組長ブログ

法人理事長による日々の適当なひとりごとや、利用されている皆さまのインタビュー記事です。

アルバイト始めました

2009年12月08日 | 日記
利用者の若者から、アルバイトを始めるという連絡をもらいました。
 これは大きな進歩です。


 利用をしている若者のほとんどは、計り知れない程の不安を背負っています。その不安は自ら作り出しているものですが、自分では不安製造をやめられないというのが彼らの悩みのひとつなのです。そしてその作り出した不安に押しつぶされそうになりながら、自分にムチ打って進んでいるようです

 そんな若者たちの一人で、やはり不安がとても強い若者ですが、短期の年末年始のアルバイトをはじめることにしたと連絡がありました
 とても嬉しいことです。アルバイトを始めるという事も、もちろん嬉しいのですが、何より自分で決めたこと、不安の渦に流されそうになりながらも、何かを決めて新しい事にチャレンジしてみようという気持ちが出たことがとても嬉しいのです。
 彼らは、自分たち自身、動きたいと思っても動けないというジレンマにさいなまれています。しかし、小さいと思われるようなことをコツコツやる事で出てくる「小さな自信の種」や「自分への信頼」・「他人への信頼」の積み重ねで、少しずつ動きが取れるようになり、何かをやろうと思えるようです。

 サポステでは、様々な機会を作っています。とても小さなことなのかもしれません。でも、少しずつ自分の本当の姿(今出来ることと出来ないこと)を知り、何が自分にとって課題なのか、何をしていくべきなのかを、人任せにせず、自分で考えていく。私たちは、そんな、自分自身で自分の事をちゃんと考える人たちと共に一緒に考え、そして一緒に悩んでいます
 
 今回、アルバイトを決めた人は、正社員で働いている人から見たら小さなことかもしれません。だけど、私たちにしてみたら、大きな一歩で、本当にすごい、すばらしい事です!!!!!
だって、この一歩が無ければもっと大きなことにチャレンジできないからです。
だからすっごく、すっごく嬉しいんです。
今も、すごく不安で心配で、バイトが始まるまでは心臓がバクバクしていることと思います。私たちもそうです。若者自身に近い気持ちがあります。
「周りの大人や教えてくれる先輩がどうかいい人でありますように!」って

でも、全ての経験がその人を成長させると思いますから、このアルバイトを通して様々なことを経験してもらいたいなって思います。
 
by 組長