので冬には見かけません。

水田で採餌中のチュウサギです。

クチバシは春から初夏にかけて黒くなりますが、それ以外の時期は黄色をしています。

チュウサギとダイサギとの識別点ですが、チュウサギの口角が目の後端とほぼ同じ位置にあるのに対して、ダイサギの口角は目の後端を超えています。
またチュウサギはダイサギに比べ体は小さく、首やクチバシも短めです。





捕食しているところですが、形状からしてドジョウでしょうか。


チュウサギは足の色は黒く、足の指が黄色いコサギとの識別できます。


繁殖期のチュウサギには背中や胸に飾り羽があります

感心なところは採餌しながら水田を歩きまわっても、田植えしたばかりの苗を踏み倒したりしていないことです。







にほんブログ村ブログパーツ

PVアクセスランキング にほんブログ村