ちっちゃんは今日、カネコアヤノさんのニューアルバム『よすが』を購入しました。
早速聴きました。
すがすがしい風が窓から優しく入ってくるような曲たち。
特に印象深かったのは先行配信もされていた『星占いと朝』と、『栄えた街の』。
『星占いと朝』は最初のコーラスからクセになる感じ。
「いけしゃあしゃあと〜」の歌い出しも好き。歌のしょっぱなで中々出てこない言葉な気がして。なんか、気持ちいいんですよね。
『栄えた街の』はどことなく昭和のフォークロック感?がある気がします。
カネコさんは、昭和期のバンド、はっぴいえんどに傾倒しているとのことですので、音楽に現れているのかな、と感じます。
なんとなく寂しいような歌詞と楽しげなサウンドのバランス、なんだか胸がきゅんとなります。
カネコさんは先日出演されたラジオで「間(ま)」を大切にしている、とおっしゃっていました。
『よすが』の曲の歌詞は言葉が説明的でなくて、想像する余白があるように感じました。
ちっちゃんは歌詞の意味を深く考えたりはあまりしないですし、カネコさんの真意は分かりませんが、なんだかその余白が心地よくて、きれいなんです。言葉の隙間からキラッと光る感じというか。(ちなみにこの、カネコさんの歌の中で感じる「キラッ」は、太陽の光の粒のイメージです。)
そしてちっちゃんが気づいたことがあります。
それはどの曲にも、誰かが近くにひそやかに存在している、ということです。
その存在を感じさせる言葉をまとめてみました。
『抱擁』→君
『孤独と祈り』→二人、あなた
『手紙』→君
『星占いと朝』→君
『栄えた街の』→ふたり、私たち
『閃きは彼方』→君
『春の夜へ』→君
『窓辺』→あなた
『腕の中でしか眠れない猫のように』→君
『爛漫』→お前
『追憶』→君
このようにです。
そしてどの曲も、その誰かの存在がひそやかに、ひっそりと、あるんです。風景に溶け込んでいるというか。押し付けがましくなくて丁度良い。
大切な1枚が増えました(^_^)