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ときめきノート

日々の生活の中で出会った通り過ぎてしまいそうな小さな出来事や風景

ときめきノートへようこそ。

こんにちは。 ときめきノートへようこそ。 はじめましてかな? そうじゃなくても、 ありがとうございます。                                                                                                                                                     

新しい松本

2008-09-17 | 旅の途中

旅先でホールを訪れるのも好きです。松本行きにあたり外せなかったのがまつもと市民芸術館。5月8月と続けて行きました。
街なかにあってふらっと立ち寄れるところが魅力。駐車スペースに制約があったとしても、街なかに人を呼び込む。こうでなきゃね。
深志神社、芸術館、松本市美術館、そしてあがたの森へ。ここはあがたの森通りと呼ばれています。そしてここの街路樹はずっと、ずーっとライラックです。風薫る頃に歩くと、紫とたまに白い花が。気持ちのいい香りがくすぐったいくらい。

芸術館。なんといっても、素晴らしい建築デザイン。正面から見るとショールームのような顔。一歩足を踏み入れると、エントランスは広々とした明るい空間が見渡せます。二階へと赤いカーペットの緩やかな階段。すぐ横の壁際にエスカレータがあっても、はじめは一歩一歩階段を上がりながら、胸が高まっていくのを感じます。今度はもっと広い空間が、ここはシアターパーク。独特の雰囲気です。空間を一人占めできて、思わず両手を広げてくるくる回りたくなります。実は私、誰もいないのをいいことに、くるくるやってしまいました。赤いベンチが散りばめられています。これまたユニークなデザイン。ちょこんと座ります。

そして夜。暗闇に包まれる建物は特にキレイ。車で通り過ぎるだけで心奪われます。暗い中、明かりの芸術にうっとりしながら、周りをとことこ歩きました。昼間と全く違う景色です。5月にしずくの形をした照明に魅せられた私は、8月には二階にある芸術館レスト井sayで夕飯を食べていました。暖かいランプ色に松本の街並みが落ち着いて映っています。
今回も時間が足りなくなって、トップガーデン(屋上の芝生)を歩けませんでした。いつか、いつかホールの中に入りたいです。肌で感じたい。ここの醍醐味は固く閉まっている扉の向こう側に広がっているのだから。

芸術館のもたらす効果は計り知れません。大きな公演を松本で観る。それは大人だけでなく、子どもにとっても幸せなことで、早いうちから大舞台の空気に触れられるなんて、もう羨ましいな。この景色も大切にしてもらいたい。



*まつもと市民芸術館は
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松本へ Part2

2008-09-10 | 旅の途中

8月。松本へは小諸経由で入りました。小諸からだと三才山(みさやま)トンネルを通って行きます。5月は松本から海野宿などを経て上田に向かいました。同じ景色でも逆コースだと違って見えます。

そのまま旧開智学校に直行、松本城のすぐ北側から歩きました。松本神社、新しい開智小学校、そして旧開智学校(国重文)と旧司祭館(県宝)。北側には図書館が見えてなかなかいい環境です。

遠くから屋根の上に八角の塔が目を引きます。白壁に水色が洒落ています。明治時代の擬洋風建築で魅了します。当時の人にはどう映ったんだろう。彫刻や照明も凝っています。足がすくんでしまう螺旋階段もあったけど、そこは立ち入り禁止。今は教育博物館になっていて、学校の歴史、教科書、建築についてなどいろんな展示がありました。

特に気になったのは、子守奉公をしていて学校に通えない子どもたちのコーナーです。学校と雇主の配慮があって、無料で字を習います。一枚の紙に平仮名だけで書かれたお礼のことばがありました。びっくりするくらいの謙虚な気持ちとひたむきさ。学校に行くのが当たり前のように育ち、のほほんとしている私も足が止まりました。

ところで、開智学校は明治9年に建てられましたが、工事費のおよそ7割が松本町民の寄付です。7割って大きいです。これからの子どもたちにかける思い、教育熱心さは今の時代に風土となって、ずっとつながっているんだろうな。長野県は教育県というイメージがどうして自分にあったのか、これで納得できました。

帰り道、路地にステキなお店を見つけたりして、暑かったりするけど歩くのも楽しい。街路樹は私の好きなカツラです。日差しのあまりの強さに焼けて、葉っぱが茶色になってる部分もあり可哀想なくらい。でも、芽吹いたばかりの柔らかな緑の頃やこれから迎える色づく季節もきっとキレイだろうな。街路樹の一本でもその町を表していて、素敵。これも松本のまちづくりだと思いました。
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松本へ

