Casa de Celia

iHasta la victoria siempre!

辻元清美・講演のーと【その1】

2006-11-09 | Notas(めも)

×月×日「憲法・教育基本法改悪反対!10.21○○県民集会」
-記念講演-「憲法を平和とくらしに活かそう」  

衆議院議員 辻元清美

 皆さん、おはようございます。社民党の衆議院議員の辻元清美です。
 今日はお招き頂きましてありがとうございます。お聞き頂いたらわかるように大阪出身で、今日は大阪空港から飛んで参りました。近いんですね。3時間くらいでここまで、家から出ましてですね、到着しました。何とかぎりぎりセーフで、間に合ってよかったなぁと思いながらここに立たせて頂いてます。
 と言いますのも、今、あちこちで「憲法が危ない」と、そういう危機感が広がってると思います。もう私、全国行脚でですね、連日、いろんな地域に伺いまして、今のこの憲法問題を多くの方々と一緒に考えるということを積み重ねてきております。
 先週の土曜日は佐賀県におりました。佐賀県は、女性を中心とした護憲の運動の方々の会合だったんですけれども、200名くらいと聞いていたんですが、会場に参りましたら400名。もう満員の方々が集まって下さってました。そして、その前の週は秋田と山形に参りました。で、ここでも、秋田でも女性を中心とした、これも集会だったんですが、会場は満員で、予定よりも多くの方々。で、行くとこ行くとこでですね、私が歩いていると・・・あ、土井たか子さんは元気にしてますので、私、今、土井さんの子分で、と言おうと思ったんですけれども、「土井チルドレン」と言われてまして、小泉チルドレンよりずっと古いんです、私たちの方が。で、土井たか子さんも全国行脚で憲法のお話をするために歩いてらっしゃいますが、この間は和歌山県の高野山というところで、東本願寺の系のお寺で憲法を守ろうという、お寺を挙げての集会をされたんですけど、本堂を貸しきったのに、お寺の外にいっぱい人があふれてましたけど。
 で、土井さんなんかも、歩いてらっしゃると、「土井さん、憲法9条守ってや」って。もう、“歩く憲法9条”ですね。ここに「9」って書いてあるんですね。で、私たち「土井チルドレン」もいろんな方に声をかけられます。この間も東京で喫茶店に入りましたが、そこの店主の方がいきなり、注文取る前に「この喫茶店を憲法9条を守る運動の拠点にして頂いていいですよ」言って下さったんですね。とか、ですね。この間、新幹線でたまたま、初めてお目にかかったんですけれども、「釣りバカ日誌」の西田敏行さんて、皆さんご存知です?あの方とばったり、新幹線のトイレの前でお会いしたんですよ。「いや、西田さんやわぁ」と、私もミーハーやから、じぃっと見てましたら、向こうも気ぃつかはって、顔見た途端に「辻元さんですよね?」「はいっ!」って言うたら「憲法9条、守ってくださいね」と言わはったんですよ。
 と、いうようにですね、あちこちで、正面に立って発言はなさらないけれども心の中で今の現状を憂いたり心配されている方が広がってきているんじゃないのか、ということを全国を歩きながら実感いたしました。
 三輪明宏さんてご存知です?髪の毛、黄色い人。で、この間、百貨店であの方にばったりお会いしたんです。知らない人やけど、声かけてみよー思うて「三輪さんですか」って声かけたら、私の顔見て「あなた、社民党の人ね」とか言われて、「はい!」とか言ったら、「私、今、全国を廻ってるんだけどね、従軍慰安婦の歌を歌っているの」とおっしゃってね。で、「安倍さんみたいな人が総理になって、危ないわぁ」っておっしゃってらして。
 で、非常に、なんて言うんでしょうか。私は、いろんな地域地域を廻ってみて、やはり「日本はどんなことがあっても戦争だけはあかんで」という思いで、今の現状を「ちょっと危ないなぁ」と思ってらっしゃる方が多いんじゃないかなぁ、と思います。

 しかし一方で、北朝鮮の核実験問題のことがあったら動揺するんですね。
 で、動揺するし、また一部の人たちは国会の中でも、連日報道されてますが、昨日もまた言うたらしいんですけれども、自民の人たちは、中川昭一政調会長という自民党の政策の責任者や、それから、先週、私も質疑に立ちまして、麻生外務大臣に、3年前、毎日新聞の世論調査というかアンケートで、ですね、「日本も核保有を議論すべきか」というアンケート調査があったんです。そのときも、中川政調会長は「するべきだ」と。麻生外務大臣も「するべきだ」と。そして何と、安倍総理も「するべきだ」というのに、丸をつけてらっしゃった。で、私は安全保障委員会、安保委員会でこの問題を質しました。麻生外務大臣に。そしたら、麻生外務大臣がですね、「検討するべきだ」ということを、お答えになったんです。というように、今、北朝鮮の核実験問題を契機に浮き足立ってるんですね。「そりゃ日本も核兵器を持つべきだ」とか何だかんだ、みたいな方向に突っ走るような世論も一方にある。
 さて、どっちの方が多いか。これは、わかりません。しかしですね、私たち憲法を、今日はですね、「憲法を平和とくらしに活かそう」と。私たち、この憲法を平和に活かしていこうと。そういう風に考えている方向にいるわけですね。これは自信を持っていいと思います。
 もともと、憲法9条のもとであらゆる紛争や、そしていろんな危機を戦争以外の方法で解決していこうということが、特に北朝鮮の核実験問題やイラク戦争などの「暴力の連鎖」が止まらない時期であればあるほど大事だと思います。ですから、私は胸張って、動揺せずにやっていきたいと思ってるんです。

 なぜかというと、今アメリカではどうなってるかというと、ブッシュ大統領に対する批判の声がどんどん高くなっていることは皆さんご承知の通りです。これはですね、まずイラクの問題について、「フセインけしからん」「大量破壊兵器が危ないぞー」言うとって、大量破壊兵器はなかったわけです。で、「危ないやないかー」言うて、大阪弁で言うとイチャモンつけて「コラァ」言うて「やってまえー」言うて、行ったわけですよ。したら、大量破壊兵器、なかった。
 そして、さらにですね、「フセインはけしからん」言うてて、いつの間にか目標をすり替えてフセインを捕まえた。でも、どうでしょう。イラクをアメリカが攻撃してから、どんどんどんどん泥沼に入って行って、もう既に何万人の方々が亡くなっている。それで、「9.11のテロがきっかけになって、こうなっていった」と言っていますけれども、9.11の、あのアメリカのニューヨークで、テロで亡くなった人の数よりも米軍の兵士はたくさん命を落としているんです。そして、イラクを中心にして世界中にテロが広がっていきました。イギリスでもテロが起こり、インドでも列車が爆破され、世界中に広がった。ということは、武力、暴力で解決しようとしても結局また恨みを買って、そして、どんどんどんどん暴力は暴力を呼ぶという、拡散させるという、このことを私たちは今、目の当たりにしているわけなんです。で、アメリカは、その中でも、このブッシュ大統領のイラク政策については、かなり激しい批判の声が、どんどん高くなってきている。
 【その2】に続く


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