このブログで書かれてるが。
セガはちょいちょい版権物を挟んできます。
実は「ちょいちょい」なんてモンじゃない。
任天堂のファミコン/スーファミ帝国時代を考えると、ソフト本数が遥かに劣るセガのプラットフォームでの「割合」を考えても、実はむしろ版権モノは多い方なんだ。
これはメガドラ以前のSC-3000〜マスターシステム時代の方がむしろ顕著と言えるだろう。
と言うのもセガはコンソール市場ではマイナーだ。要するに任天堂にしこたまヤラれてて売れない。
そんな中でもどういうわけか、版権モノとは言っても「マイナーなブツ」を取ってくるわけじゃあねぇんだよ。
どっちかっつーとビッグタイトルを取ってきてる。
意外とセガは営業辺りはかなり優秀だったのか・・・・・・。でも家庭用ゲーム屋としては惨敗してるけどな。
ちと紹介してみよう。
・あんみつ姫
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「あんみつ姫」と聞いて「全く知らん。それってビッグタイトルなの?」と訝しむ人もいるだろうが、間違いなくビッグタイトルだ。
実はこれ、原作は漫画なんだけど、1940年代から1950年代にかけて連載された少女漫画だ。当時はメチャクチャなヒット作だったんだな。
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時は過ぎ、1980年代後半、一種のリバイバルブームが起きる。
そんな中、往年のヒット作の再アニメ化、ってのが流行った時期があったんだわ(※1)。そこで取り上げられたのが「あんみつ姫」だった。
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制作はスタジオぴえろ。
記憶ではそこそこデカいメディアミックスが行われたと思うんだよな。テレビアニメと同時に、竹本泉による新生「あんみつ姫」の漫画連載もはじまったし、そのカラミでセガがゲームを担当したんじゃないか。
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・ゴルゴ13
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言わずと知れた作品のゲーム化だ。
まぁ、ファミコン版もある意味伝説のアレだがこっちも1980年代の黎明期のアーケードシューティングゲームみたいになっている・・・・・・。
まぁ、説明は要らんだろ。
いずれにせよ、セガは頑張って版権を取ってきた、と言う例だ。
・ハイスクール!奇面組
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まぁ、「ハイスクール!奇面組」を覚えてる人がいるかどうかは知らんが(笑)、ある世代には「懐かしい」と思うだろう。
当然これもビッグタイトルだ。しかも週刊少年ジャンプに連載されてた漫画だ。
「週刊少年ジャンプ」と言うとファミコンでは「ファミコンジャンプ」とか「ドラゴンボール」が有名で、また、初期のドラクエのプロモーションに噛んでた事もあり、任天堂陣営との蜜月っぽい印象があるが、意外な事に、単体作品、として考えてみるとセガの侵食がそこそこある(※2)。
要するに、アニメ化の際にセガがスポンサーとして名乗りを挙げ、その関係上無事にゲーム化権を入手する、と言うような流れらしい。
・北斗の拳
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これも説明は要らないだろう。「北斗の拳」だ。週刊少年ジャンプ黄金期の一作である。
これも不思議な事に、ファミコンではなく、セガのMark III用ゲームとしてリリースされている。
不思議じゃないけどな(笑)。例によってアニメのスポンサリングの関係上、ゲーム化権を入手したのだろう。
・超時空世紀オーガス
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「超時空要塞マクロス」はそこそこ有名だが、その次作「超時空世紀オーガス」はどうなんだろうねぇ。個人的にはマクロスより好きな作品なんだが・・・・・・。
このアニメ、色々と面白く、例えばプラモデルだと当時「ガンプラ」で市場を席巻した感のあるバンダイにプラモデル権を渡さず、弱くなった印象のあるアリイとイマイに二社同時にプラモデル化権を与えたりして、割にその辺も面白い印象だった(多分資金的に一社でスポンサリングするのが難しかったんだろう)。
そんな流れなのか?家庭用ゲーム会社としては弱い、マイナーなセガにゲーム化権を渡したのだろうか。不思議だ。
・スケバン刑事II
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原作はご存知、和田慎二作の少女漫画だ。
ただし、斉藤由貴主演で実写ドラマ化したものの、ある種人気が出ちゃって、その「続編」群が原作から逸脱して制作される事となる。
これはそのうち、南野陽子主演の第二作のゲーム化だ。
・・・これもスポンサリングの関係だろうか。
・天才バカボン
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ご存知、ギャグ漫画の神様、赤塚不二夫の作品のゲーム化。
ちなみに、この漫画は何度もアニメ化されているが、実はこのゲームはそれらの「アニメ化」とは全く関係がない。
セガが単独でゲーム化権を入手してゲーム化してるわけだ。
時期的にはヒジョーにビミョーなゲームではある。
とまぁ、セガのSG-3000〜マスターシステム時代のゲームは、日本国内だと170本に満たないリリース数なんだが(サードパーティもいないし・笑)、そんな中で、知ってる限りで言うと8本も版権モノを出してる(※2)と言うのはセガはある意味大健闘はしてるのだ。
大健闘してる割には全然コンソールの売り上げには反映せんかった、って事でもあるんだがな(笑)。
※1: 時系列的に言うと「あんみつ姫」は手塚治虫の「鉄腕アトム」より10年は古い作品で、当然、日本初のテレビアニメ作品「鉄腕アトム」みたいに、アニメ化される事はリバイバルブーム以前には無かった。
代わりに、実写版連続ドラマが1950年代末期に作られている。つまり、ある世代にはかなり「お馴染みの」作品なのだ。
※2: メガドライブでは「まじかる☆タルるートくん」なんかが出ている。
※3: 実はここに紹介したブツの他に「超音戦士ボーグマン」と言う版権モノがあるが、これはさすがに誰も知らんだろうから今回は省いた。悪いね。