写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

だっふんだ・・・(?)

2014年06月07日 | 書・ことば

 

 

変なおじさん?

 

 

2014 FIFAワールドカップ開催地の1つっとして、また、

2016年夏季オリンピックの開催地として決定しているブラジルの

リオデジャネイロの「コルコバードの丘」には、高さ40m、左右に伸びた

手の端から端までが30mという巨大なキリスト像がある。

 

 

海抜709メートルの絶壁にそびえ立っているので、実際の大きさよりも

存在感のある絶景の地 となっている。

 

雲海の中の幻想的な姿や、稲妻の直撃 などは、まさに神々しい光景である。

 

因みに、ギネスブック公認の「世界一大きいブロンズ像」は、茨城県

牛久市の「牛久大仏」。全高は120mであり、奈良の大仏が16m、

自由の女神像は、台座からの像の部分が40mというから、その桁違いの

大きさに驚嘆するとともに、如何に宗教とは巧みな集金マシンであるか、

ということを勘繰らさせる。(製作は、浄土真宗東本願寺派本山東本願寺。)

 

 

 

 

コルコバードのキリスト像に戻るが、

その「顔」といえば、お決まりのヨーロッパ人、白人のイメージである。

 

 

 

本来、キリスト教や、その元となったユダヤ教、同じ神を崇拝する

イスラム教では、「偶像崇拝禁止」であり、ユダヤ教やイスラム教では

今でも厳格に守られているが、キリスト教では初期の布教の段階、

特にローマ帝国での迫害下にあって、それまでの土着のギリシャ神話や、

ローマ建国の神話などからの改宗の手段として、「イエス」や「マリア」の

具体的な像の導入を認めざるを得なかった。

 

今では、

キリスト教では、「父なる神と、子なるキリスト、そして聖霊は一体」という

三位一体説」を原則としているが、「神の像を崇拝する事は禁止だが、

子なるキリストを礼拝する事は特に問題ない。」とされている、のだそうな。

・・・「崇拝」と「礼拝」、何か言葉遣いではぐらかされただけのようでもあるが。

 

 

(因みに、日本神話でも八百万の神様は具体的な姿として描かれることは

なかった。仏像とともに入ってきた仏教には大きなカルチャーショックを

受けたらしい・・・)

 

 

とにかく、

いつの間にか、イエスはヨーロッパ人であり、白人だというイメージが

定着してしまったが、その背景としては、絵画や彫刻などで、イエスや

マリア像が積極的に多く描かれ始めたのがルネッサンス期だった

ということもあり、自然と、イタリア系の顔ギリシャ彫刻をモデルとした

風貌の絵画など多く残った、というのが大きな原因の1つだろう。

 

ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」のイエス・キリストの顔とか・・・

 

しかし、である。

イエスは、ローマで産まれたのではない。

古代ユダヤの片田舎ナザレ」で産まれた、とされている。

 

(ナザレ)

 

当然、古代ユダヤ人(ヘブライ人)として産まれたと考えるのが自然だろう。

 

だとすれば・・・

 

イギリスBBCテレビでは、科学ドキュメンタリー番組『神の子』を

2001年4月に放送したのだが・・・。

 

内容は、マンチェスター大学法医学教室が、エルサレムで発見された

紀元1世紀の多くのユダヤ人の人骨群から、当時の典型的な

ユダヤ人の男性の頭蓋骨を元に、「イエスの顔」を復元した、というもの。

 

髪や肌の色、質感については、3世紀に「ユダヤ教寺院」で描かれた

フレスコ画に残るユダヤ人男性の姿を参考にした結果、その「顔」は、

黒い巻き毛と浅黒い肌、丸顔で丸い鼻の中東の男性、というものだった。

 

 

 

こ、これは・・・・「だっふんだっ!!」と言う直前の

変なおじさん」 、そのものじゃないか !!

