catmouseが昔、友人のかのとどりくんに送った年賀状には
へたくそなタンポポの絵と、一ぺんの詩が添えられていました。
ぼくはタンポポのタネ
風吹けば天に舞い上がる
どこに着こうと
その場所に根を張り
芽を伸ばし
花を咲かせよう
その地が心にそまなかったら
また再びタネをとばし
ついには
約束の地で
こころざしの実を
むすぼう
「えー、ぼく、こんな詩を書いていたんだ。あおいなあ」
かのとどりくんは聞きとがめて言いました。
「これがあおいというなら、今のきみは何色なんだ。いまならタンポポをどんな風に書くんだ?」
へたくそなタンポポの絵と、一ぺんの詩が添えられていました。
ぼくはタンポポのタネ
風吹けば天に舞い上がる
どこに着こうと
その場所に根を張り
芽を伸ばし
花を咲かせよう
その地が心にそまなかったら
また再びタネをとばし
ついには
約束の地で
こころざしの実を
むすぼう
「えー、ぼく、こんな詩を書いていたんだ。あおいなあ」
かのとどりくんは聞きとがめて言いました。
「これがあおいというなら、今のきみは何色なんだ。いまならタンポポをどんな風に書くんだ?」