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本日封切のクエンティン・タランティーノ監督の最新作を観てきました。
『デス・プルーフ in グラインドハウス』
"グラインドハウス"とは、「かつてアメリカの大都市周辺に数多く存在し、刺激的なインディーズ系映画ばかりを2~3本立てで上映していた劇場」のことを指すそうです。
まあ低予算なのでバイオレンスやセックスをふんだんに盛り込んだD級映画ばかりやってる映画館なのでしょう。
で、タランティーノ氏はそういうのが大好き!なので、擬似的に自作してしまったという訳で。
タランティーノというだけならどうしようかな…というところなのですが、今回は主演:カート・ラッセルということもあって勢い込んで観に行った次第。
彼が主役のカーアクション映画を見られるなんて、12チャンネル以外ではなかなか観られないですからね!
本作はタランティーノ氏のお友達、ロバート・ロドリゲス監督が担当した『プラネット・テラー in グラインドハウス』との2本競作というスタイルで、もう一本は3週間後には公開の予定とのこと。
----<以下、ネタバレあり>------
ストーリーは以下の通り。
“耐死仕様(デス・プルーフ)”車で車に乗った若い女の子を追い回して、いたぶったりブッ殺したりすると欲情する変態スタントマン・マイク(カート・ラッセル)を、ギャル軍団が逆にお仕置き!
以上。
…内容、ホントにそれだけなの。
女の子がだべってるシーン→スプラッター&カーチェイス→女の子がだべってるシーン→スプラッター&カーチェイス、以上。
一応、前後編のような体裁になっていて、前半はDJジャングル・ジュリアたちが酒場に繰り出すお話、後半はテネシーの田舎で映画製作に携わる女の子たちのお話。
今回はタランティーノ監督が得意とする時間軸をズラした構成は一切無く、ストレートなつくりとなってます。
会話のシーンでは相変わらずの長台詞に、エッチなダンスにホットな音楽と、従来のタランティーノファンであれば問題なく楽しめるところ。
ローアングルから舐めるように這い上がって行くキャメラワークは、脚フェチの方は要チェックといえるでしょう(私は違いますよ!)。
総勢10人程の美女が登場するので、これだけそろえば男性諸氏も誰かは好みのタイプに出会えるハズ(ま、全員アメリカーンな感じなんですが。監督、ぜひ栗山千明を再登板してください!)。
オキニのアノコがどーなっちゃうの?殺されちゃうの?生き残るの?といった楽しみ方もできる…という訳ですな。
それにしても、美女たちの死に様があまりにひどくて良いです。
特に最初の1人の殺し方には心臓をつかまれるような衝撃。
前半の終わり方が「エッ!!!?」という感じなので、一瞬『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の悪夢がよぎりましたが、ゾンビが出てきたりすることなく真っ当に話が進んだので一安心。
変態殺人鬼役のカート・ラッセル、中盤以降のブチ切れた演技が最高に楽しいです。
コワモテ男から一転、ナイーブ丸出し男に成り下がったり。
本作に登場する男はみな情けなくて、逆に女はみなたくましくかしましい。
そのあたりに今回、タランティーノ監督なりの風刺があるのかもしれません。
"グラインドハウス"の作品はフィルムにプリントされる本数も少なく、アメリカ中で使い回されるためにフィルムが傷んでいたり、切れてしまっていたりするそうです。
本作ではそのテイストも忠実に再現しており、急にモノクロになったりと芸が細かい。
また、それを利用してシーンを飛ばしたり、リプレイをしたりと構成が巧みです。
本作はアメリカでは前述の『プラネット・テラー』と2本同時上映ということで、かなりカットされていたようですが、日本では別々に公開されるということで、追加シーンを盛り込んだ特別版が上映されている、とのこと。
短いバージョンは観てないのでわかりませんが、少し冗長な感があったので、オリジナルバージョンの方がむしろ良いのかもしれませんな。
終盤のカーチェイスは圧巻。
それまでずーっとチープを装ってきたので、カーチェイスでは逆にそれが映像に凄みを与えています。
"擬似的なグラインドハウス"ということで、実はふんだんにお金をかけちゃったりしているんでしょう。
それがチープな雰囲気にくるまれることで逆におっかなく感じる。
ラストは超力技で締めくくって、逆に清々しい程。
ためてためてドカーン!
爆笑モノです。
新宿のかなりせまっ苦しい映画館で見たのですが、封切初日ということもあって割と映画好きっぽい客層。
タランティーノに優しい空気が満ちていたせいか、エンドタイトルが出た時は場内に拍手と笑いが巻き起こりました。
個人的には『キル・ビル』よりも全然、面白いと感じました。
あまり集中して映画を観る気力が無い時など特にお薦め。
ガールズパワー大炸裂で、見終わった後は爽快になりますよ。
『デス・プルーフ in グラインドハウス』
"グラインドハウス"とは、「かつてアメリカの大都市周辺に数多く存在し、刺激的なインディーズ系映画ばかりを2~3本立てで上映していた劇場」のことを指すそうです。
まあ低予算なのでバイオレンスやセックスをふんだんに盛り込んだD級映画ばかりやってる映画館なのでしょう。
で、タランティーノ氏はそういうのが大好き!なので、擬似的に自作してしまったという訳で。
タランティーノというだけならどうしようかな…というところなのですが、今回は主演:カート・ラッセルということもあって勢い込んで観に行った次第。
彼が主役のカーアクション映画を見られるなんて、12チャンネル以外ではなかなか観られないですからね!
