アパルトヘイトと言えば、南アフリカ共和国の、白人と非白人
(黒人やアジア系などの有色人種)との人種隔離政策で有名
で、ネルソン・マンデラ 等の尽力があって1994年5月に撤廃された
・・・・・はずだと思っていたのだが、今や、ググってみると、
イスラエルでの「アパルトヘイト・ウォール」が、より問題となって
いるようだ。
(ガザのアパルトヘイト・ウォール)
このような、高さ 約10mの壁がイスラエルの国に、400kmにわたって設置
されているのだという。
当然、住民の意向などは無視して工事を強行しており、逆らえば
「テロの危険がある」という理由で住民を銃撃したりする・・・。
ガザ地区は壁で覆われた事実上の収容所 であり、
6カ所の検問所が、あることはあるが、パレスチナ人が自由に
通れるところは・・・無い。(ガザ地区基礎知識)
(map-gaza)
エジプト革命 (2011年)までは何とか唯一、ラファ検問所での
行き来ができていたようだが、革命後は、それも困難となり、
「地下壕」による行き来などで、わずかな物資の交換しかできなくなった。
6月に始まったイスラエルのガザ攻撃では、その最大の目的の
1つに、この「地下壕」の破壊を挙げていた・・・・徹底的に孤立
させようという魂胆のようである。
他の検問所も、一応、物資や燃料の運搬用とされているが、名目
だけのようで、実質的にはパレスチナへの経済封鎖をしている。
海は海で、海軍が見張っていて、舟を出すこともできない。
閉じ込めることで不便さを強いて、不満が高まるのを待ち、
それが昂じて暴動が起きれば、それを理由に無差別の空爆をする・・・・。
イスラエル政府は、こうした憎しみが増幅されていくシステムを
作ることで、パレスチナ人全体を「テロ組織」として見なせるようにし、
パレスチナに対する弾圧が国際的に容認される状態を作っている。
冒頭の画は、ガザ地区への無差別空爆の風刺図である。
囲い込んでから空襲爆撃するというのは、太平洋戦争末期の
日本全土への空襲(無差別爆撃)と同じやり方である。
細かくてよく見えないが、絵に描かれているのは多くが子供である。
こどもや女性を狙い撃ちに抹殺してしまうことで、パレスチナ人の
全滅を狙っている・・・・。
日本では、マスコミが必死こいて「ユダヤ人=被害者」という
図式を喧伝しているようだが、「だっふんだ・・・(?)」でも
指摘していたように、今の「ユダヤ人」を騙っているのは、イエスの
時代の「古代ユダヤ人(ヘブライ人)」ではないし、むしろ、今の
パレスチナ人こそが古代ユダヤ人であるらしいのだが、少なくとも
現在のパレスチナ問題というのは、間違いなくユダヤ人のほうが
一方的な加害者でしかない、というのが真実のようである。
アパルトヘイト・ウォールとは(パレスチナ情報センター)
・・・イスラエルでは「セキュリティ・フェンス」と名付けている。
ガザ地区の概要
・・・奪われていくカルキリヤの農地。
・・・・それは、一種の奴隷制度(slavery system)である。