@りえ記

観劇と気になる記

志村魂&セントレア2

2006年04月30日 | 観劇記
沖縄に出かける前に、宿題をすませて行こうと思います・

志村魂
@東京芸術劇場4月8日(土)夜、9日(日)夜
@中日劇場29日(土)夜、30日(日)昼

超がつくほど有名な志村けんさん一座の旗揚げ公演。
これがなくちゃね、のバカ殿様、コント、松竹名作人情芝居の「一姫二太郎三かぼちゃ」の3部構成のステージです。演出はラサール石井さん。
コントには、人気劇作家ケラリーノ・サンドロビッチさん作のものもあるあたりが興味深いところ。
東京に2週行くという選択肢もありましたが、せっかくN2の記念日に、西村さんの公演があるのに、行かないというのももったいない気がして、東京1回、名古屋1回にすることにしました。

だちょう倶楽部の3人さんのお客さんとの掛け合いの後、幕が開いて、腰元を引き連れたお小姓姿の西村さんが踊りながら登場・・・面白すぎ。
バカ殿さまはTVで見るのと同じネタなんですが、やはり志村けんさんはすごい。
4回が4回と違って見えるんですね・・・いや、冷静にみると同じネタなんですが、料理や隠し味が違うので、同じに観えない。「間」が絶妙だったりして笑ってしまうんですねえ。
東京で観たときはなかった、志村さんの「マイ・ブーム」が名古屋で「ペリカンの啼き声」になってたのも面白かったですね。
アレ、いつから言ってるんだろうなあ。「だあぁあー」って。

コントはCLUB SEVENみたいな音楽&新体操の家族コントに、おなじみ「ハゲるにもほどがある」コント、刑事になりたい人たちのナンセンスコント、付き添いひーちゃんばあさんコント。刑事になりたい人たちコントは、役者さんたちが大道具、小道具を運びつつ、場面転換をダンスとマイムで表現するのですが、西村さんがリーダ格のようで、サボってる人を怒ったりしていて、こういうキャラは合うなあ・・・としみじみ思いました。寺門さんと西村さんのコント「取調室」も、落ちてないけど(そういう脚本だから)ホントのコントみたいで楽しかったですね。

2幕は志村さんの三味線演奏から。
上妻宏光さんに習っているそうで、照明との掛け合い、ラストのビックリなど志村さんらしい味付けはあるものの、演奏は素人の耳には、初めて1年とは思えないほど見事でした。

お芝居は、頭のいい兄弟と田舎に残って両親の面倒を見ている出来の悪い三男の物語です。セットなんて、ウチの母親の実家の座敷にそっくりで、(鴨居の写真とか仏壇とか)ホントにありそう。
志村さんの演じる三郎さんも、実際に自分の親戚だったら好意的になれないだろうなあ・・・と思うのですが、それでも毎回ぐっときて、泣いたり涙ぐんだりしてしまうのです。
何故だろうと考えてみたのですが、きっと三郎さんの不器用な真直ぐさみたいなモノに心を打たれるんじゃないかと。

バカ殿は海外でも人気だそうですが、この志村魂で、自分の中の泣き笑いの感性が確実に、昭和の日本に育まれてモノだということを再確認した次第であります。
当たり前だけど。

セントレアではちょっと時間があったので、スカイデッキで飛行機を眺めました。
ロボットコーナーを見逃したのが残念。
次回の課題としましょう。

セントレア満喫

2006年04月29日 | 旅ネタ
4月29日と30日名古屋遠征してきました。
今回、目的のひとつはセントレア。1月のBAT BOY遠征のときにも
利用しましたが、そのときは昼公演だったので、そんなにゆっくり
できなかったので、夜公演のみの今回こそは! と思っていました。

博多出発の際に大失敗に気がつくということがあったのですが
あまりのマヌケぶりにここに書く気にもなりません。
(しかも出発直前まで気がつくなんて!)
もう2度としないことを祈るばかり・・・。

到着が11時半ぐらい。小腹が空いたので、その場で焼いてもらえる焼きはんぺん
海老を食べました。海老がぷりぷりでおいしかったけど、も少し小さい方が飽きがこないかも。

その後、開港時話題だったお風呂へ。
入浴料は900円。タオルを持ってなかったので250円で購入。
東京のラクーア同様、中の精算はすべてリストバンドでできるようになってます。
まあ、お風呂でちゃえば、お財布もってるんだけどね。

女風呂では滑走するとこだけで、飛び立つところは見えないのが残念。
男風呂だと見えるのかな??
まあお風呂のサイズも種類も手ごろで、海外旅行の後に入ると気持ちいいだろうなあ。
しばらく行ってないし、次にいついけるかわからないけど、次に行くときはセントレア経由でもいいかも。