本作はタランティーノ氏のお友達、ロバート・ロドリゲス監督が担当した『プラネット・テラー in グラインドハウス』との2本競作というスタイルで、もう一本は3週間後には公開の予定とのこと。
----<以下、ネタバレあり>------
ストーリーは以下の通り。
“耐死仕様(デス・プルーフ)”車で車に乗った若い女の子を追い回して、いたぶったりブッ殺したりすると欲情する変態スタントマン・マイク(カート・ラッセル)を、ギャル軍団が逆にお仕置き!
以上。
…内容、ホントにそれだけなの。
女の子がだべってるシーン→スプラッター&カーチェイス→女の子がだべってるシーン→スプラッター&カーチェイス、以上。
一応、前後編のような体裁になっていて、前半はDJジャングル・ジュリアたちが酒場に繰り出すお話、後半はテネシーの田舎で映画製作に携わる女の子たちのお話。
今回はタランティーノ監督が得意とする時間軸をズラした構成は一切無く、ストレートなつくりとなってます。
会話のシーンでは相変わらずの長台詞に、エッチなダンスにホットな音楽と、従来のタランティーノファンであれば問題なく楽しめるところ。
ローアングルから舐めるように這い上がって行くキャメラワークは、脚フェチの方は要チェックといえるでしょう(私は違いますよ!)。
総勢10人程の美女が登場するので、これだけそろえば男性諸氏も誰かは好みのタイプに出会えるハズ(ま、全員アメリカーンな感じなんですが。監督、ぜひ栗山千明を再登板してください!)。
オキニのアノコがどーなっちゃうの?殺されちゃうの?生き残るの?といった楽しみ方もできる…という訳ですな。
それにしても、美女たちの死に様があまりにひどくて良いです。
特に最初の1人の殺し方には心臓をつかまれるような衝撃。
前半の終わり方が「エッ!!!?」という感じなので、一瞬『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の悪夢がよぎりましたが、ゾンビが出てきたりすることなく真っ当に話が進んだので一安心。
変態殺人鬼役のカート・ラッセル、中盤以降のブチ切れた演技が最高に楽しいです。
コワモテ男から一転、ナイーブ丸出し男に成り下がったり。
本作に登場する男はみな情けなくて、逆に女はみなたくましくかしましい。
そのあたりに今回、タランティーノ監督なりの風刺があるのかもしれません。
"グラインドハウス"の作品はフィルムにプリントされる本数も少なく、アメリカ中で使い回されるためにフィルムが傷んでいたり、切れてしまっていたりするそうです。
本作ではそのテイストも忠実に再現しており、急にモノクロになったりと芸が細かい。
また、それを利用してシーンを飛ばしたり、リプレイをしたりと構成が巧みです。
本作はアメリカでは前述の『プラネット・テラー』と2本同時上映ということで、かなりカットされていたようですが、日本では別々に公開されるということで、追加シーンを盛り込んだ特別版が上映されている、とのこと。
短いバージョンは観てないのでわかりませんが、少し冗長な感があったので、オリジナルバージョンの方がむしろ良いのかもしれませんな。
終盤のカーチェイスは圧巻。
それまでずーっとチープを装ってきたので、カーチェイスでは逆にそれが映像に凄みを与えています。
"擬似的なグラインドハウス"ということで、実はふんだんにお金をかけちゃったりしているんでしょう。
それがチープな雰囲気にくるまれることで逆におっかなく感じる。
ラストは超力技で締めくくって、逆に清々しい程。
ためてためてドカーン!
爆笑モノです。
新宿のかなりせまっ苦しい映画館で見たのですが、封切初日ということもあって割と映画好きっぽい客層。
タランティーノに優しい空気が満ちていたせいか、エンドタイトルが出た時は場内に拍手と笑いが巻き起こりました。
個人的には『キル・ビル』よりも全然、面白いと感じました。
あまり集中して映画を観る気力が無い時など特にお薦め。
ガールズパワー大炸裂で、見終わった後は爽快になりますよ。
ちなみに私は先週、
デビッド・リンチの
「インランド・エンパイア」を観てきましたが、
こちらは相変わらず難解で説明少なく、
聴衆ほったらかしの孤高な作品でした。
俺ら世代の映画好きではよく名の挙がる方々ですね。
そしてどちらも観る人を選ぶという…。
個人的にリンチは苦手かな。。
是非観に行ってください。
そして『プラネット・テラー』を観に行こう!