@りえ記

観劇と気になる記

レ・ミゼラブル

2005年12月25日 | 観劇記
レ・ミゼラブル@梅田芸術劇場
12/24 12:00,12/25 12:00

5月にやっぱりLes Mis.が好き・・・と思い直したので12月に行くことにしました。
今回は、東京で見損ねた岸アンジョルラスとコングテナルディエ、大阪限定キャストの西浦コゼットと田中利花テナルディエ夫人を観るのがメインテーマ。
(マニアなので)
ぷちオールドファンにはうれしい赤タイの岸アンジョルラスは、噂どおり歌声も堂々としてて獅子の風格があり、なんといっても「国を憂えるリーダー」ぶりがよかったです。
コングさんのテナルディエは、私はリリパット・アーミーIIでは「いい人」の役しか見たことがなかったのですが、日本人には珍しいタイプの味のあるイイ声な上に見事な悪漢ぶりで、かなり気に入りました。
田中利花さんのテナルディエ夫人は、隠し切れない人の好さみたいなものがにじみ出ているあたりが、少し物足りない気もしましたが・・・原作だとこのくらいなんですよね。
西浦コゼットは初々しかったです。
名古屋はお休みして、4月の東京はまた1回観る予定です。
1月の大阪遠征をとりやめたので最後に残った新キャスト「藤岡マリウス」を観るために(笑)。

34丁目の奇跡

2005年12月17日 | 観劇記
34丁目の奇跡@アートスフィア
12月17日(土)13:00

父親と母親、娘2人の4人家族にある日サンタが降ってくる。
サンタを追い出そうとする父親に対抗して娘2人が大作戦・・・
というのが、ポスターを観て思い描いてたマイ34丁目の奇跡のお話。
観たらぜんぜん違ってました(笑)。

母1人子1人と退役軍人で弁護士成り立ての若い男とサンタさんのお話。
超常現象のような「奇跡」はひとつもありませんが、法廷モノの要素もあって
観終わった後、暖かい気持ちになれる作品でした。
この作品なら自分のご贔屓さんが出てても、通うのツラくないほどです。
何度も上演されるのもわかります。

ナチュラル・ボーン・サンタ?と思うほどの宝田さんのサンタさんが本当にステキで、ちょっとクラクラきます(笑)。
弁護士の別所さんも、キャリア・ウーマンの愛華さんもハマり役でした。
来年もあったら、なるべく観たい作品です。(こういうのが増えていく・・・)

ジキル&ハイド

2005年12月11日 | 観劇記
ジキル&ハイド@日生劇場 12月11日 13:30

ジンクスといっていいものかわかりませんが、
○○するときに決まって○○が起こる・・・ということがありますよね?

前回、ジキル&ハイドを観たとき、私は自分の取った日を勘違いしており
そのため、持っていたチケットは友人に引き取ってもらって、自分は
取っていたつもりの日にチケット窓口の近くに「チケット譲ってください」と
書いた紙を持って立ったという思い出が・・・。(完売していた公演だったので)
都合よく、急に見れなくなった人のチケットを譲ってもらえたので、いい思い出に
なってます。
そんなことがあったのに! 今回もまた自分の取った日を勘違いしていて、取り直すハメに。今回はカブっていた公演の方が取り直ししやすかったのでそうしました。ダメですねえ。

さて前置きが長くなりましたが、今回の3演目です。
初演、再演で敵役をやっていた石川禅さんが、今回は主人公、ジキル博士の親友役。これは見ないわけにはいきません。

この作品は薬の力で二重人格になってしまった善良なジキル博士と悪人ハイド氏を描くスティーブンソンの有名な「ジキル博士とハイド氏」をミュージカル化したもの。
ジキル&ハイド、エマ、ルーシーの主要人物のソロ曲は当然魅力的な曲が多いのですが、「ファサード(仮面)」などのアンサンブルソングがなかなか迫力で、私のアンサンブル好きのツボをついてくれるのです。
アンサンブル役者の皆さんも多少の入れ替わりはあるものの、ほぼ同じメンバーでやっているので、今回は3演目の充実がヒシヒシと伝わってくる出来で、カンパニー全体が、いい意味で熟成してきているなあというオーラが心地よかったです。

楽しみにしてた石川禅さんのジョンですが、期待に違わずよかったです。
「笑い」の間もうまいです。役作りとしては「好人物」、「良き家庭人」の印象。
「凡人であるが故の逞しさとか脛さ」が感じられるこの役作りのおかげでジキル博士の「天才であるが故の脆さや弱さ」が、いっそう哀しく思えて思わずジキル博士に感情移入してしまいました。
 ジョンという役は「彼だけがジキルを理解できるただ1人の友人」というアプローチもあると思うのですが(ラストにジキルが彼に自分の人生を委ねるあたり)、禅さんのような人物像も別角度で効果的だなあと思いました。

