アントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド著(成相明人神父訳)『ファチマの聖母』1997年(原著初版1975年)
◆2、天使の二回目の出現
二回目の出現は一九一八年の夏ルシアの両親の家にあった井戸の上でありました。ちょうどそのとき三人の子供たちはそのそばで遊んでいました。以下は天使が彼らに言ったことをイルマ・ルシアが口述したものです。
「『何をしているの?祈りなさい。たくさん祈りなさい。イエズス様の聖心とマリア様の御心はあなたたちのために慈悲深い計画を準備なさっています。至高の神様にいつも祈りと犠牲を捧げなさい』わたしは『わたしたちはどれだけ犠牲を捧げればいいのでしょうか?』と天使に聞きました」
「『神様が怒っていらっしゃる罪の償いのために、そして罪人の回心のために自分たちにできる償いとして何でも犠制として捧げなさい。そのようにしてあなたたちは自分たちの国に平和をもたらすのです。わたしはその守護の天使ーポルトガルの天使です。特に、主があなたたちに送られるどんな苦しみも我慢強く受け入れ、忍びなさい』そしてその大使の姿は見えなくなりました」
「天使の言葉はわたしたちの魂に刻み込まれ、まるで光がともって、神様がどんな方であるのか、どれほど神様がわたしたちを愛し、わたしたちからも愛されることを望んでおられるか、犠牲にはどれほど価値があって神様から喜ばれるか、そしてその功徳で神様が罪人に回心の恵みを下さるかを理解できたかのようでした」
(回想録2の116ページ、4の320、322ぺージ、デ・マルキ53ページ、ウォルシュ42ぺージ、アイレス・ダ・フォンセカ121-122べージ、ガランバ・デ・オリヴェイラ57-58ページ参照)。