2008-09-01 | 旅の途中

大型連休に続いて再び松本です。
5月。長野自動車道を降りて中心街に入っていく時、ライラックの花が目に飛び込んできました。薄紫の花がずーっと続いています。街路樹がライラックだなんて、もうそれだけで松本が好きになっていました。今でもはじめての松本が香りとともに鮮明にあります。

松本といえば松本城。国宝です。真っ先に向かいました。
誰もが見入っています。どこから見ても絵になって、ほれぼれと見上げてしまいます。正面は月見櫓もあって優雅です。天守、乾小天守、それをつなぐ渡櫓。そして辰巳附櫓。後ろからは端正で、堀に浮かんで見える姿(通称烏城)に朱色の埋の橋(うずみのはし)が差し色になって、これも際立つ美しさです。赤と黒で引き立つんですね。



大型連休中は人、人、人。城内も人、人、人。お城に入るまで30分ぐらい並んで待って、急な階段の昇り降り。出口では暑さでへとへとになりながら、達成感のような充実が漲っていました。

周りが少し暗くなってきました。
振り返ると、天守閣が夕日を背に立っています。
日中とはまったく違う表情。墨絵のようにきれいです。

翌日また松本城に行きました。
散策している人が大勢います。堀に白鳥も泳いでいます。水面がキラキラ光っています。アツアツのくるみおやきを手に持ったまま、飽きもせずに眺めていました。

お城のある町は素敵。
天守閣があると、もっと素敵。
桜吹雪や落ち葉の音も聞きたくなる。

つづく
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小諸のまちづくり

2008-08-22 | 旅の途中

小諸城址は線路で分かれています。上田にある信濃国分寺址もそうですよね。川だけでなく線路は町を二分して、景色だけでなく人の動きを左右したりします。
小諸のまちづくりですが、整備が始まっていました。線路をくぐってすぐ左に見えるお宅も修景事業の真っ最中で、周りが覆われています。ちゃんと修景事業の説明も書かれていましたよ。

「駅・大手門周辺まちづくり整備」で小諸はがらっと表情を変えていくようです。まちづくり通信も出されていて、計画段階からの市民参加に驚き、何より感心しました。行政側の形ばかりの懇談会とはまったく違う、まさに協働です。商店街だけでなく地元の方の思い、姿勢に見習いたいと思います。そして郷土の誇りも感じました。

すぐ近くだから、駅前まで歩いてみました。駅は町の顔です。駅舎に新図書館をという話もあるようです。これからが楽しみ。


日傘を差していても暑くて、大手門では涼みながらの見学になりました。ボランティアの方が親切に説明してくださいます。急に雷鳴が近づいて気もそぞろに、駆け足になって戻りました。どうなることかと思ったけど、凄まじい風に雨がパラパラっときただけ。ボランティアさんが浅間山のなんとか空光り(空鳴り?)だから、大丈夫!と言っていたのは、本当でした。慌てていてよく聞き取れなかったけど、今度行ったら教えてもらおう。

懐古園は桜や紅葉の季節だけでなく、萌えいずる頃や白く静まりかえる時にも、きっと胸が震える瞬間があって素敵だろうな。次は時間のある限り歩きたい。そして旧本陣、旧脇本陣と北国街道も登っていきたいです。
それに丸型ポストにも会いたいな。

*小諸城大手門は
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小諸にて

2008-08-19 | 旅の途中
長野、上田、小諸、軽井沢と、どれも耳に残っている駅名です。
信越線に乗っていた頃、特急「白山」は小諸にも停まりました。
窓から見える信州の景色はとても新鮮で、ちっとも飽きることはなかった。
いつか訪れたいと思いながら、なかなか来ることができなくて、はじめての小諸です。
小諸は小諸城、城下町に宿場と歴史を感じさせ、文人も足跡を残しています。



三の門(国指定重文)は懐古園の象徴になっています。
右手に見えてくる二の丸の石垣が涼をもたらしています。
天守台にはかって三層の天守閣がありました。
大手門(国指定重文)は線路をくぐって北側、修復されたばかりです。
藤村の詩碑に草笛、草笛はやはりかなしい音色でした。

千曲川旅情のうた
 小諸なる古城のほとり
 雲白く遊子(ゆうし)かなしむ
 みどりなすはこべはもえず
 若草も藉(し)くによしなし
     ・
     ・
     ・
 千曲川いざよふ波の
 岸近き宿にのぼりつ
 濁り酒濁れる飲みて
 草枕しばし慰む

