『おさないイエズスの聖テレジア』企画:デルコル神父 文:江藤きみえ 5
父と散歩に行ったかえり道、日が沈み、空に宝石をちりばめたように星がかがやきはじめました。おとうさんに手をひかれてテレジアは、空を眺めました、《神さまがおつくりになったお空があんなにきれいなら、神さまは、どんなに美しいかしら!》と思っているうちテレジアは、すてきなものを発見しました。
「パパ、見てちょうだい。あそこに、わたしの名が……ほら、Tの字に星が並んでるでしょ、テレジアのかしら文字よ」
「おやおや、ほんとうだ、確かにTの字になってるよ。これはすごい!」パパも感心しました。テレジアに空を眺める興味ができたのは、その時からでした。《やっぱり神さまは、わたしを愛していらっしゃる、名を天にかいてくださるんだもの、きっと天国に連れてってあげるということだわ》と考えたのでした。
父と散歩に行ったかえり道、日が沈み、空に宝石をちりばめたように星がかがやきはじめました。おとうさんに手をひかれてテレジアは、空を眺めました、《神さまがおつくりになったお空があんなにきれいなら、神さまは、どんなに美しいかしら!》と思っているうちテレジアは、すてきなものを発見しました。
「パパ、見てちょうだい。あそこに、わたしの名が……ほら、Tの字に星が並んでるでしょ、テレジアのかしら文字よ」
「おやおや、ほんとうだ、確かにTの字になってるよ。これはすごい!」パパも感心しました。テレジアに空を眺める興味ができたのは、その時からでした。《やっぱり神さまは、わたしを愛していらっしゃる、名を天にかいてくださるんだもの、きっと天国に連れてってあげるということだわ》と考えたのでした。