 禅さん同様、楽しみにしていた鈴木蘭々さんのエマですが、「ユーリンタウン」、「キレイ」はとてもよかったのだけど、今回でセリフ回しが一通りしかないんだなあ・・・ということがわかって、軽いショックを受けました。
 まあエマって結構、不思議キャラなので雰囲気はよくできていましたし、澄んだのびやかな高音は、やっぱり好きです。
 4演目があったらまた観たいです。

プレイバックpart2~屋上の天使~

2005年12月10日 | 観劇記
12月10日(土)19:00ほか

 公開されたストーリーを見たときは、難しい三題話のようで、これ、収集つくんかいな? と思っていたのですが、上演時間が2時間弱とわかり更にその不安は大きくなり(笑)実は観ている間も、時間内に全てのコトが収まるのか?と半信半疑だったのですが、一応、すべてのエピソードはカタがついた感じで終演を迎え、ラストに嬉しいサプライズの演出もあり、見終わった後の気分はよかったです。
 懐かしい曲満載で、ナマで今陽子さんの「恋の季節」も聞けたし、Rollyさんのキャラは、おもろ哀しくて。
 西村さんは高校生から初老の管理人、空中ブランコ(乗らないけど)乗りと、いろんなキャラをやっていたので、出番は多め。
 サタデーナイトフィーバーのジョーイ以来の、登場人物のなかで一番人間性が・・・な役(マミちゃん、こんなヤツについていっても幸せになれないよ!といつも見ながら呟いていた)でしたが、日本の作品らしく、ジャベールと違ってラストシーンもみんなの仲間に入れてもらえるのです(恋人のマミちゃんが幸せそうなのでよかったです)。
 主役の高畑充希ちゃんは初舞台とは思えないほど堂々としていて、フィギュアの浅田真央ちゃんといい、最近の子は大舞台で萎縮することなく実力を発揮できるのだなと改めて感心しました。
 昔に比べて今の子は○○ができない、とか否定的ことがニュースに取り上げられることが多いけど、昔の子に比べて今の子が優れているところもたくさんあるんだろうな、と当たり前のことを思ったりしました。


母・肝っ玉とその子供たち

2005年12月10日 | 観劇記
12月10日(土)13:00 新国立劇場中劇場

 私はブレヒトが好きです。
 どのくらい好きかといえば上京日程にあうときに自分が気に入ってる役者が出ていれば、必ず見たいと思うぐらい。(今回は大竹しのぶさんと福井貴一さん)
 この話なんて、確かにストーリーラインだけを追えば、救いようがないことこの上ないのだけど、まあ人生ってそういうことが少なくないし、その中で転びながらも生きていかなきゃいけない人間の哀しさや逞しさに心うたれるものがあるのですよ。
 この作品は、2000年に俳優座劇場で栗原小巻さんのアンナで1度見ています。
そのときのタイトルは「肝っ玉おっかあとその子供たち」だったと思う。
 これを観るまで私は「肝っ玉おっかあ」といえば、京塚昌子さんのような(年がバレる)ぽっちゃりとした「おかあさん」を想像していたのですが、栗原さんの肝っ玉おっかあは、母というより女のベクトルが強い役作りでびっくりしました。
 今回の大竹しのぶさんのアンナは、とにかく「母」。
 ハムレットの台詞をもじれば「愚かで強く、そして哀しい・・・汝の名は"母"」といったところでしょうか。
 どうしようもなく母であるが故に、むしろ子供たちを失っていかなければいけない「戦争」の虚しさも感じつつ・・・。
 大竹しのぶさんのアンナの他にも、秋山奈津子さんの娼婦(より年を経てからの妖怪マダムぶりが圧巻)や山崎一さんの従軍牧師、福井貴一さんの軍の料理人と実力ある役者陣もそろっていて見ごたえ十分。
 アンナの娘役の中村美貴ちゃんについては、ピーターパン、こまつ座と観てきて成長いちじるしい姿をまぶしく思ってましたが、今回の魂のこもった演技にはただ感じ入るばかりでした。すごい。

12月の観劇予定

2005年12月07日 | 今月の観劇予定
10日昼 肝っ玉とその子供たち@新国立劇場
10日夜 プレイバックpart2~屋上の天使~@国際フォーラム
11日昼 ジキル&ハイド@日生劇場
11日夜 プレイバックpart2~屋上の天使~@国際フォーラム
16日夜 12人の優しい日本人@PARCO劇場
17日昼 34丁目の奇跡@アートスフィア
17日夜 プレイバックpart2~屋上の天使~@国際フォーラム
18日昼 プレイバックpart2~屋上の天使~@国際フォーラム
24日昼 レ・ミゼラブル@梅田芸術劇場
25日昼 レ・ミゼラブル@梅田芸術劇場