国語の教科書にも載りましたが、軽く暗唱したそうです。
隣でそらんじられると、横目でちらっとうかがってしまいます。
私はといえば百人一首と英語構文150ぐらい。
でも忘却の彼方かな。
う~ん、少し自分がさみしく感じられました。

よーし、読むぞ! 
10代の時とはきっと感じ方も違っているはず。
昔見ていた景色が今違って見えて、立ち止まってしまうように。
まずは、千曲川スケッチから始めよう。
それに、初恋だって覚えたいよ。

つづく

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しだれ桑の実

2008-07-03 | 旅の途中

誰か見ていないかな。
周りを気にしながら口に入れても、唇まで染めてしまって一目で気づかれる。
その時はうつむいたまま歩きましょう。

密かにバスケットに入れて持ち帰り、桑の実ジャムも作りましょ。
きっと幸せな気持ちになれそう。
ささやかな食卓に手作りジャムがあって、周りの人も幸せになってくれる。


飯島商店の駐車場側にしだれ桑の木があります。
道路のすぐ側だから目立つんですよ。桑の木でも枝垂れていて可愛いんです。
5月地味な花が咲いていました。
はじめは花だって気づかなかった。桑の花なんだろうと思ったくらいで。

それが6月には可愛らしい実になって、それも手の届くところに。
素敵でしょ。子どもでなくてもワクワクします。
もう7月。
今は鳥たちが食べてしまって、大きな葉っぱだけが青々と茂っているそうな。

あ~ぁ、わたしも食べたかったな、しだれ桑の実。
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三宝柑

2008-06-10 | 旅の途中

はじめて飯島商店を訪れたのは20年ぐらい前。
その時はじめて三宝柑のジュースを飲みました。
三宝柑の名前も、ジャムをジュースにして飲むのも、もちろん味も。
甘いのに爽やかで、ごくごく、ごっくん。
そう何もかもがはじめてで、スキップしていました。

今は落ち着いて、あの頃を思いながら味わいます。
お店のレトロな雰囲気も店員さんの清楚な制服や案内に立つ真っ白な作業服姿。
みんなみんな懐かしくて、やっぱり味も懐かしいのです。

今日の梅雨の晴れ間、
こんな青い空にまたあの味が清々しい香りを呼んでいます。
こんにちは 20年前のわたし。

*飯島商店は
*信州上田へようこそ
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ヴィラデストの風

2008-06-02 | 旅の途中

遠くの山たち、近くの林、ぶどう畑と林檎の花。
そして庭では原種のチューリップが出迎えてくれて、
わたしも思わず こんにちは。
横顔や後ろ姿に魅せられながら、
葉っぱであなたの名前がわかりたいの。
一段上の道に駆け上がって 風の中を歩きます。

一目でわかるアトリエに引き寄せられるように近づいても
そこには線があって、こっちに来てはいけません。
わたしも心に線を引きましょ、あっちに行ってはいけません。
もっと眺めていたいのに、もっと眺めていたくとも、
時間は待ってはくれません。

ヴィラデストの存在を知ってから、いつか訪れたいと思っていました。
そしてオーナーが玉村豊男さんだと知って、
テレビでトーク番組や雑誌の連載エッセイを目にするようになります。
そこからは気持ちだけがひとり歩きするような、そんな感じ。
車から足を一歩降ろしたその瞬間から、少女になっていました。

旅の途中で、ゆっくりすることはできませんでしたが、
次に来る時はすべてを感じたいと心から思うのです。
ケシの花が咲き始めたらしい。きっと、いろんなハーブたちもにこにこ笑っている。
そして、ぶどうはどんな表情をしているんだろう。
ふと思うのは、玉村さんと一緒に歩いている人はどんな人なんだろう。


*ヴィラデストは

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はじめて

2008-05-26 | 旅の途中

初めてはいつも新鮮で、心躍ります。

それなのに、いつの間にか慣れてしまって、さみしかったり悲しかったり。

楽しいことだけでなく、しんどいこともいっぱいあるけれど、

人は初めてにドキドキしながら、旅をしているのかもしれませんね。

わたしのはじめて

あなたのはじめて

はじめてがいっぱい


写真は荒砥城からの眺め、千曲川が流れています。

*荒砥城(あらとじょう)とは

 ***信州の青い空***
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