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つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

電光石火(でんこうせっか)

2014年09月07日 | 宇宙・科学

 

・・・はやわざ、とは いかない。。。。

 

「機械」の「機」の字は、訓読みでは「はた」と読む。

「はた織り(機織り)」の「はた」である。「旗」ではない。

 

 

Weblio では、「機」

 1.布を織る道具。はた。 「 機業・織機 」

 2.(「器」に対して)大型の装置。しかけ。からくり。

   「 機械・機関・工作機・鋳造機・飛行機 」

 3.心のはたらき。物事のおもむき。

   「 機知・機微・機敏・機略・心機・天機 」

 4.物事の起こるきっかけ。

   「 機運・機会・危機・契機・待機・動機 」

 5.物事のかなめ。 「 機密・機務・軍機・枢機 」

 6.「飛行機」の略。 「 機体・機長・戦闘機・爆撃機・民間機 」

との解説がある。

 

 

ところで、

【電光石火】とは、goo辞書によると、

 「動きが非常に素早いことや、常に短い時間のたとえ」であり、

 「電光」とは稲妻の光、「石火」は火打ち石などを打つときに

 出る火の意味である

との説明がある。

 

電光 lightning
 電気によって,雷雲内部,あるいは雲と地面との間で生じる火花放電。いずれの放電規模がきわめて大きく,放電直前電位差は 108~109V,中和される電荷は 20~30C(クーロン),放電路の長さは数kmから十数kmに及ぶ。 (by コトバンク

 

(純米大吟醸 「電光石火」)

 

(図をクリックして元ページへ)

 

因みに、

「電光」の現在の英訳は lightning だが、古英語では Levin

以前、雪道の走行で紹介していた、あの「カローラ レビン」の

車名の由来である(TOYOTAのHPより)。

 

(レビン)

・・・確かに、あっという間に加速するクルマだった。

 

 

もぅ1つ、因みに・・・。

洋菓子のエクレア

 

 

エクレール・オ・ショコラと言うフランス語が語源なのだが、

この「エクレール」とは「稲妻」を意味している。

由来は・・・、

中のクリームが出ないように、稲妻のごとく電光石火で食べる

というのが一番有力な説なんだとか・・・。ホントかよ?

 

 

ところで、

「電気」の「電」の字というのは、訓読みでは「いなずま」

落雷のときに光る、あの「雷光」である。

(本来は「いなづま」だが、現代仮名遣いでは「す」に点々がデフォ)

 

 

Weblio では、「電」

 1.いなずま。いなびかり。 「 電撃 ・電光 ・閃電(せんでん) ・雷電 」

 2.電気。  「 電圧・電荷・電界・・・・・・ 」

 3.「電信」「電報」の略。 「 祝電・弔電・・・ 」

 4.「電車」の略。 「 市電・都電 」

と解説してある。

 

 

古来、日本語でつま とは、

 1.妻から夫(おっと)をいう語

 2.夫から妻をいう語

 3. 動物のつがいの一方をいう語

という意味で、広く夫婦の間で互いに呼び合う言葉だったが、

その大和言葉に漢字の割り当てが定着した平安時代以降は、

「つま」と言えば 専ら「妻」、という用法で固定してしまったのだという。

 

もともと、「稲夫(いなづま)」とは、『稲の夫(つま)』という意味であり、

電光が稲に当たって稲が妊娠し、子(米)を孕むと考えられていた。

 

つまり電光が稲の「夫」である、と考えられていたのだ。

 

 

気象学的にも、雷が多いときは、降水量や日照が多く、気温も

高いなど、稲の生育に都合がよく、雷が多いと豊作になることを

古代人も経験的に知っていたようであり、また、雷の空中放電に

よって空中の窒素が分解されてNONO2などの窒素化合物が

生成され、天然の肥料となって栄養分豊かな土地を作りだしたことも

豊作に大きく寄与したらしい。

 

 

 

「稲妻」と「雷」だが、気象庁のHP などによると、

 一般的に、大気中で大量の正負の電荷分離が起こって放電する

 現象を「雷」と総称し、

 放電する際に発生するを 「雷鳴【らいめい, thunder】」と呼び、

 その際のを 

 「電光【らいこう, lightning】」または 「稲光【いなびかり】」

 「稲妻【いなずま】」という。

 雲と地上の間で発生する放電を「対地放電(落雷)」といい、

 雲の中や雲と雲の間などで発生する放電を「雲放電」という。

となっている。

 

 

きっずコーナー「はれるんランド」では、「はれるんライブラリー」に

 【質問】 雷(かみなり)はどうして光るの?どうして音が鳴るの?

