ガノタの宿命なのか・・・

仕事中決して見せない真剣な顔の俺がいる。
モニターに映し出される『サイド３宙域』の文字。
ダン、ダン、ダン、ダン、・・・ガンダムのお馴染みの戦闘音楽が、緊張と臨場感を沸き上がらせる。
こちらの手駒は量産型ジム２機。
我が小隊はまだ高性能機に恵まれていない。
だが、モビルスーツの性能の違いが、決定的な戦力の差でないことを教えてやる！
『敵機接近中、注意して下さい！』オペレーターの声が届く。
目標を肉眼で確認！
まずは180㎜キャノンを使ったロングレンジ攻撃で先制攻撃を仕掛ける！
盤上のカードを微調整する、攻撃範囲内ギリギリに敵機を引きつける。
ピピピピピピ・・・、ロックオンマーカーが敵機へ延びる。
マーカーが敵機と重なった時、それが攻撃の瞬間だ。
だが、敵機もこちらを察知！
ピピピピ・・・敵機からのマーカーがこちらへ延びる。
俺が先か、奴が先か―――――――

ここ最近すっかりゲームセンターに行かなくなった。
格闘ゲーム全盛期、へたくそなりに腕を磨きに行ったものだ。
この頃の時代にもなると、すぐ家庭用ゲーム機へ移植され、
どうしてもやりたいなら、家庭用を待てば良くなってきていた。
アーケードを賑わせた音ゲーブームも、
ほとんど何らかなの形で家庭用へと姿を変えていった。
プライスゲームがほとんどのスペースを占めるようになったゲーセンに、
もはや俺の興味はすっかり無くなっていた。
ゲーセンだからこそ、そうでもなければわざわざ足を運ぶ事もない。

のだが、最近ふと気になる広告を目にした。
『機動戦士ガンダム００７９カードビルダー』のタイトル。
当方、何に弱いってガンダムという言葉にすこぶる弱い。
そんなわけで、久しぶりにゲーセンに行ってみた。
店舗にも寄るのだが、全体的にビデオゲームは端により気味、
今のメイン筐体は、カードを使ったゲームが活気がある感じ。
そいや、前からカードを使ったサッカーのゲームは見た事あるが・・・、
まぁサッカーに興味もないんで良くはみてなかったのだが。
盤上にカードを並べ、カードを駒に見立て動かす事で画面上のキャラを操作するのがどのゲームもセオリーみたい。
クエストオブＤに三国志大戦なんかは結構人気ある感じ。
その中に燦然と輝く、００７９カードビルダー。
８台のユニットと正面の巨大スクリーン



これで１筐体です。
一番最初に連邦かジオンかを選択して、やり直しするまでそれは変更不可。
一年戦争が舞台で、０８小隊、ＭＳＶなど公式ストーリーのキャラが多数登場。
開戦から終戦までをリアル時間１２日間で、両軍のミリタリーバランスを競います。
連邦がジオンに勝ちまくれば、連邦優勢になるわけです。
史実と違う、ジオン勝利と言う事もあり得るわけです。
キャラクター・モビルスーツ・持たせる武器片手毎で２枚・＋αカスタム
最大５枚のカードで１ユニットを作成することが出来ます。
盤上でカードを動かす事で、バトルフィールドでキャラを操作。
攻撃・回避・防御のモード変更ボタンを駆使して、
攻撃範囲内に敵ユニットを捕捉して、ロックオンすれば攻撃開始。
与えるダメージや命中は、キャラの能力と武器毎の能力により確率計算。
見た目はシュミレーションだが、ロックオンまでの過程は、
かなり熱い駆け引きを要するアクション。
と、まぁ概要はこんな感じ。

攻撃モードの変更タイミング、捕捉からロックオンまでのスピード、
カードの組み合わせ、母艦での補給、立地条件、
もちろんプレイヤースキル。
うーん単純なようで結構複雑、何より対人戦の駆け引きはかなり熱い。
ところが対人となるとすっかりヘタレで、連戦連敗。
最近ようやく良いカードがそろってきて、少しずつ勝てるようになったかな。
１プレイでカードが一枚排出。
プレイ回数が多いほど、どんどん手持ちカードが豊富になるわけです。
現状カードの性能の違いが、決定的な戦力の差になっている悲しい状況。

と、まぁそんなわけだが、
やはり内容が一年戦争だけあって、プレイヤーの年齢層も結構熱い。
２０代中盤から３０代中盤ぐらいまでをよく見る。
仕事後１プレイして帰るのが日課なのだが、
先日後ろの４ユニットにスーツ来たリーマン４人並んでプレイしていて、
真剣な顔でモニターを見ている姿は、何かの会議かカンファレンスかとｗ
おもむろにスーツの内ポケットに手を入れたかと思うと、
カードを取り出す猛者も現れ、集まる人と時間によってはリーマン一年戦争が勃発！！

会社で負けて、ここでも負ける分けるにはいかんのだよぉ！！（ぇ

と、まぁ数分後にはぼろくそに負けてたりして。
しかも相手が２０代前半の若者だった時には妙な怒りがこみ上げ、
ファーストガンダム放映時（1979）にまだ生まれても居ないような若造に負けるとは、
ニュータイプに夢見たあの若かりし頃・・・。
気づけばすっかりオールドタイプ・・・。

と、まぁほどほどに楽しんでおります。