11月27日の読売新聞に載っていた。
60歳以上限定新人作家発掘
団塊世代よペンを取れ
講談社プロジェクト
詳細は講談社ノベルスホームーページ
http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-novels/
なんでも本格ミステリー小説の書き方から選考基準までを講義するそうな。
読売文化センターで「公募小説にチャレンジ」を受講しているcatmouseにとって、ミステリーを書くのはともかく、講義を受講してみたい。
そんな話をしていたら、同居人からさんざんからかわれた。
「catmouseがミステリー? 無理!」
「怖いの嫌いなcatmouseには無理!」
Catmouseは懸命に反論した。
「ちょっと考えていることがあるんだ。会社に普段は誰も通らない、鍵のかかる廊下があるんだ。そこから死体が出てくる」
「ちょっとまって、主人公はだれ? 警察? 探偵? それとも掃除のおばさん?」
「まだ考えていない」
「トリックは?」
「これから考える」
「死体を出せばいいってもんじゃないのよ。死体無しで推理だけって小説もあるのよ」
「にゃあ」
「落ちなし、山なし、のcatmouseじゃ無理」
「catmouseらしいメルヘンタッチでいったら?」
「メルヘンタッチって?」
ここであらりちゃんは
「テレレン!」と火曜サスペンスふうの効果音を入れた。
「連続プリン虐殺事件!」
「連続プリン虐殺事件?」
「そう。ある日、無残に散らばるプリンの空容器。
食べたのは誰?
犯人はあなた?
すると名指しされた一閑人、
『俺じゃねえよ。俺、きのう泊まりで帰んなかったじゃん
あらりじゃねえの?』
『あらりちゃん、あなたが食べたの?』
『あたしじゃないわよ。だって、昨日は友達とスイーツ食べに行って、もう甘いものは沢山て言ってたでしょう? 』
『じゃあ、誰なのよ』
『知らないわよ。モチゴメじゃないの?』
『モチゴメちゃん、あなたね、食べたの』
『やだー、食べないわよ(怒っている)』」
モチゴメちゃんがそこでコメント。
「その怒り方、わたしっぽい。似てる」
それを聞いてあらりちゃんは満足げに頷き、さらに調子に乗って続けた。
「モチゴメは言った。
『あたしじゃないわよ。だって、あたし、胃がいたいって会社やすんでいたでしょう?そんな、プリンなんか食べません!』」
ここで、銀河のらくだちゃんのコメント
「え? 胃が痛くて他のものは食べられなくても、プリンなら食べられるんじゃない?」
Catmouseもコメントした
「本当、あやしい。限りなくあやしい」
しかし、あらりちゃん劇場はこう続いた。
「モチゴメは言いました。『そういうあなた、らくだちゃんはどうなのよ?』
『ぼく、きのう学校に行って夜遅かったじゃない』
『プリンが虐殺されたのは深夜よ。夜遅かったならなお怪しいじゃない』
『眠かったんで風呂入ってすぐ寝たよ』
犯人探しはいまだ霧の中。
しかし、プリンが食べたいcatmouseはとりあえずまた、プリンを買ってきました。
ところが、テレレン!
翌日の朝、また、プリンは何者かに虐殺されたのです。
台所には、むざんな姿で、プリンの殻が散乱しているのでした。
Catmouseは叫びます。
『またなの?! いったい誰がこんなことするのよ!』
しかし、みんなは昨日と同じように自分ではないと言い張ります。
Catmouse『わかったわ。Catmouseにも考えがあるわ』
catmouseは再びプリンを買ってきて台所にそっと置き、寝たふりをして台所の様子を窺うことにしました。
待つこと、明け方近く
Catmouseも眠気と疲労で、ついうとうとしてしまったのですが、
ずり、ずり、と誰かが忍んでいく音がしたかと思うと、
カラン、ボスンと冷蔵庫の扉を開け閉めする音。
続いてピリピリと蓋が開けられる音がし、ついに、
『ムシャムシャ、からしゅ、からしゅ、ぺろぺろ』
何者かがプリンを冷蔵庫から出して食べている!
『今よ!』
Catmouseはいそいで台所の電気を付けました。
するとどうでしょう。
台所にいたのはなんと、毛モジャのタヌキだったのです!
『つかまえろ~』」
話し終えて、あらりちゃんは言いました。
「こういうの書きなさい。Catmouseちゃんは」だって。
キ~!
なんなのよ、なんなのよ、なんなのよ!