こういう施設が東京、名古屋、大阪の駅にあれば、深夜バスでついた後の人間にはうれしいのになあ。
ごぉおおっと飛行機の爆音が聞こえるので、ここまで聞こえるのか? と思ったけれど、わざわざ中継してるんだそうです。(受付の横にそれをとりあげた新聞記事が張ってあった)
お風呂から出て、昼食。角燈亭(らんたんてい)というスパゲティ屋さんです。
ちょっと自分の中にスープスパが食べたいプチブームが起こってまして・・・。
季節限定のアスパラとホウレンソウとベーコンのバタースープスパゲティを頼んだのですが、これが「久しぶりにおいしいスパゲティを食べた!」と思わせてくれるモノでした。(例のごとく写真をとるのを忘れました)
パスタはちょっと固めなのですが、スープがとにかくおいしかったです。
バタースープなのでこってりしているかと思ったのですが、むしろあっさりで食べやすかったです。
近くにこんなパスタ屋さんがあるといいのになあ。

そのほかにもセントレアには面白そうなお店が江戸時代の街並みのような概観で並んでいて、うろうろしても楽しめます。

気になったけど、食べなかったモノは、八丁味噌ソフトクリームと名古屋コーチンフランクフルトです。

スーパーマーケット三国志

2006年04月23日 | 観劇記
スーパーマーケット三国志@西鉄ホール
4月23日(日)14:00

私にとっては2度目になるギンギラ太陽'S公演です。
被り物劇団として知る人ぞ、知る劇団ですが、東京公演も果たした前回公演「翼をくださいっ!さらば YS-11」で、非常に泣いて笑わせてもらったので、今回の公演も楽しみにしていました。

前回すごいと思ったのが、人間が1人も出てこないモノの世界を数詞まで徹底して、作り上げているところ。
空港と飛行機と役所が同列に存在しつつ、熱いドラマを繰り広げる、めくるめくギンギラワールド! 空港の離着陸順争いの豆知識なんかにフムフムいいながら、スカイマークくんのけなげさや、雁ノ巣飛行場さんの母性愛に心うたれ、YS-11さんの漢ぶりに泣かされるという・・・。

今回は飛行機の話でなく、スーパーマーケットの話です。
当初は、九州で有名なユニードとダイエーと寿屋の攻防真っ最中の話になる予定だったそうですが、流通の成り立ちがあまりに面白いので、まずその前夜の誕生時の話になったとか。
メーカー主導の系列店販売から、スーパーマーケットが顧客主体の販売形態を勝ち取るまで。今回も店舗、レジ、電卓等人でないものばかりですが、メーカー王や赤札族の首領は概念の擬人化かな。
「ユニード」と「ダイエー」が供にメーカー王や赤札族と戦う同志であったり、レジ(シスター)が店に嫁入りしたりは興味深かったです。

三国志を知らなくても全然オッケーですが、赤札の乱は黄巾の乱だろうし、ユニードと3輪トラックと九州機材倉庫の「桃原の誓い」をもじった誓い(ネタばれなので一応、秘す)もあって、ちょっとニヤりとさせられます。

「北京へ・・・・」同様、「熱くおバカ」風味全開のこの作品、続編も楽しみです。今度は、友達も誘おうかなあと思ってます。


とってもゴースト

2006年04月15日 | 観劇記
とってもゴースト@ももちパレス
4月15日18:30

音楽座の有名なミュージカルですが、今回が初見。
福岡市民劇場という演劇鑑賞団体の会員向けの作品として見られて
すごくラッキーでした。

がむしゃらに仕事一筋で生きてきた女デザイナーが死後に本当に愛せる人に出会う・・・というストーリーですが、冒頭の鈴木ほのかさんの、人を人とも思ってない横暴女ぶりが妙に気持ちいい
歌とダンス、そして夢・・・というミュージカルに持っていて欲しい要素がバランスよく配合された素敵な作品だったと思います。
シンデレラとスクルージをリスペクトしている作品でもあるようなので、年末にみると尚、気分が盛り上がるだろうなあと思いました。

北京へ・・・

2006年04月09日 | 観劇記
北京へ・・・。@アトリエ・フォンティーヌ
4月9日(日)14:00

「見上げたボーイズ」の第3回公演。
「見上げたボーイズ」はミュージカルによくご出演の、
幸村吉也さん、福永吉洋さん、平野亙さん、川本昭彦さん、縄田晋さんの
ユニット。作・演出は川本さん。
2回に続き、縄田さんが欠席ですが、あふるる肉体美を誇る笠原竜司さんが
参加して、男ばかりの5人の公演です。

