@りえ記

観劇と気になる記

オセロー

2007年01月28日 | 観劇記
オセロー@ももちパレス
1月28日(日)13:30

シェイクスピアの有名な作品ですが、実は初見。
オセロゲームの名前の由来ということぐらいは知っていましたが、筋立てもあまり知らず、観る前は悪漢オセローが悪知恵でのしあがっていくピカレスク・ロマンな気がしていたのですが、間違いでした。
悪いのは部下のウソつき男、イアーゴで、オセローはむしろ実直で正しい男。
それだけにウソつき男にだまされ彼も彼の妻デスデモーナも不幸になっていく様が可哀想なストーリーでした。
これまで観たシェイクスピアのなかで一番、何にも悪くないのに不幸になっていく・・・悲劇かもしれません。
観た後で、劇場近くのかんじのいいカフェにいきました。
ドコモショップの間の小道をちょっと入ったところです。

ケーキもおいしかったし、販売もしている手作りの陶器がなんともいいかんじ。
(ああ、こういうときに写真を撮っておくといいのよねえ・・・・)


マリー・アントワネット

2007年01月27日 | 観劇記
1月27日(土)12:00
マリー・アントワネット@博多座

学生時代の友人&先輩、私をいれて計4人で観劇。
12月に観たときいろいろナゾなところはあるものの、噂ほどひどくはないなあと思ったこの作品ですが、まあナゾな部分は変わってないものの、ラストに向かう涼風さんのマリー・アントワネットの表情に引き込まれるところがあって、前より満足度が高かったです。

山路さんのボーマルシェの「2月の花形歌舞伎におされて、どうもトークが和風になってきとるばい」みたいな、ご当地ネタも面白かったし。
一緒に観た友人にも「面白かった」と、結構好評でした。

あと2、3回観たら「すべての黒幕はアクセルだった」というネタでミニ小説が1本書けそうですが、もう観る予定ないしなー。

CLUB SEVEN-SP

2007年01月21日 | 観劇記
1月20日(土)18:00
1月21日(日)18:00
品川プリンスホテル ステラボール

今年のクラブセブンは、いつものクラブeXではなくてお隣のステラボール。
クラブeXが空いてなかったそうなんで、しょうがないんですが、やっぱりこの作品には大きすぎな感は否めませんでしたが・・・まあ、やっぱり始まっちゃうと楽しい。

最初の不動産屋のコントは、レイ・ブラッドベリのSF掌編みたいで好きでした。
コーラスラインのパロディも過去のキャラ勢ぞろいで、SPならでは感高し。
CFYのパロディもよかったなあ。こうして観ると本家で西村さんのボビーも観たくなる不思議。ウェスタンな格好はいつもながら似合いますねえ。

月刊ミュージカルで初の二枚目!という評判の恒例・ミニミュージカルは、西村さんの演じるリュックが吉野さん演じるセザールの頭を割ったのと、西村さんの身体が「実は生きていたんだよーん」なんて言えないくらいメタメタにやられているのを観て、手塚治虫的な展開が予想されたのですが、そのとおりで・・・。
それで切なさ倍増ラストの「カミーユ、君は幸せに」のセリフに一層泣けたりもするんですが、やっぱりハッピーエンドが観たかったかも。あるいはセザールとリュックの友情とか。

歴史好きとしてはセザールがチェーザレのフランス読みなんで、法王アレッサンドロ6世を父に持つ、毒薬王チェーザレ・ボルジアをモデルにしたんだろうなというあたりが興味深かったです。
お父さんの名前は違ってましたが(笑)。

50音順はお笑いネタ&ジャ○ーズネタ満載でしたね。
特にオリラジはハマってましたね。
次は友近の「アテレコされた外国役者」ネタを希望(笑)。






タイタニック THE MUSICAL

2007年01月21日 | 観劇記
1月21日(日)12:30
東京国際フォーラム ホールC

去年の「グランドホテル」に引き続き、今年は「タイタニック」!
出演者も数名しか把握していなかったし、ブロードウェイの評判はいまいちだったような・・・という記憶から、あんまり期待していなかったのですが、すごいツボ満載の作品でした。

アニメ「宝島」のレーザディスクBOXを所有している身としては、海洋モノ、船モノってだけで、すでに「つかみはOK」。

さらに史実でもう帰られない、ひたひたと忍び寄る最期のときに向かって知らずに突き進む人間たちの群像劇は、誰にフォーカスをあてても胸に迫ってきます。
ただ本当に群像劇で、船客、乗組員と均等に描かれているので、主要人物を中心に一本筋の通った作品が好きな人には、ぼやけた印象をもたれてしまうかも。
でも私は誰もが主人公になりうるこの作りがむしろ好き。
登場人物の中では、好きな役者さんが演じていたこともあってベンジャミン・グッゲンハイム氏に思い入れしてしまいました。
自ら船に残ることを選んだ一等船客の紳士ぶりは美しくて胸をうたれました。
自分はその最期のときに、こんなに悠然でいられるだろうかとか考えたり。
あとで救命ボートにはたくさんの空席があったことなどが紹介されると、あの人たちはもっと「生」にしがみつくべきだったのではとか、人間としてそれが正しいのではという気もするのですが、そうするとパニックでもっと大勢の人が助からなかったりするかもしれない。

