3次元紀行

手ぶらで地球にやって来ました。生きていくのはたいへん。そんな日々を標本にしてみました。

靖国再び

2005-07-24 23:13:48 | 時事
国を守る意識というものは、日本においては明治維新前後に発生したといっていいと思います。それまで、国といえば、藩のことでした。「お国はどちらです?」といえばその「お国」とは都道府県を指しました。今ではこの質問、ほとんど死語ですね。
閑話休題。
それまで、日本には”国家”という概念がありませんでした。では、国はなかったのか、というとそういうことではありません。近代の国家という概念、いわゆる、西洋的な国家の概念がなかっただけです。
その昔、元が来襲したときは、日本全土、一致団結して国難に当たりました。鎖国していたときは日本全土が鎖国していました。本当は樺太まで日本の領土のつもりだったのですが、「ここは日本です」という立て札をしっかり立てていなかったので(これも西洋的な考え方)、うかうかしてロシアにとられてしまいました。だって、シベリアをはさんでこの最果ての北海道の北にある島がロシアのものだなんて、どう考えてもおかしいでしょう。(catmouseは民間人なので、何を言ってもいい)
またまた脱線してしまいましたね。つまり、日本が近代国家として意識した明治維新。国事に奔走して斃れた戦士を祀った最初の神社が靖国神社だったわけです。
日本が近代国家として立ったとき、何を中心として国づくりをはじめたか、それは民主主義でも独裁者でも軍でもなかったのです。霊的には建国以来戴いてきた民族神を中心として国づくりをはじめたのです。
そこにおける靖国の意義とは、生前、命をかけて国を守った人々に感謝の意を込めてお祀りするものであり、また、死して後あの世からなお、日本を守護する守護神であるように願いを込めてお祀りするというようなものなのです。

たかが神社、と思いますか?例えば、郵政民営化するのと、靖国を切り捨てるというのと、どちらが国益を損なうかという点ですが、たしかに郵政の問題は経済問題ですから、直ちに目に見える形で影響が出てくるでしょう。でも靖国を切り捨てると、当面はなにも起こりません。
でも、はっきり言いましょう。日本という国体の核の部分が崩壊するのです。
日本がなくなると思わなければなりません。

日本神道、そして靖国

2005-07-24 22:26:42 | 時事
靖国神社に関しては、公式ホームページもあるし、多くの人たちがサイトに取り上げているので、詳細は割愛しますが、そもそも靖国神社は戊辰の役で亡くなった兵士を祭ったのが縁起。ただし、祭られたのは官軍兵士だけで、賊軍といわれた人たちは祭られていません。何を隠そう、catmouseのご先祖は賊軍兵士。だから、靖国には祭られていません。ちなみに、太平洋戦争で死んだ兵士もいないので親兄弟親族にいたるまで誰も靖国に祭られていません。
また、「靖国は特定の新興宗教なので、総理大臣が公務として参拝するのは違法である」という意見があります。

と、ここまで書くと、catmouseは靖国参拝に否定的意見を持っていそうですが、実はそうではありません。catmouseは実は、日本神道は宗教ではないと思っているのです。

宗教とは、例えば仏教なら仏教のうちでも、誰それが唱えているところの、例えば日蓮宗とか華厳宗とか、一向宗などといった宗派の教えという意味であって、教えの部分がない日本神道は宗教などではないのです。
あれはもともと、天皇家の霊廟を祭る神事を司るところ。いってみればご先祖様を祭るための機関。中国などの文献を見ると、社稷という言葉があります。王朝のご先祖様を祭った霊廟が社稷で、(ごめんなさい。catmouseはそう理解していますが、専門家ではないので、この解釈が違うと思った方、お知らせ下さい)日本神道はそういったものの一つと考えております。
だから、日本人にとって天皇家は本家筋。個々人が宗教の自由でキリスト教に入信していようが、仏教に帰依していようが、イスラム教に改宗していようが、一朝事ある時は本家主催する祭りに集い国難に当たらなければいけないと思っているのです。

牛肉買うことにしません?

2005-07-22 12:05:14 | 時事
「中国軍事費公表の3倍」という見出しが7月20日読売の夕刊に躍りました。当面のターゲットは台湾でしょうが、勿論、日本もにらんでいることでしょう。
先だって、前門の郵政民営化、後門の靖国という文をアップしましたが、どちらも飲めない要求で、しかし、今の日本は外交上、どちらかを選択せざるを得ず、そうなるとしたら、諸兄・姉はどちらを選択しますか。
catmouseとしてはやはり、アメリカ・・・51番目の州?  うーん、中国・・・新彊日本自治区か。本当は日本の外交は切羽詰ったところにきていそうです。
どうです。こうしませんか。せめてアメリカからの牛肉輸入再開をするのです。
そうすれば当面、アメリカの機嫌もよくなり時間稼ぎができそうですが。

前門の郵政民営化・後門の靖国

2005-07-06 22:50:23 | 時事
郵政民営化、かろうじて衆院を通過しました。catmouseはなぜ、民営化しなければならないか、長いこと疑問に思っていました。
それが、最近、知ったのです。郵政民営化はアメリカからの要求だと。
それならcatmouseは反対です。気づくのが遅すぎました。日本の郵政は世界の中でも誇るべき優れた組織です。日本全国津々浦々、どこでもはがきが50円で届きます。郵便事業の赤字を郵貯と簡易保険が補填しています。国民は郵貯だから安心して貯金をするんですよね。また郵便局の養老保険は貯蓄としても保険としても、また税金の控除の点でも、誰もが入りたい保険ですよね。
もし、郵貯と簡易保険が郵便事業から切り離されたらどうなるのでしょうか。赤字の地域は切り捨てられるのですか?それとも赤字の部分には税金が投入されるのでしょうか。答えが出ていないそうですね。
アメリカはなぜ、郵政民営化を要求するのでしょうか。どうして郵政に目をつけたのでしょうか。郵政が優れた機構で、これがあってはアメリカの金融資本の参入が難しいからでしょう。
ということは、郵政民営化は日本の国益に反することではありませんか?
ただ、アメリカの要求をはねつけるということは、何らかの報復を覚悟しなくてはならないでしょう。さあ、アメリカとことを構える余裕があるでしょうか。