アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

朝の尾行

2010-04-12 | Weblog
 今朝は雨。

 昨日までの春の暖かな空気が退いてしまって、冬に逆戻りしたような冷たい雨。


 近所の小学生たちが登校前に集合する場所は、家のリビングからよく見える。きょうも、息子は近所では一番に集合場所に行った。

 私は、みんなが来るまで待って一緒に出発するようにと促したが、息子は「1人でも大丈夫」と、親の心配をよそに、さっさと出発してしまった。

 心配されていることが不愉快の様子。だんだんと、男の子になってきている。



 篠突く冷たい雨が、息子の後姿をぼやかしていた。晴れの日には自ら発光しているかのような黄色のランドセルカバーも、さすがに雨の中では輝かない。



 学校までは約650メートル。きょうは月曜日なので荷物も多い。傘もさしている。自分からも周囲を見えずらいし、車からの視認性も非常に悪いはずだ。


 「万が一があってからでは遅いのだ!」


 心配していることがばれると息子の誇りを傷つけるので、ひそかに車で尾行することにした。


 昔の仕事の関係で、張り込みとか尾行とかのコツは心得ている。小学生にばれるようなことは有り得ない。



 先週末にぎっくり腰をやっていることも、この場では都合がよかった。程よく時間もかかって出発。息子の出発から遅れること約5分。車を出した。


 分岐点や交差点には立哨のお母さんがいるので、コースを外れたという心配はなさそう…。


 不審者が隠れられそうな空間も見当たらない…。



 いた!


 学校に入る直前の横断歩道で信号待ちしている姿を確認。

 まだ時間が早いので、登校する子どもは息子1人。しかし、すでに交通指導のお母さんが配置についていて、ボタンを押して青信号にしてくれた。


 校舎の中に消える息子の姿を確認してから、出勤の途へ。



 取り越し苦労を重ねること、きょうで3日。今朝は、強い雨の中でも1人で登校路を踏破した。もう学校に1人でも行けることを確信した。あすからは尾行をやめよう。


 なんだか、晴れ晴れしい気持ちで出勤した。


 今朝の雨は全国的に「桜散らし」となってしまったらしい。が、自宅前の公園の桜は幸運にもほとんどがつぼみ。予報では、あすからの好天で開花するらしい。
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