1985年、最初は「クリスマスリース」のお正月版で「お正月リース」としてスタート
しました。なので、ただただ縄を丸く（ドーナッツ型）に組み、松竹梅を中心に
千両、万両、福寿草、寒菊、水仙などを飾り付けました。これが3年くらい。
次に縄の部分に変化をつけ始めました。オブジェのようにあっちに捻りこっちに
捻り、縄だけでも面白い形が出来上がりました。しかし、色々取り付けると、
その面白さが隠れてしまいます。
また、元の極々シンプルな平凡な組み方に戻しました。量産するのに、いちいち
くねくねと複雑な形を作りアーティストになっても仕方がありません。
今度は取り付けるお花類をシックにしたり（その頃はアンティークと呼んでいました）
光り物を使ったりで、よりオシャレ感を強化しました。これも3年くらい。
次に縄だけではなく、リースに使うような蔓、流木、逆に金属、木材、
それらをペイント、大きなキャスケードブーケのようなお正月飾りも作りました。
景気も良い時代で「ウチのドアは兎に角大きいんだ」というお客様も増え、
特注で、縄を3本とか5本とか使った大きなお正月飾りも作りました。
それに伴い、１つのお正月飾りに水引も200～500本以上使ったり、紐も贅沢に
使ったり、材料もドサっと取り付けました。縄もナチュラルだけでなくペイントしました。
次に、モンステラのような大きなリーフにお正月材料を取り付けることを思いつきました。
突然、「何故縄って丸めなきゃいけないんだ？真っ直ぐ一直線もいいんじゃない？」
これが当たり、一直線のお正月飾りが中心の時代に入りました。
開きのドアが圧倒的に多くなった時代には縦長ということみたいです。
これまで、地元の農家さんに作っていただいていた縄から、輸入ものの
「稲」でない素材に移行しました。メーカー側も染めたイグサの縄を
生産し始めました。
次の疑問は「何故みんなドーナッツ型なんだ？中を埋めちゃダメなのかな？」
と、中までギッシリと松を埋め込んだお正月飾りを考えました。これも3年。
そして今年は丸い縄の縄の上から内側に向かって飾り物を取り付けてきたが
外側に向かって出していくとどうなるんだろうということでできたのが
「扇形」の作品です。お陰さまで大好評です。それと並行して、プラスティックの
正方形厚さ5センチのベース、プラスティック感はいかん、何とかせにゃと
表面に布を貼りました。こちらもネットで好評です。
こんな歴史の中で今日があるのですが、まだまだ、危険が伴いますが、素材的には
石、鉄、ガラス、焼き物などが考えられます。35年前、原点である「松竹梅」を
考えました。「松」「竹」「梅」それぞれにどんな意味があるのだろう、3つ合わせて
「松竹梅」として使うのはどんな意味があるのだろう。この「松竹梅」もインド医学から
端を発しているのに、ネット検索するとどこも「中国発」になっているのは
何故なんだろからスタートしました。
本日、お正月飾りではありませんが、もう一つ面白いことがありました。
花嫁様チョイスのお花を形にしてみました。
50年近く、コロニアル、ラウンド、キャスケードとブライダルブーケも
色々な形でお作りしてきましたが、お店側のリードとかお勧めではなく
グイグイと花嫁様がお花を選ぶ、「これでザックリ作ってください」
みたいなブーケ、フリーフォームの１つかもしれません。
これはブライダルブーケの起こりから考えるとマンザラ間違えではないのかも
しれません。本来は花婿様が、結婚式の朝、野原で香りの良い白いお花を摘み
束ねて、花嫁衣裳でご自宅でお待ちの花嫁をむかえにゆく時にお渡しになる
わけですから、ザックリとギコチナイ感溢れるスタイルで良いのではと言う思いが
日毎強くなっています。ブライダルブーケ革命ですか？いろいろ調べて突き詰めて
行くとそんなゴールが見えてきます。（ということは男性が用意するってことですよ）
それにしても、お二人であれだけお喜びくださったのは嬉しいですね。
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お花自体をご自分で白い布から染めて作ってみたい方に
「深雪アートフラワー材料のページ」が、リニューアルしました。
アートフラワー材料とは白い布をカットして染めてコテをあててお花を
お作りになる方々の材料です。現在国内でも品揃えよく取り扱っているショップが
少なくなり、皆さん、販売店探しにお困りのようです。
そんな方が貴方のまわりにいらっしゃいましたら、是非ご紹介ください。
「コサージュのページ」もリニューアル完成しました。
松坂屋・静岡店 北館2階 マーガレットハウス
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