セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

9月イベントの御報告(その1)

2009-11-26 | NGO活動

…既に2ヶ月以上の時間が経過してしまい、時の流れの早さを痛感しておりますが、今更ながら、9月半ば、僕が日本一時帰国からセブへ帰任した直後に中央大学の学生サークルPoco Poco さんと、福島大学3年生のSさんも交えて、共同企画したセブ現地学生たちとのイベントについて御報告したいと思います。


今回の日程は、

1.9月11日(金) 夕刻 学生さんたちの到着

2.  12日(土) セブ州バディアン町マチュティナオ小学校での楽器寄付+楽器演奏のデモンストレーション

3.  13日(日) NGOについての講演(講師:権兵衛) 現地学生(ハイスクール+大学生)との交流 里子訪問 
                        孤児院訪問

4.  14日(月) 学校訪問 アベリアナ・ハイスクール、フィリピン大学附属ハイスクール訪問

…と、正味3日間、学生さんたちには、目一杯、‘セブの天国と地獄’を圧縮して味わって頂きました。


元々、このイベントは、当方の里親Mさんのお知り合いの都内の大学院生Sさんが、
宮城県立仙台東高校の生徒さんたちと、東南アジアの恵まれない子供たちに、楽器を寄付し、役立てて頂こうとの趣旨で集められたピアニカ15台とリコーダー10本を当方を通じて、提携関係にあるセブ島の学校へ届けて頂きたいとの事から始まったのです。


…が、こうした寄付物品はフィリピンの国家の仕組みが災いして、中々、寄付とは認められず、真正面から持ち込もうとすると、関税の対象とされてしまうような事になり、簡単には行かないのです。つまりは、当方のようなNGOへの寄付物品の免税制度は‘あるにはある’が、プロセスに時間がかかり過ぎ、実態としては、無いに等しい状態です。それ故に、こうした寄付物品は、殆どが被告政府関係機関に宛てての寄付となり、それを、ここの汚職に塗れた役人が、こうしたモノを闇業者へ右から左へと売り払い、事実として、巨大な中古市場が出来上がっています。非常に嘆かわしい事ですが....


そんな訳で、当初、前出Mさんから、御話を頂いた際には、それら楽器を、こちらへお送り頂いたとして、税関を通る際に、必ず、‘関税云々’の話になる事が予想され、どうしたモノかと思案していたのですが、それと時を同じくして、中央大学のPoco Poco さんの方から、学生さんたちの夏休み期間中に、セブ島内で、現地学生たちへ、楽器の寄付を行いがてら、音楽会が開催できないかとの問い合わせがあり、正に、‘渡りに船’のタイミングで、学生さんたち5名以上に、楽器類を手分けして運搬してもらえば、あくまでも‘私物持込’の範囲に収まり、税関対策も出来るのと言う事で、一気に今回のイベントが実現へと動き出したのでした。


さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからは、画像をメインにお伝えしようと思います。


【中央大学の学生さんが持ち込んだ譜面】





【楽器贈呈前小学校の校庭で、中央大生諸君の楽器演奏デモンストレーションの最終チェック…】




【このイベントの後、地域のお祭りがあり、それに向けての予行演習も兼ねて、子供たちのダンスの披露-大学生一同ステージ上に...】




【子供たちの‘出し物’-‘大賞’を受賞した子のダンス】




【イベント終了後、子供たちへお菓子を配っています...】


その2へ続きます.....



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7 コメント

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初投稿でゴメンナサイ(^^;) (BIG PAPA)
2009-11-28 22:18:43
はじめまして^^
最近、このブログを拝見させて頂いている者ですが、本編と関係ない事を質問してすいますん。
このブログを過去に遡り拝見させて頂き、現状のフィリピン情勢及び、フィリピンの実状について勉強させて頂いています。
私の想像以上に、厳しい(劣悪?と表現していいか悩みますが・・・)現状のフィリピンの人々が多いと感じ、カルチャーショックと言う表現で表せない感覚を覚えています。
私は俗に言う「不良日本人」に帰属する人間だと思います。なぜならば、訪比は一度のみですが、他の訪比経験者(20回以上来ている人です)と、先月初めて訪れ(アンヘレス→マニラのルートです)、良くある日本人の行動をとってしまいました。
しかし、その時知り合った女性は(彼女だけではありませんが)皆、純粋で、恋愛感情すら覚えています。(この感覚が上から目線の表現になっていたらゴメンナサイ)
彼女達もゴンベー先生のブログに掲載されているように、スクアター出身の人が多いのでしょうか?
身なりや持ち物を見ても、ある程度ととのっていましたし、とてもその様には見えませんでした。やはり、その様な娘達が多いのでしょうか?
もう少し具体的に書きたいのですが、文字数限界で書き切ないです
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GROの人達 (まゆみ)
2009-12-01 21:23:31
権兵衛さんお久しぶりです
 
