レモンバターの作り方:
- バターを室温で柔らかくする
- レモン汁と刻みパセリを加えて練る
- パラフィン紙で巻いて、冷蔵庫で冷やす
それはパラディンじゃなくってパラフィンだけどな。
閑話休題。
教えて!gooの方でPaladinsと言う名前のゲームの存在を教えてもらった。名前には合わない、どうやら一種のFPSのようですが。
【Paladins】PS4にPaladinsがついにきた!ざっくり説明します!【パラディンズ PS4版】
どうしてこういうタイトルにしたのかしらん。いや、別に文句あるわけじゃないんだけど、どうしても「パラディン」と言うと、やっぱ感覚的にはRPGになっちゃうんだよねぇ。
パラディン(Paladin)は、「パラティン」(palatine)、そしてラテン語の「パラティヌス」(palatinus)」から派生した語で、中世および初期近代ヨーロッパの多くの国で見られた、一定の高位にある騎士である。
本来パラディンは、古代ローマ皇帝ディオクレティアヌスによって、侍従として、また親衛隊(praetorian guard)と呼ばれる宮殿の護衛兵として作られた。中世初期には意味が変わり、ローマ教皇に仕える高官と、神聖ローマ帝国の「パラティン伯」(count palatine)と呼ばれる高位の貴族になった。同種の称号は19世紀のハンガリーで、また20世紀の初頭のドイツ帝国、イギリスでも使われた。
とまぁ、Wikipediaには記述されておりますが。RPGにおけるパラディン、とはRPGの元祖、Advanced Dungeons & Dragons由来の職業(クラス)ですよね。別に僕自身、実はリアルにAD&Dをプレイした事はないんですが、一方、昔のAD&Dのビデオゲームはやっていたんで、ある意味お馴染みです。
上の写真はレトロゲームでは傑作RPG、AD&D カース・オブ・アジュアボンドでのキャラメイキング画像なんですが。日本語で「聖騎士」と訳されていますね。種族は人間しか成れず、性格はローフルグッド。僧侶呪文を覚えたり、ターン・アンデッド出来たり、と、要するに機能的には僧侶+戦士、と言うのが元祖AD&Dでのパラディンです。
上の画像は同じく、AD&Dのビデオゲーム化、アイ・オブ・ザ・ビホルダー(スーファミ版やメガCD版もあり)のキャラクタ設定画面です。
AD&D バルダーズ・ゲートのキャラ作成画面。90年代後半のゲームなんで、先程の画像よりは良くなってる(Windows 95以降万歳!)けど、基本的な事は全て同じで、やっぱパラディンはパラディンです。
RPGマニアの人たちなら分かると思うんですが、要するにWizardryのロード(あるいは君主)と言うのの元ネタはこのAD&Dのパラディン、です。
そして、ドラクエよりAD&Dの影響の大きさが見て取れる、ファイナル・ファンタジーシリーズにもパラディン、が出てきます。
教えて!gooで「勇者と聖騎士の違いとは」と言う質問が出てましたが、勇者なんて職業はAD&Dではありません。一方、聖騎士と言うのは(パラディンとして)存在します。由緒正しいのは聖騎士/パラディンの方なんです。
そして、元ネタが何なのか明言は出来ませんが、「この素晴らしい世界に祝福を!」のダクネスの職業、クルセイダーも恐らくこのAD&Dのパラディンから影響されてるのでしょう。
ただ、なろう系ファンタジーって、設定としては「スキル制」のネタが多く、一方、昔のビデオゲームのRPGだとルーンクエスト的なスキル制RPGとかほぼ無かったんで、じゃあ、ダクネスとかの「スキル」って何が元ネタなんだか良く分かりませんけどね。最近のオンラインRPGは全然知らないんで、ひょっとしたらダクネスの「クルセイダー」の元ネタはAD&Dとは全然違うのかもしれません。
いずれにせよ、AD&D由来の聖騎士/パラディンに比べると、「勇者」ってドラクエ以降の比較的新しい概念だと思います・・・多分。
ビデオゲームのRPGで、一体「勇者」っていつ頃出てきたのかしらん。次回あたり考えてみますか。考えねーかもしれんけどよ(笑)。
まあ、「パラディン」で思い浮かべるのはこっちだよな、と言うお話でした。
写真(下): AD&D初版、プレイヤーズハンドブックによるパラディンの説明