いや~これがツボにはまりました。
リストラ寸前の企業おかかえの元プロスポーツ選手がリストラされないために
カーリングでオリンピックを目指す・・・と書いてしまえば、他愛もないし、
私をはじめとしてトリノ・オリンピックを眠い目をこすりつつ観た種類の人間には
「カーリングで北京はないやろ」のツッコミとオチがわかっちゃうのですが・・・
出演者全員が舞台経験も長く、間も絶妙、見事なアクロバットなアクションやダンスを織り交ぜつつ、熱くバカバカしく真剣に、スピード感たっぷりで
繰り広げられる世界に、そんなことはどうでもよくなっちゃった。
自分が、こういうの(「熱く真剣におバカ」)大好きなんだと再確認しちゃいましたよ。
作っている方が同世代というのもあると思いますが、小学生のころ、少年ジャンプを読んでワクワクしていた気持ちを思い出したとでもいうのかな。(「リン賭け」とか「どぐされ球団」とか(笑)<週刊も月刊も買っていた)
スピードスケートから相撲に転向に男女不明のマラソン選手、親友同士の昔の
因縁などなど・・・。

今なら島村和彦さんのマンガですね。(ああ映画の「逆境ナイン」早く観なければ!)

舞台美術的にも、この時期、カーリングを舞台であそこまで再現するって
すごいんじゃないか? と思いました。
小さい劇場なのに、花道も作って。
現実世界ではカーリング女子が大人気ですが、ストーンを持ったときの
男子の真摯な表情もカッコいい。

出演者の皆さんのこれまでの舞台経験から、客席もミュージカルファンの方が
多いような印象でしたが、下北沢を徘徊する小劇場ファンの方々にも
観てほしい気がした作品でした。

次回公演は、ちょびっと無理な時期に設定されてるんですが、
まあ、ちょびっと無理しても観たいかな、やっぱり。

レ・ミゼラブル

2006年04月08日 | 観劇記
レ・ミゼラブル@日生劇場
4月8日(土)12:00

ここに書いていても、つい帝国劇場と書きそうになりますが
帝国劇場がアスベスト対策で改修中のため、日生劇場での公演です。
最初で最後・・・になるか、来年もなのかは、まだわかりません。
来年、公演あるとか発表になってないけど、日本公演20周年記念の年だし
やるんじゃないかなあ・・・という予想(笑)。
でも日生の方がロンドンのウェストエンドで公演されてた劇場に近い雰囲気が
味わえる気がしました・・・。
という関係のない話で埋めてますが、実は前日送別会で2時すぎまで飲んでいて
7時の飛行機に乗るため5時半に起きたため、目を開いているものの、
頭が働いてない状態で観たので、あんまりよい鑑賞ができたとは言えないのです。
もったいない。
課題の藤岡マリウスが観れて満足でした。若いのと朴訥な印象が
スッとした東山アンジョルラスと好対照でよかったです。
声はもう少し甘い王子さま声の方がマリウスらしいかなあという気もしましたが
歌が上手いことに文句をいうのは贅沢というもの。

日生ヴァージョンということで、気になったのが、ジャベールの背景の「星」。
なんで、下半分がユラユラするのでしょうか?
水面に映った星ってこと? でも「スターズ」歌ってるときにユラユラしたら
ジャベール警部の正義が道に迷っちゃうぞ!

もう「レ・ミゼラブル」を観るために苦労する時期というのは
本当に卒業しましたが、来年もあるなら見てみたいですね。


ミス・ダンデライオン/あしたあなたあいたい

2006年04月01日 | 観劇記
キャラメルボックス
ミス・ダンデライオン/あしたあなたあいたい
@メルパルク福岡
4月1日(日)18:00/20:00

キャラメルボックスの1時間2本立て公演。
1本だけでもいいですが、クロノス・ジョウンター3部作ということで
まあ、2本観るでしょ、ふつー・・・というわけです。

ミス・ダンデライオンですが・・・まあね、いいじゃない、と思った。
ひとつぐらい「タイムマシンがあってよかったね」と深く考えずに言える
お話があってもね。タイムマシンを開発しよう~という原動力はこういう
結末を実現しようと思ったのもあると思うのに、フィクションとすると
筋立ての盛り上がりや、タイムパラドックスなどをいれていくと、
ハッピーエンドだけど「いいのか、それで?」と思わせられる作品も。
「クロノス」では、もどかしい思いさせられまくりだったので、なおさらでした。
お気に入り、前田綾さんのたまねぎマダムがもう1度観たい(笑)。
逆イナ・バウワーも。来月シアターテレビでやってくれるかな。

あしたあなたあいたい
これは逆にタイムトリップしてもしなくてもよかったような気もしたのですが
実験だからなあ。

4月の観劇予定

2006年04月01日 | 今月の観劇予定
4月1日(土)18:00 ミス・ダンデライオン
4月1日(土)20:00 あしたあなたあいたい
4月8日(土)12:00 レ・ミゼラブル
4月8日(土)18:00 志村魂
4月9日(日)13:00 北京へ・・・・。
4月9日(日)18:00 志村魂
4月15日(土)18:30 とってもゴースト
4月23日(日)14:00 スーパーマーケット三国志
4月29日(土)17:00 志村魂
4月30日(日)12:30 志村魂