 【回答】 雷の正体は、電気です。

     身近なところでは、セーターなどをぬぐときに、静電気に

     よってパチパチと音がする現象に似ています。

     このくらいの静電気でも、暗い部屋では、光って見えることも

     あります。雷は、これよりも、ずっとずっと強力ですから、

     強い光が見えるのです。

     ・・・ピカッと光った瞬間には、そばの空気の温度は

     10000℃くらいにまで一気に上がります。すると、空気は

     急激にふくらみ、まわりの空気を大きく震動させます。

     この震動が、あの大きな音になって聞こえてくるのです。

という、わかりやすい解説がある。

 

 

 

なお、気象庁では、雷発生の可能性や雷の激しい地域の分布と

1時間先までの予報として、「雷ナウキャスト」を提供している。

 

 

 

2014824日の日経新聞 日曜特集「ナゾ謎かがく」では

雷はどう落ちる?がテーマであり、

「電気の通り道、空中で結合」 という副題が付いていた。

 

 

会員限定記事なのだが、内容を そのまま掲載すると、

 夏の風物詩でもある雷。発達した雷雲による豪雨の予測研究は進んでいるが、巨大な電気が発生し、流れるメカニズムは未解明な部分も多い。落雷による感電に関しても誤解があるようだ。

 雷は電気を帯びた粒子である宇宙線が雲に飛び込むのがきっかけで発生するとの説が支持を集めている。従来は積乱雲内部の上昇気流で上へ運ばれる微小な氷の粒と、大きく成長して落下する氷の粒などが衝突して発生する静電気が原因と考えられていた。

 「それだけでは雲内部を高速で動く電子が生まれず、雷の発生には力不足だ」と東京大学の石井勝名誉教授は指摘する。宇宙線が入ると周辺の電子が加速され、近くの分子にぶつかってさらに電子をたたき出す。この現象が次々に起きる「電子雪崩」によって電気の通り道ができると考えると説明しやすいという。

 雲の中から電流がむりやり大気を切り裂くように地面に向かうのが雷と考えがちだが、実態は単純ではない。夏の雷は多くの場合、雲から「下向きリーダー」と呼ばれる電気の通り道が光速の1000分の1程度の速さで様々な方向に伸びる。それを迎えに行くように下から、「上向き結合リーダー」が伸びる。速度についてはデータが不足しており諸説ある。

 両者がつながると下から上へ「帰還雷撃」が走る。スピードは光速の3分の1~2分の1で、電流は1万アンペアを超える。これが普段、雷として感じる衝撃を生む。帰還雷撃が起きた後、しばらく100アンペア程度の電流が流れ続ける場合もある。

 たとえてみれば、雲の上から多数の女性が手招きしている。その手は右へ左へ揺れながら少しずつ近づいてくる。地上の男性はもっとも魅力的な人へ手を伸ばす。手をつないだ瞬間に気持ちが通じまばゆい光と音が出る。2人はつないだ手をしばらく放さない。魅力の基準は何か、互いの好みは何に左右されるのかなどはよくわからない。

 今年も落雷による死者が出た。近くに雷が落ちると水たまりなどを電気が伝わって感電すると言われるが、「帰還雷撃の電気が直接近くに飛ぶ『サイドフラッシュ』が原因の場合が多い」(石井名誉教授)。もっとも確実な回避法は建物内に逃げることだ。屋外なら木の幹や枝葉から2メートル以上離れてしゃがむ。手をつくと電流が心臓を流れる可能性が高まるので、やめた方がよいという。

 

 

何か、ヘタな たとえ話が入っているが、電流が地上から上に

向かって流れる経緯を、上で女性が手招きしていて、下から手を

伸ばしてきた男性と触れることで、まばゆい光と音が出る、と

いう解説をしている。

 

ん~っ、キッズコーナーにでも 載れば、もう少しわかりやすい解説になる

ことだろう。

 

 

 

「雷」に関する面白いサイト 「知見特想部」

http://www5e.biglobe.ne.jp/~aal/kaminari/kaminari1.htm