「癌ってなに?」~癌と家族の記憶~

母が癌になりました。
癌など縁がないと思っていた日常が、全くひっかりかえりました since 2005/3/12~

再入院

2005-03-20 23:10:26 | 再手術
1月27日 母再入院
病室につくと これがまた違うメンツ、、。

子宮筋腫 卵巣嚢種 子宮癌その他、、、。

若い人から 年寄りまで さまざまなメンツだ、、。

 とりあえず、母をおいて帰宅。

 次の日、病院にいってみる。

隣のベットのおばさんに声をかけられる

おばさん「いやーお宅のお母さんずいぶんリラックスしてたね」

   私「どうかしましたか?」

おばさん「いやー実はね昨夜はお宅のお母さんのいびきで皆寝れなかったのよ。」

   私「え?そんなにひどかったんですか?」

おばさん「ひどいなんてもんじゃなかったよー 皆寝不足さー」

   私「そうなんですか?すみません!本当に、、」

  ってな もんで 二回目の入院だからって 油断しすぎである。
   
  こんな感じで31日は手術日である。

  一月ごとに腹を切られる、、。

   いやだろうな、、、。
   
  

再手術について

2005-03-20 01:03:45 | 再手術
1月20日 病院で検診である。
術後の経過が良好なので、本日より入浴許可がでた。
もっとも後1週間でまた入院が決まったのだが、、、。

さらに、1月31日手術が決まった。
「子宮全摘出手術」+「リンパ節切除」
+場合によっては腸の一部と大網といわれる人間の、
おなかにあるただの脂肪の層も状態をみて切除する事になる。
(余裕があったら盲腸も取る)
 婦人科としては2番目に大きな手術だそうで、手術予定時間は
 なんと5時間だ。(前回の手術の癒着も心配のため)

 先生とお話をした。
 私「先生 母の病症は癌の何期くらいなんですか?」
先生「前回 開けたとき、子宮はみてないので、なんとも言えないのですが
   よくて1期悪くて4期だと思います。」
 私「どっちなんですか?」
先生「うーむ、、。お母さんの場合腫瘍マーカーでも血液検査でも異常値は
   見つかっていなかったので 1期だと判断したいのですが、、
   こればかりは 開けてみないとなんとも言えないです。」
 私「もし4期まで進行していたとしたら、治療はどうなりますか?」
先生「もし4期なら最低2年は入院ですね、化学治療と放射線治療をして
   いただかないと いけなくなります。  
   もっとも1期で軽かった場合でも、お母さんの場合
   化学治療はやりますけどね、最低3クールは」
 私「どっちにしても 開けてみてさらに検査結果をみないとわからない
   っと言うことですね?」
先生「そうですね、、、。」

  ちなみに この間先生は目をあわせないのだ。
 そりゃあ 92%大丈夫だ!なんて 大きな事言っておきながら
 癌だったんだからねー、、、。
 無責任にもほどがあるわ!!

 まず 1月27日に入院で 31日に手術となった。
 
 術後の母の精神不安定は続き、
 誰にでもやつあたりしたり、くだらないことで怒鳴り散らしたり、、。
 ただの 更年期障害だったら どれだけ よかったことか、、、

  癌の進行がないことだけを祈った。
  
 
 

癌と家族

2005-03-19 23:00:58 | 再手術
母の告知をうけ、うちの家族はぼろぼろになっていた。

母は「私は前癌症候群だから、まだ大丈夫」

っと いっているが、、、。”癌なんだから!あんた癌ですから!”っと
私はいいたかった。
でも 言ったら大変なことになるだろう、、。

 とりあえず、退院の次の日 朝、家族の顔をみると普通に振る舞っていた
 父ですら、目が腫れていた。昨夜は21時に全員就寝していたはずだが
  「皆 声を殺して泣いていたんだろうな、、。」

  医者から
  「本人へは嘘を告知しましたので、皆さんはばれないように、
   普段道理ふるまってください。家族のサポートが大事ですから。」
   などと 言われてきたが、、、。
  それは 無理ってもんよ 先生 
  だって ショックで正直サポートどころじゃないですよ!

  実は昨晩 寝ていたはずの母が23時すぎに私の部屋にきた。

 母「正直にいってや。私癌じゃないの?」

 私「先生もいったとおり、癌じゃないよ。」

 母「ほんとに?嘘じゃないの?」

 私「なんで先生が嘘いうのさ!」

 母「そうだよねーでも、また腹切らないとだめなんだよね、、。」
  
 私「仕方ないでしょ」

 母「こうなったら、覚悟きめてもう一度切るかー!」
 って 感じで 決意は固まった様子である。

 しかし、本人より家族の心のほうが不安定である。
 覚悟をきめた母はたくましく、気丈に振る舞っている。
 それが また辛いのだ。
 でも、普段通りに振る舞わないとならない、、。
 精神的プレッシャーに負けそうになる、、。

 
   もっと もっと 強くならなくては!!