今日は飼ってたウサウサ、「ちゃぴさん」の命日です。
去年のこの日、彼は「月に帰って」行きました...。
去年のこの頃、我が家はとんでもない状態になっていました。
1号がインフルエンザ、オレ様が扁桃腺炎。
その後2号が風邪をこじらせて「肺炎」で入院し、嫁が付きっきりなので
1号の面倒を見るために助けに来たウチのオカンがインフルエンザ。
そして「ちゃぴさん」の旅立ち...。
幸いな事に、嫁はそんな状況の中、倒れる事無く踏ん張ってくれたので
まだ何とかなってたんでしょうなぁ~...。
少し長文になりますが、命日って事で許してください。m(__)m
ちゃぴさんの本名は「ちゃぴぱけ」と言います。
なんじゃいっ!その名前は!
という声もあるかと思いますが、何となくオレ様が命名しました。w
ま、通常は「ちゃぴさん」って呼んでたんですが。
ホーランド・ロップイヤーの♂で、我が家の「ご長男」様でした。
ちゃぴさんが我が家の家族になったのは、結婚後間もない1999年1月。
当時、転勤で佐賀におりましたので、結婚生活は佐賀からスタートしました。
誰も知り合いのいない場所にやって来た嫁が
「ウサギを飼いたい」と言い出したんです。
正直、動物が苦手なオレ様は躊躇しましたが、
それで少しは知らない土地での生活に張りが出るならって事で。
最初にやって来たちゃぴさんは、両手の中に収まる小さな赤ちゃんでした。
その重さたったの500g
ホワホワした毛はまさに「ぬいぐるみ」のようでした。
余談ですがウサギには「繁殖期」というモノが無いので、子ウサギは年中おります。
ワタクシ、正直「ウサギ」という動物を見くびっておりました。
トイレも覚えるし、ニオイもないし、キレイ好きなので風呂もまず不要。
何よりこんなに人懐っこいとは...。
夜はゲージに入れておりましたが、通常は部屋の中で放してました。
それでもちゃんとゲージの中でトイレもします。
ま、時々は「正露丸」と呼ばれる丸いウンチを転がしてくれましたが。w
特になぜか僕に懐いて、寝転がってテレビを見ていると
上に飛び乗って来てホッペをペロペロ舐めたり。
手を差し出してもペロペロと舐めてました。
ただ、抱っこは好きでなかったので暴れてしまいダメでした。
ウサウサは骨が弱いので、無理に抱きかかえて
落としてしまったら骨折する可能性も高いので抱っこは諦めました。
会社から帰って来ると、その音(声かな?)を聞き付け
猛ダッシュで玄関先まで、垂れた耳をパタパタさせながら出迎えてくれ、
足元で「遊んでくれよぉ~!」と言わんばかりにグルグル回るんです。
休みになると公園とかに行って、放してあげました。
芝生など視界が開けたところでは、警戒してなかなか遊びませんでしたが
ある程度背の高い草があるような場所では、その本能の一端を見る事が出来ました。
スピードを上げて走り回り、時々物凄いジャンプをしたり
家で見ているちゃぴさんではなく、超アクティブな野性味のある動き。
ある意味「感動」しましたね。
帰省の時、ちゃぴさんは「陸海空」全てを制覇しました。
飛行機にも乗りました。フェリーにも乗りました。車で爆走しました。
車の時はある程度の間隔で休憩し、SAで放してあげるとかしてましたね。
ウサウサはストレスに弱いのですが、ちゃぴさんは結構平気でした。
そして1号が生まれ、このあたりからちゃぴさんには苦労をと言うか、
今までの自由度が少し失われて行きます。
1号が乳飲み子である時は、そのままでしたが
ハイハイをするようになってからは、ゲージの中で過ごす事が増えました。
ちゃぴさんは「出してくれよぉ~」と訴えて、ゲージをかじりました。
その結果、歯の噛み合わせが悪くなってしまい、
定期的に歯を切る事になってしまいました。
ウサギの歯は一生伸び続けますが、通常は使っているうちに削られて行きますし、
カジリ木などをかじって自己管理するんです。
が、ちゃぴさんはかみ合わせが悪くなった上に、
あまりカジリ木を噛まないウサウサだったので、動物病院で切ってました。
そうこうしているうちに、三重に戻る事になりました。
新しい環境にも馴染んで、元気にしてました。
またちゃぴさんにとってはガマンしなければならない状況が...。
2号の誕生です。
この頃は部屋の中ではなく、ベランダにゲージを置き始めました。
幸いな事に、マンションのベランダはメチャ広かったので...。
嫁は2人の子供の世話をして、家事をするので
なかなか遊んでやる事も出来なくなりました。
人間のエゴなんでしょう...どうしても人間が優先されてしまいます。
正直、エサや水をあげるタイミングも的確でない時もありました。
「何か騒いでるな?」と思ったら、エサがなくなってるとか...。
伸びる歯もなかなか切りに行くタイミングが合わない事も。
来週ぐらいまで大丈夫かな?ちょっとガマンしてね、と
ガマンしている上にさらにガマンをさせてしまってたのでしょう。
最初と比べれば、自由もかまってあげる時間も激減し
もしちゃぴさんが話せたら何て言ってたかな...。
怒ってたでしょうね、きっと。
そして去年の大変な状況。
ちゃぴさんのストレスも限界に来てたのでしょう。
それとエサと水はちゃんと与えてたのですが、
実際には歯が伸びて、うまく摂れてなかったのかもしれません。
自分たちが大変だから、って勝手な理由で
ちゃぴさんの世話を怠ったのは事実です。
もう少しガマンしてね、ちょっとガマンしてね
こればっかりだったんですよね、きっと。
2号が退院して、ほっとした瞬間、ちゃぴさんはその命を終えてしまいました。
なんで?どうして?その時は何もわかりませんでしたが、
結局のところ我々の「エゴ」の犠牲になったんです。
ホント生き物を飼う資格が無いですよね...。
後悔してもちゃぴさんは戻って来ません。
ただただ泣きながら謝るしかありませんでした。
もう少し自分たちが面倒見てれば、ちょっとでも気に掛けてれば、
言い出したらキリが無いのですがずっとそればっかり考えました。
まだ許してくれてないだろうなぁ~...。
1年が過ぎ、輪廻転生を考えると「自然に還す」べきかな?って思ってます。
自然が多く残る「実家」のどこか日当たりのいい場所にって。
やっとビデオや写真を見られるようになりました。
でも月を見るとちゃぴさんに謝ってしまいます。ホントごめん。
大事にして挙げられなくてゴメン...。
十五夜はウサウサのお盆だって教えてもらいました。
キレイな満月を見上げれば、ちゃぴさんに会えるんかなぁ~?
許してもらえるんかな...(T_T)
まだまだ、ウサウサと生活出来る「資格」はありません。
まだまだ、ちゃぴさんを思って暮らして行きます。
でも時間は解決してくれないんですよねぇ~...。
自分から「飛び出して」行かないと。
進藤先生が言ってました。