岡幸二郎さん演じる好青年のボイラー係とちょっと自閉症はいってるようなの鈴木綜馬さん演じる通信士のふれあいは可愛かったですね。

この作品のこのひとこと。
原田優一くん演じるベルボーイの「まもなくサービスいたします」。

ロープ

2007年01月20日 | 観劇記
1月20日(土)14:00
シアターコクーン

ホントはこまつ座を観るはずだったのですが、初日延期のためこちらに。
念のためキープしておいてよかった!
12月に一緒に観た友人に聞いて? だった3時間で滅んだミライの人たちの名前、今回はしっかり目に刻みこんできました。
見えない相手からの指示で何かの役割を演じる人間、実況により他人事になる現実、劇画化され擬音と効果線に置き換えられてしまうライブ感、もっともっとを望む電波のむこうの善意の観衆、誰もがやめたいと思ってるのにやめられない戦争・・・が身につまされるものの、ミライからたましいを受け取り、ミライへ向かう姿に救われます。

橋本じゅんさんと藤原竜也くんのコンビは相変わらずほほえましい。
中村まことさん、これまでヘナヘナキャラで観ることが多かったので、この作品のような硬質な役作りの巧みさに唸りました。
次にどの作品で観るかわからないですが(阿佐スパにでてくれるかしらん)、次にどんな顔を見せてくれるのか楽しみです。

この作品のこのひとこと。「少しは家にもお金をいれてくださーい」(笑)。

朧の森に棲む鬼

2007年01月19日 | 観劇記
1月19日(金)18:00

もう詰め込んだ予定に入らないから観ないつもりでいたのですが、マクベス+リチャードIII世と聞いて、ぷちリチャードIII世マニアとしては、観ないわけにはいかない・・・と思っていたところに、都合がつきそうな日程のチケットが降ってきました。

観てよかったー。
実際に観るとマクベス+リチャードIII世+大江山花伝でしたね。
平安京(エーアン)とオーエ国。
ときどき見え隠れするマクベスとリチャードIII世の部分にわくわく。
オボロヒ、オボロミ、オボロツなんて遊びも面白い。
大江山は嘘(Lie)→ライ→頼光からの発想なのか、逆か。
金太郎こと坂田金時をはじめとした四天王も茨木童子(バラキ)も酒呑童子(シュテン)もいて。
AKUROの時代から200年ぐらいたった後もまだ、都とまつろわぬものの争いは続いているんだなあとか思ったり。

ライが徹頭徹尾悪い男なのがよかたですね。
昔の新感線は女怪モノが多かったけど、悪漢モノ。
染五郎さんの存在が、中島かずきさんにこれを書かせたんだろうなという、お互いの才能を引きだしあっている感は心地よくもあります。

眠れぬ夜のホンキートンク・ブルース

2007年01月14日 | 観劇記
眠れぬ夜のホンキートンク・ブルース@西鉄ホール
1月14日15:00

ホストクラブの話なのですが7日に観た「昔はみんなリーだった」と、すごくテイストが近いお話です。
80年代に中高時代を迎えている人間なら、懐かしい時代感とでもいうのかな。
ちょっとバカで、不器用な愛すべき過去の自分とその先にいる今の自分。

「夜空のムコウ」ではないけれど、あのころの自分が今の自分を観てどう思うかとか、今の自分はあのころの自分に胸をはれるかなんて、考えてしまったり。

昔はみんなリーだった

2007年01月07日 | 観劇記
1月7日14:00 昔はみんなリーだった@福岡市民会館

いやー、自転車で行ける距離にある劇場で大王の作品が観れるなんて幸せだなあ。
いつもピクニックで取ると福岡市民会館では10列以降なのに、今回は5列目センターブロック。何か取り扱いが変わったのかもしれません。

ラストや展開はバレバレだけど(笑)、中学生時代の「○○だった自分」を思い出して、恥ずかしいような、いとおしいような気持ちにしてくれる作品。

人物ではないけど私はバカなマンガ&アニメファンだったよな。
やはりファンではない人には意味のないアイテムに胸をときめかせていたし、何駅も自転車をこいで、探し回ったよな、とか。

まあ福岡は池田成志さんの地元ですので、そういうお楽しみもありました。
ダメユキの瀬川くんが客席に降りてインタビューするシーンがあるんですが、あやうく池田さんのお父さんにしそうになって「それはウチの親父、きかんでよか」と(笑)。(ホントにお父さんだったかは知りません)
瀬川くん→板尾さんというのはいいチョイスのキャストだなあ、とも思いました。

1月の観劇予定

2007年01月01日 | 観劇記
2006年12月はパスです。
すみません。

1月の予定は
1月07日14:00 昔はみんなリーだった@福岡市民会館
1月14日15:00 眠れぬ夜のホンキートンクブルース@西鉄ホール
1月15日19:00 tekkan&KENTAROライブ
1月19日18:00 朧の森に棲む鬼@新橋演舞場
1月20日14:00 ロープ@シアターコクーン
1月20日18:00 CLUB SEVEN-SP@品川プリンスステラボール
1月21日13:00 タイタニック@国際フォーラムホールC
1月21日18:00 CLUB SEVEN-SP@品川プリンスステラボール
1月27日12:00 マリー・アントワネット

になります。
滞りなく更新・・・したいなあ!