今度日本に来られた際に中央大学で講演をされると聞きました、
また詳しい日にちなど判りましたら教えて下さいね。
 
BIG PAPAさん初めまして、アンヘレスというとバーホッピングやKTVがひしめき合っている殿方の遊び処として有名ですね。BIG PAPAさんがアンヘレスで知り合ったという女性は、お店で働いているGROの方々でしようか。GROはGuest Relation Officerの略で接客する人の事ですが、アンヘレスで何かしらの仕事をされている殆どの女性は、田舎や、都会でもスクアターでの生活で食べて行く事が出来ないから出てきた人達だと思います。中には日本人を含む外国人の殿方をゲットしたいという一攫千金を夢見るGROの女性も多く居て、身なりや持ち物が整っているのは、あるていど仕事の出来る人達か、スポンサーが居る人達だと思います。

アンヘレスでレストランをなさっている日本人の方のブログ(http://woodbell.sblo.jp/)がありますけれど、このマスターさんの書いていらっしゃる事などは、アンヘレスに限らずフィリピンで殿方相手に働いている女性達の事について正確に伝わって来るのではと思いますので、ご参考になればと思います。
 
 
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やれること (b)
2009-12-02 09:10:20
そうか そうですね学生さん達に教えられた気がします まずやれることからやればいい訳で 自分も少なからずフィリピンの現状を知っているわけですから 考えみます

恥ずかしいですね(汗)
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Re: 初投稿でゴメンナサイ(^^;) (権兵衛)
2009-12-05 14:34:30
BIG PAPA さん、初めまして。

既に、‘まゆみさん’が詳細について述べられておりますので、僕のほうからは、それ以上の事は余りないのですが、‘そうした業界’は、フィリピンを始め、東南アジア各国の根深い‘貧困問題’から成り立っており、(嘗ての韓国や台湾もそうだったと聞いております)ある種の‘必要悪’かも知れませんね。

従いまして、必ずしも、皆がそうだとは言えませんが、ご指摘の通り、そうした業界で働いている女性については、ただ単に貧しいだけに留まらず、少なからず、家庭生活他に問題を抱えているケースがありますね。

あまり出すぎた事を言っては行けないのかも知れませんが、そうした方々に入れ込むのであれば、並大抵のモノではありませんから、どうぞお気をつけて....
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Re: GROの人達 (権兵衛)
2009-12-05 14:41:18
まゆみさん、ありがとうございます。

…いや~~、そうした業界の事に大変にお詳しいのには、ビックリしました。(苦笑)

僕も男ですから、そうした話題については、何と言うのか、‘甘い’見方しか出来ないのですが、実を言えば、女性の方が、鋭く踏み込めるんですよね。

僕もそうした業界の知識については、嘗て当方傘下で、奨学生として、ソーシャルワークの勉強をしていた女性がおりまして、彼女が、日本で言う、‘卒業研究’の一環として、かなりの数のGROの方々へのインタビューを敢行し、かなり切り込んだレポートを上げていましたから、それを参考にかなりの部分を学ばせて頂いております。

本当に貧困とは切っても切り離せない根深い問題であり、こうした事をベースに男性天国になってしまっている社会のあり方は、本当に良くありませんね。

少しでも、そうした問題を改善できるよう、頑張って行きたいものです。
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Re: やれること (権兵衛)
2009-12-05 14:46:52
bさん、ありがとうございます。

そうですね。まずは、‘やれること’からなんですよね。

僕らが若い頃、途上国には貧困があるということのみは、知識としてもっていましたが、それに対して、何かをしようということには全く関心がなくて、自分が面白おかしく生きるにはどうしたら良いのか…って事にしか考えていなかったように思います。

しかし、世間の中で、この世の現実に向き合うに連れ、実は、途上国の貧困の問題は、今の現実社会の構造上の問題である事、そして、僕らが本当に幸せになる為には、この問題に関心を持ち、出来る事をするしかない…つまりは、彼らの為だけではなく、皆の為なんですよね。

その辺りの事を少しでも理解しているイマドキの若い方たちは、本当に凄いなあ…僕もそんな風に思っています。
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ありがとうございました^^ (bigpapa)
2009-12-06 14:39:00
ゴンべー先生、まゆみさん、ありがとうございました^^本編とは全く関係のない話で恐縮致しますが、先生のブログを読むうちに非常に関心を持ってしまったので投稿させて頂きました。
まゆみさんの言っていた「マスターの独り言」は非常に面白く反面怖かったです^^;かなりリアル(エグい)な話ばかりで、この前の訪比前に読んでいたら行かなかったかもしれません^^;(といいつつ、また行きたいと思っています笑)
私は32歳の妻帯者(娘一人)なので、比人女性との関係を続けようとは思っていませんが、これからも日本で稼いでいっぱい使いに行こうと思っています。
また、この様なブログを見て、比国への考え方・見方がかなり変わり、次回の訪比の際は何か違う物が得られそうな気がします。表現出来ませんが、今はストイックというか、自分の置かれている幸せな立場を今は有り難く思い日々を過ごしています。
これからもこのブログ等を読み、感じられる事があれば良いなぁと思っております。ありがとうございましたm(__)m
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