 

 

 

 

まぁ、ツンボ詐欺の さむら河内の守みたいに、長髪にさえすれば

素の顔も それなりの風貌を醸し出すという卑近な事例もあったことだし、

目を虚ろにすれば、それなりの風格も、あるいは出てくるのかもしれない・・・。

 

 

 

 

そして、もう1つ。

イエス・キリストが白人だというイメージを作っている原因が、

現在のイスラエル(と、「今」のユダヤ人)。

 

上段で、古代ユダヤ人(ヘブライ人)ということを強調していたが、

それには理由があって、

現在、主にイスラエルに住んでいるユダヤ人や、国際金融資本を

左右していると言われるユダヤ人が「白人」であり、「2000年のときを

超えて、自分たちの祖先の地にユダヤ人の国家を作った・・・」と

思い込まされている訳なのだが、ここが、そもそも大間違い。

 

現在のユダヤ人は、アブラハムの子孫ではない

 

7世紀初頭に、今の「ウクライナ」東部からカスピ海にかけて

成立していたハザール汗国の子孫が、現在のユダヤ人なのである。

(汗国とは、遊牧民の「王」(ハーン)の音訳「汗」を戴く国 (``); )

 

 

ハザール王国の歴史のサイトに詳しく載っているが、

西からキリスト教の東ローマ帝国、東のアッバース朝イスラム帝国から

各々、「キリスト教の国になれ」「イスラム教の国になれ」と責められ、

窮余の策で、両方の祖である「ユダヤ教の国」になった、という経緯があり、

WW2の後、いかにも、という体でイスラエル建国をでっち上げた揚げ句、

「わが民族は2000年の放浪から解放された !!」とか、全くの

ウソの宣言をしたのだった。 (ウソは争いのもと・・・・)

 

 

一般に「白人種」のことを「コーカソイド (Caucasoid) 」というが、

これは、カスピ海と黒海に挟まれた「コーカサス」(コーカサス山脈)と

いう地域の名に、「…のような」を意味する接尾語のoidをつけた

造語であり、「コーカサス系の人種」という意味であるが、まさに、

そこに興った国が「ハザール汗国」なのであった。

 

 

つまり、ゴリゴリの「コーカソイド」、典型的な白人種なのである。

 

そのような人々がWW2後に移り住んだのが、「イスラエル」という

国家であり、自称「ユダヤ人」の国なのである。

 

2000年前の昔には、そこにいた、と言うものだから、

2000年前のイエス・キリストもバリバリの白人だったのかも・・・と

思わされるのは当然だろう。

 

 

古代ユダヤ人が、白人ではなく

古代ユダヤ人(ヘブライ人)はアジア系民族だった!、ということで、

日ユ同祖論(日本人と古代ユダヤ人は共通の先祖を持つ説)も

にわかに真実味を帯びてくるのである。

まぁ、話とすれば面白い、という程度のものだが。

 

 

ただ、

中国の西安からローマまでの「シルクロード」が約12,000km程度であり、

徒歩で1日に5kmしか移動しなかったとしても7年程度で移動できる

距離であること考慮すれば、10年もしないうち、つまり世代交代する前に、

日本まで到達できるため、混血という人種交流のないままに日本に

移住した可能性は無きにしも非ず、といったところであり、実現性の

無い話ではないことも事実だろう。

 

 

 

 

イギリスBBCテレビが『神の子』を放映したのが、2001年4月だったが、

2012年4月にYouTubeにアップされた「聖骸布に基づくイエス・キリスト

の体と顔」で再現されたのが下記。

 

 

 

聖骸布の真偽については論争の絶えないところだが、

BBCが放送したのは、あくまで当時のユダヤ人男性の平均的な顔を

シミュレーションから作成したものであるのに対し、こちらは特定の遺体

からのもの、という強みがある。

 

 

それにしても・・・・

今、同じような場所で発生している混乱と対立は

1000年前と同じように、今後の世界の潮流をつくる

動きの始まりなのだろうか?